今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年5月26日(月)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は引き続き堅調で、住宅関連指標が好調だったことから
    1週間ぶりに102円台に乗せ、101円台後半で引ける。
  • ユーロドルは3ヶ月ぶりのユーロ安水準を記録。独ifo景況感指数が
    市場予想を下回ったことで一時1.3616までユーロ売りが進む。
  • 株式市場は続伸。新築住宅販売件数が増加したことを手がかりに
    上昇。S&P500は引け値で初めて1900を超え、最高値を更新。
  • 債券相場は3日振りに反落。ウクライナの混乱や、欧州の景気減速
    を受けて債券への需要が高まった。長期金利は2.53%台まで低下。
  • 金は反落し、原油は反発。
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  • 4月新築住宅販売件数 → 43.3万件
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    ドル/円101.77 〜 102.02
    ユーロ/ドル1.3616 〜 1.3643
    ユーロ/円138.74 〜 139.06
    NYダウ+60.19 → 16,606.27ドル
    GOLD−3.30  → 1,291.70ドル
    WTI +0.61 → 104.35ドル
    米10年国債−0.024  → 2.530%



    本日の注目イベント

  • 日   日銀金融政策決定会合議事要旨(4月30日分)
  • 日   岩田・日銀副総裁講演
  • 米   NY債券・株式市場休場(メモリアルデー)
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    先週火曜日の黒田日銀総裁の記者会見をきっかけにドル安が進み、一時は100円81銭まで下落した


    ドル円でしたが、その後は緩やかに上昇し、先週末のNY市場では102円台に乗せる場面もありました。


    振り返ってみれば、2月3日に100円78銭までドル安が進み、「100円割れも」意識され、


    その後ゆっくりとドルが買い戻された状況と同じ展開です。


    100円台後半が相当堅いドルサポートレベルであることが確認されたと同時に、この水準を割り込むと


    ドル安が加速する可能性が高いことも示唆していると理解することができます。





    ドル円は結局102円台まで買い戻されてはいますが、問題はここから102円台を維持し、103円を


    試すような展開になるかどうかです。


    特に102円台半ばから上値は、今月の米雇用統計の当日以来届いていない水準で、ドル売りが集まり


    やすい水準です。


    テクニカル的にも、102円20銭辺りには「52日線」(日足)があり、さらにその上には一目均衡表の


    「雲」と、「120日線」も控えています。


    と言うことは反対に、103台までドル円が上昇すれば、これら全てのレジスタンスを抜けたことになり


    上昇に弾みが付くと考えられ、この水準がいかに重要かを示していることになります。





    ドル円は依然としてボラティリティーが低く、100円〜103円のレンジを抜け切れないと予想しています。


    ここは、やはり6月の成長戦略の中身が示されるまでは我慢が続き、再度アベノミクスが注目されるのか、


    あるいは失望に変わるのかを見極めるしかありません。


    ドル円に比べ、方向性が比較的読みやすいのがユーロドルです。


    ユーロドルは1.40目前まで上昇した後、わずか2週間で350ポイント以上下落し、先週末は「日足」で


    重要な「200日」まで下落してきました。





    足許ではほぼ「200日線」近辺で推移していますが、ここからさらに下落すれば1.35近辺までのユーロ安も


    見込めそうです。


    6月5日のECB政策委員会では複数の「追加緩和策」が発表されると思われます。


    現在の動きはそれを織り込んでいる状況と考えられますが、「追加緩和策」が発表されてからの「後追い」は


    やや危険です。


    既にポジションが作られており、材料出尽くしから利益確定のユーロ買い戻しが出てくることが考えられる


    からです。





    本日のNY市場では株式、債券市場がメモリアルデーのため休場です。


    そのため大きな動きは期待できません。


    また注目されたウクライナの大統領選では、出口調査の結果、親欧米派のポロシェンコ氏が勝利した


    と伝えられており、予想通りの結果です。


    ブルームバーグによると、ウクライナのテレビ局4社の調査では、ポロシェンコ氏の得票率は57.3%で、


    2位以下を大きく引き離しているようです。





    本日は日本の株価がやや上昇すると見られますが、ドル円が102円台を回復できるかどうか、そして


    102円台でのドル売りをこなしていけるかどうかに注目しています。


    レンジは101円50銭〜102円30銭程度と予想します。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    3/19 イエレン・FRB議長 「これは定義するのが難しい問題だが、おそらく6ヶ月前後を意味する」テーパリング終了後のFF金利引き上げのタイミングについて。 ドル円101円60銭から102円67銭まで急騰
    3/21 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「このペースで資産購入の縮小を続ければ10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」講演で。 ------ 
    3/24 オバマ・米大統領 「ロシアに対し、これまでの行動の代償を払わせることでわれわれは一致している」」G7でロシアへの制裁を決めた後の記者会見で。 ------ 
    3/25 ドラギ・ECB総裁 「ECBのシナリオに対する下方向のリスクが顕在化すれば、当中銀の責務を果たすため追加の金融政策措置をとる用意がある」パリでの講演で。 ユーロドル1.38台前半から→1.37台中半ばへ
    3/31 イエレン・FRB議長 「異例のコミットメントはまだ必要であり、この先も当面必要だろう。他の米金融当局者と広く共有している見解だと確信している」講演で。 株式市場は急騰し、ドル円は小幅に下落
    4/22 ウイリアアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「今年の米経済はおそらく2.5%−3.0%成長となり、失業率は年末までに6.25%に低下する。」講演で。 ------ 
    5/7 イエレン・FRB議長 「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇
    5/8 ドラギ・ECB総裁 「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.3995から→1.38台前半へ
    5/14 プラート・ECB理事 「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。    ......
    5/15 黒田・日銀総裁 「必要であれば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんある」都内の講演でで。 ドル円101円85銭から→102円12銭まで上昇

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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和