今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2008年4月17日  JPモルガンチェース・・・

【ひと目で分かる昨晩の動き】


■ 欧州市場 ■
  • ユーロ圏の消費者物価指数(CPI)*が発表され、前年比1.0%と市場予想を 上回る数字だったことで、政策金利引き下げが遠のくとの連想からユーロが対ドルで大きく買われ、1.5979と史上最高値を更新しました。
  • *消費者物価指数(Consumer Price Index):消費者が購入する時点での、商品の小売価格(物価)の変動を表す指数。英語の頭文字を取ってCPIと略す場合もあります。

  • 同様に円も引っ張られ101円ぎりぎりまで値を上げましたが、ユーロほどの動意もなく、結局ユーロ/円が大幅に上昇しました。

  • ■ NY市場 ■
  • 3月米消費者物価指数(CPI) → 前月比+0.3%
  • 3月米住宅着工指数 → 947,000戸(前月比―11.9%)
  • 3月米鉱工業生産 → 112.1(前月比+0.3%)
  • JPモルガンチェース1−3月期決算発表
  • 純利益が前年同期比半減。サブプライムローン関連で60億ドル(約6000億円)の損出計上。


    ドル/円100.97 〜 101.89
    ユーロ/円161.08 〜 162.48
    NYダウ+256.80 → 12,619.27 ドル
    Gold+16.30 → 948.30 ドル
    WTI1.14 → 114.93 ドル
    米10年国債+0.083% → 3.689 %


    朝方、ドル/円は101円前後で推移していましたが、米株式市場が前日比大幅な上昇から始まったことで、徐々にドル買いが優勢になりました。 JPモルガンチェースの決算も純利益が半減したものの、予想を大幅に下回るもの でもなく、他の欧米金融機関と比較したら「傷は浅い」と判断されたようです。 また、JPモルガンチェースのCEOが「信用危機はほぼ終わりつつある」と コメントしたことも、株式市場で金融株の大幅高とドル高に影響を与えたようです。


    ■ 本日の注目点 ■

    本日の注目は、「3月米景気先行指標総合指数/米メリルリンチ1−3月期決算発表 」。
    ≪ポイント1≫
    ドル/円の長期的なトレンドは依然下向きだが、昨日のNYでも101円割れは 一瞬だったように、
    すぐに切り返してきています。
    ≪ポイント2≫
    102円台に載せ、そこでの滞在時間が長いと上値を試すチャンスがあると 観ています。
    今後、ユーロ/ドルが1.6を大きく超えていけば円も再び 100円割れが見込めますが、
    その可能性は短期的には低いのではないでしょうか。
    ≪ポイント3≫
    昨日のJPモルガンに続いて、今日はメリルの決算が発表されます。
    今週火曜日にシンガポールの政府系ファンド、テマセクがメリルに60億ドル (約6000億円)の
    追加出資を決めたばかりです。
    違った見方をすれば、決算が悪いのでは・・・・・?


    ■ テクニカルからの視点 ■

    1『ドル円日足』トレンドライン
    日足で見た場合、大きなトレンドは依然下方値バイアスがあるようですが 短期的には「三角保ち合い」を形成してきています。

    2『オージードルの1時間足』MACD/シグナル
    現在、チャート上の通り、MACD*1のデッドクロスが確認できます。
    MACDがシグナルを上抜けをするか下抜けをするかで売買ポイントと考えます。
    *MACD*
    MACDは、2本の指数平滑平均線の乖離線(短期平均線と中期平均線の差など)。
    またシグナルという補助線を用いて売買サインを探します。






    【 What’s going on? 】
    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    4/16ECB ユーロ圏 CPI→ 1.0%(前年比) ユーロ/ドル 1.57台半ば→1.59台へ
    4/16JPモルガンチェース
    CEO
    信用危機はほぼ終わりつつある。
    4/15テマセクホールディング
    (シンガポールの政府系ファンド)
    米メリルリンチの株式6億ドル(約600億円)を追加取得。
    合計で50億ドルの投資となる。
    4/14ウオールストリート
    ジャーナル
    ドイツ銀行が「レバレッジドローン」など最大200億ドル(2兆円)の試算売却を検討。
    4/14付けWSJ紙が報道。
    4/14米ワコビアバンク1−3月期決算で48億ドル(4800億円)のサブプライム関連損出を計上。
    ヘッジファンドなどから70億ドル(7000億円)の資本増強発表。
    ドル高、NYダウやや上昇。
    4/11ポールソン
    米財務長官
    「最近の市場の変化を反映した。」
    (G7後、声明文の変更についての記者会見で)
    4/11ポールソン
    米財務長官
    「(G7会議では)強いドル政策を繰り返し強調した。」
    (G7後の記者会見で)
    4/10ECB 政策金利(4%)据え置き。
    「われわれの責務は物価安定に尽きる。」トリシェECB総裁
    4/10BOE 政策金利0.25%引き下げ5%へ。12月から三回目。
    「現在はインフレ懸念と金融不安の両方に対応するひつようがある。」BOE声明
    4/10ブランクファイン
    ゴールドマンCEO
    信用危機は終わりに近い。 ドル高へ。
    4/9IMF2008年の米実質経済成長率を0.5%へ下方修正。
    世界経済の成長率見通しも3.7%へ下方修正
    4/9日銀金融政策
      決定会合
    景気判断を下方修正。
    4/9榊原
    早大教授
    ドル/円は、夏までに90円くらい
    まで達する可能性は大きい。
    特に影響無し。(日経新聞の取材に対して)
    4/8IMFサブプライム問題で、金融機関の
    「一層の費本増強が重要」
    特に影響無し。
    4/8独政府高官G7では「内容も説得力もある共通
    の解決策を提示できると確信している」
    と発言。
    特に影響無し。(記者懇談で)
    4/4トリシェ
    ECB総裁
    米金融当局は強いドルに関心がある。特に影響無し。
    4/4ユンケル
    ユーロ圏
    極端な相場変動は望ましくない。特に影響無し。財務相会議議長 G7で(対策)
    を協議する。
    4/4米雇用統計3月の非農業部門雇用者数ー8万人。円102円台半ば→101.45まで下落 。
    1−3月の合計数をー23.2万人に下方修正。
    4/3新規失業保険申請件数が前週比
    38,000件→407,000件。
    ドル/円102円後半→102円30
    4/3欧州中銀ユーロ圏2月の小売売上高ー0.5%。
    予想より弱い。
    ユーロ/ドル1.5610→1.5570
    4/2IMF2008年米経済成長率見通しを
    1.5%から0.5%への下方修正の方向で見直し。
    特に影響無し。
    4/2バーナンキ
    FRB
    年前半はマイナス成長の可能性あり下振れリスクも。
    「第二のベアスタンーズ」否定。
    ドル/円102円後半→102円前半へ、 議長
    (議会証言にて)。 年後半の回復を期待。
    4/1ドイツ銀行サブプライム関連で追加損出計上を発表。1−3月期決算で25億ユーロ(4千億円)
    4/1リーマン公募増資30億ドルを40億ドルに
    上積みを発表。
    NYダウ+391.47→12,654.38。
    ブラザースNY100.46−102.16
    4/1JPモルガン
    チェース
    UBSに対して130億SF(1兆
    5千億円)の増資引き受け
    NYダウ+391.47→12,654.38
    モルガンスタンレーNY100.46−102.16
    4/1UBSサブプライム関連で追加損出計上を
    発表。1−3月期決算で190億ドル
    (1兆9千億円)
    マルセル・オスペル会長辞任

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和