今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年5月8日(木)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は東京時間夕方に一時101円43銭まで下落したもののその後は動かず、
    NY朝方にはドルが買われ102円近辺まで上昇。その後はイエレン議長の発言で
    再び101円台半ばまで下げるなど神経質な展開が続き101円90銭前後で取引を終える。
  • ユーロドルは1.39台半ばがやや重くなり下落。それでも1.39台は維持し、
    前日のユーロ高の影響を残しながらも、本日のECBの政策スタンスをにらんだ展開。
  • ダウは大幅に反発。イエレン議長の発言内容は想定内であったことで買戻しが
    優勢だったが、ネット関連株の下げが止まらずナスダックは13ポイント下落。
  • 債券相場は小幅に続伸。イエレン議長が緩和策が引き続き正当化されると発言
    したことが手がかり。
  • ドルが反発したことで金は大幅安。原油は3日続伸し100ドル台を回復。
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  • 3月消費者信用残高 → $17、5298 B
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    ドル/円101.58 〜 102.01
    ユーロ/ドル1.3910 〜 1.3939
    ユーロ/円141.42 〜 142.00
    NYダウ+117.52 → 16,510.34ドル
    GOLD−19.70  → 1,288.90ドル
    WTI +1.27 → 100.77ドル
    米10年国債−0.003  → 2.590%



    本日の注目イベント

  • 豪   豪4月雇用統計
  • 中   中国 4月貿易収支
  • 独   独3月鉱工業生産
  • 欧   ECB政策金利発表
  • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見
  • 英   BOE政策金利発表
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   タルーロ・FRB理事講演
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    昨日は日経平均株価が424円の急落を見せたことで、ドル円は一時101円43銭までドル安が進み、


    海外市場でももう一段ドルが売られるのではないかとの懸念がありましたが、イエレン議長の発言とNYダウが


    反発したことでドル安が一服した格好です。


    ドル円は102円前後まで値を戻した後、再び101円台半ばまで下落するなど、引き続き米金利の動きを


    見ながら不安定な展開が予想されます。





    イエレン議長は議会で証言を行い、「高レベルの金融緩和政策が引き続き正当化される」と発言し、


    その理由として、「職を望む多くの米国民はなお失業状態にあり、インフレ率が当局の目標である2%を


    下回っている」と指摘しました。


    そして、注目のゼロ金利解除の時期に関する質問に対しては「実施時期に関して、機械的に決められた方式や


    タイムテーブルは存在しない」と実施時期には言及しませんでした。(ブルームバーグ)





    全体とすれば、米労働市場の改善は目だってきてはいるが、依然として長期失業者が多いことなどに


    懸念があり、消費者物価指数が上がらないことで何らかの景気刺激策が必要とのスタンスでした。


    もっとも、この内容はほぼ想定通りだったことでダウは上昇しており、債券相場も続伸するなど


    まちまちの反応でした。





    ドル円は101円台割れを試す動きにはならなかったものの、依然として米長期金利は2.59%と低水準に


    留まっており、まだドル下落バイアスが強いと考えられます。


    ただ一方で、昨日の日経平均株価が大幅安を見せた割にはドルの腰は強いと見ることもできそうです。


    先週末に比べ424円の下落は101円程度までのドル安があっても不思議ではないとう感覚です、


    海外市場では101円台半ばを割りこんではいません。


    101円30銭前後で何度も押し戻されている事実も機能しているものと思われます。





    「1時間足」を見ると昨日のNY市場でのドル反発も102円前後で上昇を止められていますが、これは「雲」


    の上限で押さえられた格好になっており、上値の重さを示しています。


    ただ、既に「MACD」はプラス圏まで回復しており、短期的にはドル反発の兆しが見られないわけでは


    ありません。


    それでも「日足」では、「遅行スパン」が引き続き「逆転」を見せており、もう少し長いスパンでは


    ドルの下落を示唆していると捉えられます。





    本日は日本の株価も反発すると見られますが、その際にNY市場のドル高値である102円を抜けることが


    できるかどうかに注目しています。


    明確に上抜けできれば昨日の101円43銭が短期的な底値の可能性もでてきますが、株高にもかかわらず


    再び101円台半ばに向かってずるずる下げるようだと、今夜の海外市場では下値をテストするかもしれません。





    予想レンジは101円20銭〜102円20銭程度にしたいと思います。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    3/19 イエレン・FRB議長 「これは定義するのが難しい問題だが、おそらく6ヶ月前後を意味する」テーパリング終了後のFF金利引き上げのタイミングについて。 ドル円101円60銭から102円67銭まで急騰
    3/21 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「このペースで資産購入の縮小を続ければ10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」講演で。 ------ 
    3/24 オバマ・米大統領 「ロシアに対し、これまでの行動の代償を払わせることでわれわれは一致している」」G7でロシアへの制裁を決めた後の記者会見で。 ------ 
    3/25 ドラギ・ECB総裁 「ECBのシナリオに対する下方向のリスクが顕在化すれば、当中銀の責務を果たすため追加の金融政策措置をとる用意がある」パリでの講演で。 ユーロドル1.38台前半から→1.37台中半ばへ
    3/31 イエレン・FRB議長 「異例のコミットメントはまだ必要であり、この先も当面必要だろう。他の米金融当局者と広く共有している見解だと確信している」講演で。 株式市場は急騰し、ドル円は小幅に下落
    4/22 ウイリアアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「今年の米経済はおそらく2.5%−3.0%成長となり、失業率は年末までに6.25%に低下する。」講演で。 ------ 
    5/7 イエレン・FRB議長 「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇

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    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和