2014年5月29日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は102円が壁となり下落。米長期金利が再び2.5%を
大きく下回ったことでドル売りが進み、101円64銭まで売られる。
その後はユーロでドル高が進んだことでドル円も反発し、
101円80−85銭まで戻して取引を終える。
- ユーロドルはドイツの失業者数が予想に反して増加していたことで下落。
3月13日以来となる1.36台を割り込み、1.3587まで下落。
- 株式市場は5日ぶりに反落。小売株が売られダウは42ドル安。
S&P500も上げが一服。
- 債券相場は大幅に続伸。欧州債に連れ高し、ドイツの雇用悪化も
買い材料となり10年債利回りは一時2.43%台まで低下し、昨年
7月以来の低水準を記録。
- 金はドル高を嫌気して続落。原油は在庫が予想以上に増加している
との見方から反落。
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| ドル/円 | 101.64 〜 101.97 |
| ユーロ/ドル | 1.3587 〜 1.3629 |
| ユーロ/円 | 138.29 〜 138.80 |
| NYダウ | −42.32 → 16,633.18ドル |
| GOLD | −6.20 → 1,259.30ドル |
| WTI | −1.39 → 102.72ドル |
| 米10年国債 | −0.073 → 2.445% |
本日の注目イベント
- 欧 スペイン1−3月期GDP
- 米 1−3月期GDP(改定値)
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 4月中古住宅販売成約指数
- 米 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
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ドル円は102円が「壁」となり、上値を抑えている状況です。
特に昨日の東京タイムでは、一時株価が大幅に上昇したにもかかわらず102円が抜けず、反対に株価が
ドル円の上値の重さに引っ張られ下落する場面もありました。
NYではさすがに上昇を続けていた株式市場も5日振りに反落し、さらに米長期金利が2.43%台まで
低下したことでドル安が進みました。
それでもユーロドルで「ユーロ安ドル高」が進んだ影響もあり、ドル円の下落は限定的で101円台後半まで
値を戻しています。
気になる米長期金利は直近の最低水準を割り込み、昨年7月以来となる2.43%台まで低下しました。
この長期金利の水準を考えると、ドル円は101円台を割り込んでいてもおかしくない状況だと思えますが、
ユーロドルの下落に助けられた感もあります。
因みに昨年7月時点のドル円は99円台で推移しており、明らかにドル円が「粘り腰」を見せていることが
理解できます。
ユーロドルが1.36台を割り込み、1.3587まで売られました。
日ごとにECBの追加緩和を織り込む動きが強まっている状況ですが、昨日はドイツの失業者数が
事前予想のマイナス1万5000人に対して、2万4000人増加していたことがユーロ売りに
つながりました。
好調を維持してきたドイツ景気にも鈍化の兆しが見え始めたとの見方から、ECBが政策金利引き下げ
など、追加緩和に動く可能性が高まったという見立てです。
ユーロドルはこれで昨年7月以来となる「200日線」を割り込んで来ました。
注意したいのは、重要な「200日線」を割り込んだきたためしばらくは下落トレンドが継続すると
見られますが、一目均衡表の「遅行線」はまだ「200日線」を割り込んでいない点です。
このまま現在の値位置を維持したら、むしろ「遅行線」が「200日線」にサポートされたことになります。
また、ECBの追加緩和という「ユーロ売り材料」も、かなり織り込んで来たという印象があります。
「ECBが追加緩和を決定」というニュースに対して、どこまでユーロを売り込むのか
注意が必要かと思います。
ドル円は102円台を維持できませんでしたが、すぐに急落する気配でもありません。
昨日も述べましたが、102円台を固めるには材料不足です。
現在の値位置はちょうどニュートラルに戻ったとも言えそうです。
先週発表されたシカゴ通貨先物市場の建て玉も、約5万3000枚の円売りで、これは昨年末ピークの
14万4000枚から大きく減少しており、「アベノミクス」以前の水準まで戻っています。
投機筋も一旦はポジションを整理し、今後再び円売りを増やす「余地」が十分あると見ることもできます。
本日は米長期金利の急低下に東京市場がどのように反応するのかを見極めたいと思います。
日経平均株価もさすがに調整が避けられないと思われ、レンジは101円30銭〜102円と予想します。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で
「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で
「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 |
発言者 |
内容 |
市場への影響 |
| 3/19 |
イエレン・FRB議長 |
「これは定義するのが難しい問題だが、おそらく6ヶ月前後を意味する」テーパリング終了後のFF金利引き上げのタイミングについて。 |
ドル円101円60銭から102円67銭まで急騰 |
| 3/21 |
フィッシャー・ダラス連銀総裁 |
「このペースで資産購入の縮小を続ければ10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」講演で。 |
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| 3/24 |
オバマ・米大統領 |
「ロシアに対し、これまでの行動の代償を払わせることでわれわれは一致している」」G7でロシアへの制裁を決めた後の記者会見で。 |
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| 3/25 |
ドラギ・ECB総裁 |
「ECBのシナリオに対する下方向のリスクが顕在化すれば、当中銀の責務を果たすため追加の金融政策措置をとる用意がある」パリでの講演で。 |
ユーロドル1.38台前半から→1.37台中半ばへ |
| 3/31 |
イエレン・FRB議長 |
「異例のコミットメントはまだ必要であり、この先も当面必要だろう。他の米金融当局者と広く共有している見解だと確信している」講演で。 |
株式市場は急騰し、ドル円は小幅に下落 |
| 4/22 |
ウイリアアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 |
「今年の米経済はおそらく2.5%−3.0%成長となり、失業率は年末までに6.25%に低下する。」講演で。 |
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| 5/7 |
イエレン・FRB議長 |
「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 |
ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇 |
| 5/8 |
ドラギ・ECB総裁 |
「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 |
ユーロドル1.3995から→1.38台前半へ |
| 5/14 |
プラート・ECB理事 |
「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。 |
...... |
| 5/15 |
黒田・日銀総裁 |
「必要であれば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんある」都内の講演でで。 |
ドル円101円85銭から→102円12銭まで上昇 |
| 5/26 |
ドラギ・ECB総裁 |
「われわれはインフレが低すぎる状態が過度に長期化すること容認する考えはない」ポルトガルで行われたフォーラムで。 |
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| 5/28 |
ロックハート・アトランタ連銀総裁 |
「最初の利上げは15年後半になる可能性が強い」ルイジアナ州立大学での講演で。 |
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外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書