2014年5月23日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 株価の大幅な反発に加え、中国製造業PMIが予想を上回った
ことでドル円はアジア市場から上昇。NY市場でも101円82線
まで買われ、前日の100円台後半からは1円のドル高円安が進行。
- ドル高の流れはユーロドルにも波及。ユーロドルはECBが積極的な
緩和策を打ち出すとの見方もあり、1.3645まで下落する。
- 株式市場は続伸。経済指標は概ね予想通りだったが、中国の経済指標の
好転などもありダウは小幅に続伸し、ナスダックは22ポイント上昇。
- 債券相場は続落。株式市場の上昇を背景に、やや売り物優勢の流れが
見られたものの、一進一退の展開だった。
- 金は反発し、原油は反落。
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- 新規失業保険申請件数 → 32.6万件
- 4月中古住宅販売件数 → 46.5万件
- 4月景気先行指標総合指数 → +0.4%
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| ドル/円 | 101.55 〜 101.82 |
| ユーロ/ドル | 1.3645 〜 1.3674 |
| ユーロ/円 | 138.70 〜 139.01 |
| NYダウ | +10.02 → 16,543.08ドル |
| GOLD | +6.90 → 1,295.00ドル |
| WTI | −0.33 → 103.74ドル |
| 米10年国債 | +0.020 → 2.554% |
本日の注目イベント
-
- 中 中国 1月コンファレンスボード景気先行指数
- 独 独1−3月期GDP(改定値)
- 独 独5月ifo景況感指数
- 米 4月新築住宅販売件数
- 加 カナダ4月消費者物価指数
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昨日午前中に発表された中国製造業のPMIが「49.7」と、好不況の分かれ目である「50」は
下回ったものの、5ヶ月振りの改善傾向を示したことで、株高が進み、「リスクオン」の流れから
ドル円は101円76銭まで上昇しました。
この流れはNY市場にも引き継がれ、ドル円は堅調に推移しています。
前日の海外市場では100円81銭まで売られたドル円が一日でちょうど1円も反発したことに
なったわけですが、このままま上昇を続けることはないにしても、100円台後半が底堅いことが
再度確認された形です。
100円〜103円のレンジが形成されていると見られ、方向感のないレンジ相場からはまだ抜け出ることが
できない状況です。
昨日もこの欄で述べたように、ドル円は101円台半ばより上で戻ってきたことから、前日の100円81銭は
目先の底値になる可能性があります。
それでもまだ、この水準から102円台を目指し、102円を固める動きは想像しにくいと思われます。
外部環境の変化から再び円買いが強まる可能性もあるからです。
25日にはウクライナで大統領選があります。ウクライナでは東部のドネツク州での混乱は依然として
続いており、22日もウクライナ軍と親ロシア派の衝突が再び激しくなり、16人の軍兵士が
死亡したと伝えられています。
さらに北朝鮮が南北境界水域に砲弾を撃ち込んだというニュースも入ってきました。
また、タイでは軍部によるクーデターがあり、中国ウイグル自治区ウルムチでは爆破による死者が30人以上
出ているなど、今後の展開によっては円買いが進む状況になっています。
このためドル円は一方方向に動きにくく、比較的小幅な利益を確保する姿勢で臨むしかありません。
1日で1円も円安方向に動いたここ数日はむしろ例外と考えた方がよさそうです。
NY株式市場は好調で、本来ならリスク選好から安全資産の債券が売られてもおかしくないはずですが、
債券も堅調に推移し、その結果米長期金利は2.5%と、低水準で推移しています。
一方日本では今週の黒田総裁の発言にもあったように「追加緩和」を示唆する発言はなく、一部には
「追加緩和はない」といった見方につながっています。
日経平均株価も昨日は300円近く上昇しましたが、これはNYの株高を受けただけで、実態は底割れが
避けられたといった状況です。
なんとも冴えない状況が続いていますが、ここは来月の「成長戦略」の中身に期待したいと思います。
予想レンジは101円20銭〜102円程度と見ておきます。
昨日のこともあり、午前11時に発表される中国の景気先行指標には注目したいと思います。
先週浅草の「三社祭り」に行ってきましたが、相変わらずの大混雑でした。
その中にも外国人の姿が多いのには驚きました。
あの大神輿を担いで練り歩く姿は、外国人にどのように映ったのか気になりました。
「三社祭り」が終わると、いよいよ夏の始まりです。
良い週末を・・・・。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で
「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で
「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 |
発言者 |
内容 |
市場への影響 |
| 3/19 |
イエレン・FRB議長 |
「これは定義するのが難しい問題だが、おそらく6ヶ月前後を意味する」テーパリング終了後のFF金利引き上げのタイミングについて。 |
ドル円101円60銭から102円67銭まで急騰 |
| 3/21 |
フィッシャー・ダラス連銀総裁 |
「このペースで資産購入の縮小を続ければ10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」講演で。 |
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| 3/24 |
オバマ・米大統領 |
「ロシアに対し、これまでの行動の代償を払わせることでわれわれは一致している」」G7でロシアへの制裁を決めた後の記者会見で。 |
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| 3/25 |
ドラギ・ECB総裁 |
「ECBのシナリオに対する下方向のリスクが顕在化すれば、当中銀の責務を果たすため追加の金融政策措置をとる用意がある」パリでの講演で。 |
ユーロドル1.38台前半から→1.37台中半ばへ |
| 3/31 |
イエレン・FRB議長 |
「異例のコミットメントはまだ必要であり、この先も当面必要だろう。他の米金融当局者と広く共有している見解だと確信している」講演で。 |
株式市場は急騰し、ドル円は小幅に下落 |
| 4/22 |
ウイリアアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 |
「今年の米経済はおそらく2.5%−3.0%成長となり、失業率は年末までに6.25%に低下する。」講演で。 |
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| 5/7 |
イエレン・FRB議長 |
「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 |
ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇 |
| 5/8 |
ドラギ・ECB総裁 |
「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 |
ユーロドル1.3995から→1.38台前半へ |
| 5/14 |
プラート・ECB理事 |
「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。 |
...... |
| 5/15 |
黒田・日銀総裁 |
「必要であれば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんある」都内の講演でで。 |
ドル円101円85銭から→102円12銭まで上昇 |
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外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書