今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年5月21日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 上値の重いドル円はNY株式市場の大幅下落と金利低下を受け下落。
    一時101円19銭までドル安が進み、そこから前日と同じ様に
    反発したが101円30−35銭までの反発に留まり、101円台半ばには届かず。
  • ユーロドルも1.37を挟み一進一退。ECBが来月の政策委員会で
    行動を起こすとの観測も徐々に織り込み、下値も底堅い。ユーロ円は
    直近安値を更新し138円55銭近辺まで下落。
  • 株式市場は3日振りに反落。目だった材料はなかったものの、小売企業の
    決算に失望した売り物が下落を牽引。ダウは前日比137ドル安で他の指標も
    大きく下げる。
  • 債券相場は反発。株安やNY連銀総裁の発言などでリスク選好が後退。
    10年債利回りは2.51%台まで低下。
  • 金は続伸し、原油は反落。
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    ドル/円101.19 〜 101.45
    ユーロ/ドル1.3688 〜 1.3706
    ユーロ/円138.55 〜 138.99
    NYダウ−137.65 → 16,374.31ドル
    GOLD+0.80  → 1,294.60ドル
    WTI −0.17 → 102.44ドル
    米10年国債−0.030  → 2.514%



    本日の注目イベント

  • 日   4月貿易収支
  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 日   黒田・日銀総裁記者会見
  • 欧   ユーロ圏5月消費者信頼感(速報値)
  • 英   英4月小売売上高
  • 英   BOE議事録
  • 米   FOMC議事録(4月29、30日分)
  • 米   イエレン・FRB議長講演
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演
  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
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    前日101円10銭までドル安が進んだ後、101円60銭近辺まで反発しましたが、昨日の海外市場では


    再び101円台前半まで下落し、ドル円は上値を徐々に切り下げる展開が続いています。


    市場のセンチメントは「ここまで来たら、一度は101円割れを試したい」といった雰囲気が漂っている


    ように感じられます。


    そして、101円台前半で取引が開始される見通しの今日の東京市場で、株安に伴いドルがどこまで


    下値を切って来るのかが注目されます。





    前日101円10銭まで下落した後の戻りは「1時間足」のチャートを見ると、見事に一目均衡表の「雲」に


    上昇が抑えられているのが確認できます。


    ローソク足の上に雲が覆いかぶさるような格好で反発を押さえていますが、移動平均線の並びにも変化が


    現れ始めました。





    私が好んで使う「52日」「120日」と、「200日」の移動平均線で、最も長期の「200日線」が


    一番上に位置し、その下に「120日線」と、さらに下に「52日線」が並び、上から長い順に並んで


    来ました。


    これは現在の相場が過去の安値を割り込んできたという意味で、下落傾向を表します。


    「日足」では依然として「200日線」が一番下に位置していますが、短期的にはドルの下落傾向が


    鮮明になってきたと見られます。





    ドル円を取り巻く環境を考えれば、ある意味自然の成り行きとも言えそうです。


    日本株の低迷でリスクオフが進み、米長期金利の低下傾向がそれに拍車をかけ、ウクライナ情勢が米金利低下を


    促しています。


    さらに国内では日銀による追加緩和観測が急速に後退しており、足元の経済指標からは


    「追加緩和そのものがなくなった」という見方も増えて来ました。


    また、米国でもQE終了後の利上げも2015年後半から2016年に後ずさりした感もあります。





    FOMCで投票権を持つ、NY連銀のダドリー総裁は昨日、金融当局はいずれ利上げに踏み切るが、


    そのペースは「比較的緩やかになるだろう」と述べ、景気動向や金融市場の反応に左右されるとの見方を


    示しました。


    これらは全て、昨年末から今年にかけて想定したシナリオが逆回転して来たことになります。


    もっとも、それでもドル円が101円台で推移していることは驚きかもしれません。


    相当な粘り腰を見せていると言えます。





    本日は日銀決定会合があり、その後15時半から黒田総裁の記者会見が予定されています。


    追加緩和を匂わす発言はないというのが市場の見方ですが、101円台前半にいるドル円と、


    1万4000円を割り込むと予想される株価を考えると、可能性は低いとは思いますが、これまでとは


    違った発言があるかもしれません。


    黒田総裁は先週の講演で「追加緩和の手段はたくさんある」と発言しています。





    本日の予想レンジはやや下値を意識して100円70銭〜101円80銭程度にしたいと思います。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    3/19 イエレン・FRB議長 「これは定義するのが難しい問題だが、おそらく6ヶ月前後を意味する」テーパリング終了後のFF金利引き上げのタイミングについて。 ドル円101円60銭から102円67銭まで急騰
    3/21 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「このペースで資産購入の縮小を続ければ10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」講演で。 ------ 
    3/24 オバマ・米大統領 「ロシアに対し、これまでの行動の代償を払わせることでわれわれは一致している」」G7でロシアへの制裁を決めた後の記者会見で。 ------ 
    3/25 ドラギ・ECB総裁 「ECBのシナリオに対する下方向のリスクが顕在化すれば、当中銀の責務を果たすため追加の金融政策措置をとる用意がある」パリでの講演で。 ユーロドル1.38台前半から→1.37台中半ばへ
    3/31 イエレン・FRB議長 「異例のコミットメントはまだ必要であり、この先も当面必要だろう。他の米金融当局者と広く共有している見解だと確信している」講演で。 株式市場は急騰し、ドル円は小幅に下落
    4/22 ウイリアアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「今年の米経済はおそらく2.5%−3.0%成長となり、失業率は年末までに6.25%に低下する。」講演で。 ------ 
    5/7 イエレン・FRB議長 「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇
    5/8 ドラギ・ECB総裁 「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.3995から→1.38台前半へ
    5/14 プラート・ECB理事 「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。    ......
    5/15 黒田・日銀総裁 「必要であれば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんある」都内の講演でで。 ドル円101円85銭から→102円12銭まで上昇

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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和