2014年5月15日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は欧州時間の朝方102円を割り込み、クロス円の下落と
あいまって下げ幅を拡大、一時101円72銭までドル安が進む。
NY市場では米長期金利の低下が進んだことで上値は押さえられ
101円台後半でもみ合う。
- ユーロドルは1.37台割れを試したものの底堅く、1.37台
前半で小動き。ユーロ円が139円台半ばまで下落したが、ドル円が
円高に振れたことによる影響が大きい。
- 利上げ観測が高まっているポンドは、BOEが来年まで
利上げを控える方針を示唆したことで1.68台後半から
100ポイントほど急落。
- 株式市場は反落。ダウは6日振りに反落したが、3日連続で
最高値を更新していただけに、この日の下落は想定内との声も。
ダウは101ドル下落し、ナスダックも29ポイントマイナス。
- 債券相場は続伸。ECBが緩和策を進めるとの観測が高まっている
こともあり、株安から資金が債券市場に向かった。10年債利回りは
約半年振りに2.54%台まで低下。
- ドル安が進んだことで金は反発し、1300ドル台を回復。
原油は3日続伸。
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- 4月生産者物価指数 → +0.6%
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| ドル/円 | 101.73 〜 101.94 |
| ユーロ/ドル | 1.3703 〜 1.3723 |
| ユーロ/円 | 139.46 〜 139.74 |
| NYダウ | −101.47 → 16,613.97ドル |
| GOLD | +11.10 → 1,305.90ドル |
| WTI | +0.67 → 102.37ドル |
| 米10年国債 | −0.063 → 2.548% |
本日の注目イベント
- 日 1−3月GDP(速報値)
- 欧 ECB月例報告
- 欧 ユーロ圏4月消費者信頼感(改定値)
- 欧 ユーロ圏1−3月期GDP(速報値)
- 欧 仏1−3月期GDP(速報値)
- 欧 独1−3月期GDP(速報値)
- 欧 伊1−3月期GDP(速報値)
- 米 5月NY連銀製造業景況指数
- 米 4月消費者物価指数
- 米 4月鉱工業生産
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 5月NAHB住宅市場指数
- 米 5月フィラデルフィア連銀景況指数
- 米 イエレン・FRB議長講演
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ユーロ円が2ヶ月半振りに139円台半ばまで急落しました。
昨日この欄で、140円前後にある「雲の下限」を割り込んだら下落する可能性があると書きました。
東京タイムではそれでも140円に近づくと反発する展開で、やはり140円は底堅い雰囲気もありましたが、
欧州市場が参入し、しばらくすると140円を割り込み、その後はほとんど戻りもなく139円45銭近辺まで
ユーロ安が進みました。
やはり1年振りに重要な「120日線」を下抜けした意味は大きかったし、テクニカルは正しかったことに
なります。
昨日のユーロ円の急落では「ユーロ安」というよりも、「円高」という側面が強かったと思われます。
ユーロドルは上値が重かったものの、1.37台割れは回避しており、水準は昨日の朝方とほとんど変わって
いません。
ドル円に対して円は強含み、ユーロは水準を維持していたため、急落と言っても1円も値を飛ばすような
下げではありませんでした。
メルシェECB理事は14日、ECBが幅広い政策措置に「高速」で取り組んでいると発言し、6月の
次回の会合で行動を起こすことに「やぶさかではない」と述べたドラギ総裁の発言を裏付ける結果に
なっています。
また、プラートECB理事もドイツ紙とのインタビューで「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を
提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」と述べています。
(ブルームバーグ)
これまでのECB高官の発言からすると、次回6月5日の政策委員会で行動を起こすことはほぼ間違いないと
予想します。
問題はそれまでに市場がその予想を織り込んだ場合、緩和政策発表後に相場は反転することもあるということです。
情報は噂の段階で相場に影響を与え、事実として確認されたら終わるということは良く見られる現象で、注意が
必要です。
ユーロ円は「日足」までの短い時間では全て下抜けしており、目だったサポートは見られません。
あえて探せば「日足」の200日線が重要なサポートになろうと思われますが、現在その値は
137円79銭あたりに位置しています。
もちろん、この水準まで下げるという意味ではなく、ここから一段と下がった場合にはこの水準が意識される
ということになります。
ECB政策委員会開催まではまだ時間があります。
この間、多くのECB高官が緩和策について発言すると思われますが、そのたびに水準を切り下げて行く展開を
予想しています。
ドル円は再び101円台に戻って来ました。
引き続きレンジ内での動きになりそうですが、米長期金利の急落は気になります。
本日のレンジは101円40銭〜102円40銭程度を予想します。
またボラティリティーの高まってきたユーロは、午後2時半からフランスを皮切りに、ドイツやイタリア
それにユーロ圏全体のGDP速報値が発表されます。
ECBも注目する重要指標なだけに相場への影響は大きいはずです。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で
「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で
「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 |
発言者 |
内容 |
市場への影響 |
| 3/19 |
イエレン・FRB議長 |
「これは定義するのが難しい問題だが、おそらく6ヶ月前後を意味する」テーパリング終了後のFF金利引き上げのタイミングについて。 |
ドル円101円60銭から102円67銭まで急騰 |
| 3/21 |
フィッシャー・ダラス連銀総裁 |
「このペースで資産購入の縮小を続ければ10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」講演で。 |
------ |
| 3/24 |
オバマ・米大統領 |
「ロシアに対し、これまでの行動の代償を払わせることでわれわれは一致している」」G7でロシアへの制裁を決めた後の記者会見で。 |
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| 3/25 |
ドラギ・ECB総裁 |
「ECBのシナリオに対する下方向のリスクが顕在化すれば、当中銀の責務を果たすため追加の金融政策措置をとる用意がある」パリでの講演で。 |
ユーロドル1.38台前半から→1.37台中半ばへ |
| 3/31 |
イエレン・FRB議長 |
「異例のコミットメントはまだ必要であり、この先も当面必要だろう。他の米金融当局者と広く共有している見解だと確信している」講演で。 |
株式市場は急騰し、ドル円は小幅に下落 |
| 4/22 |
ウイリアアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 |
「今年の米経済はおそらく2.5%−3.0%成長となり、失業率は年末までに6.25%に低下する。」講演で。 |
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| 5/7 |
イエレン・FRB議長 |
「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 |
ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇 |
| 5/8 |
ドラギ・ECB総裁 |
「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 |
ユーロドル1.3995から→1.38台前半へ |
| 5/14 |
プラート・ECB理事 |
「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。 |
...... |
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外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書