今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年5月30日(金)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はじり安の展開が続き、GDP改定値が発表されると 101円43銭まで下落したが、失業保険申請件数が減少していた ことでドルが買い戻され、101円79銭近辺まで反発して引ける。
  • ユーロドルは1.36台を挟みもみ合い。ECBの景気刺激策を 巡っての思惑が交錯し方向は定まらなかった。
  • 豪ドルが続伸。企業の設備投資に増加の兆しが見られたことから 豪ドル円は93円台後半から94円台半ばを超える。
  • 株式市場は反発。失業保険申請件数の減少を好感し、後場から 引けにかけて上昇幅を拡大。ダウは65ドル高で、S&P500は 10ポイント上昇し再び最高値を更新。
  • 債券相場はGDP改定値を受けて一時2.40%台まで低下したが その後は徐々に売られ、利回りは2.47%台まで上昇して引ける。
  • 金は4日続落し1257ドル台に。原油は反発。
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  • 1−3月期GDP(改定値) → −1.0%  
  • 新規失業保険申請件数    → 30.0万件
  • 4月中古住宅販売成約指数  → +0.4%
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    ドル/円101.43 〜 101.79
    ユーロ/ドル1.3595 〜 1.3626
    ユーロ/円138.13 〜 138.51
    NYダウ +65.56 → 16,698.74ドル
    GOLD −2.20  → 1,257.10ドル
    WTI +0.86  → 103.58ドル
    米10年国債 +0.025  → 2.470%



    本日の注目イベント

  • 日   4月失業率
  • 日   4月消費者物価指数
  • 日   4月鉱工業生産
  • 米   4月個人所得
  • 米   4月個人支出
  • 米   4月PCEコアデフレーター
  • 米  5月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
  • 米   5月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演   
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    米第一四半期GDP改定値が市場予想を下回る−1.0%だったことで、ドル円は一時101円43銭


    まで下落しましたが、その後に発表された新規失業保険申請件数が30万件まで減少したことでドルは


    買い戻され101円台後半まで反発するなど、依然として一方方向へは動きにくい展開が続いています。





    新規失業保険申請件数はこれで、4週平均件数が2007年以来の低水準になって来ました。


    足許では失業率が6.3%まで低下し、雇用も順調に増加していることを裏付ける内容です。


    ただ、それでも米長期金利が上昇しないことに市場はやや困惑しています。


    株価が順調に上昇し、この点だけを見れば「リスクオン」が進んでいると言えますが、同時に安全資産の


    米国債が買われるという、やや異例な状態が続いています。


    足許では雇用を中心に景気の拡大が続いているが、もう少し長い目で見たら景気は鈍化するという


    見立てなのかもしれません。





    ドル円は値動きが一段と緩慢になっていることから、ボラティリティーも異常に低下しており、


    現在3ヶ月で6.3%台で推移しています。


    昨年6月には「アベノミクス」をはやしたて、株高ドル高が進み、ボラティリティーは15.8%まで上昇


    していました。


    現在はその半分以下の水準です。


    過去の動きを見ると、ボラティリティーはドル高の際に上昇する傾向があります。


    足許の低水準はまだドル高へは変化しないことを物語っているのかもしれません。





    市場は既に来週の重要イベントに目を向けています。


    5日にはECBの理事会があり、追加緩和に動くだろうという見方がほぼ独占しています。


    政策金利を引き下げれば昨年11月以来ということになりますが、その後の再引き下げ余地は限られます。


    また6日には毎月恒例の「米雇用統計」の発表です。


    日本でも来月には成長戦略の発表があり、その重要な中身の一つである法人税減税はどうやら2015年から


    実施される模様で、少し動き出しました。


    従ってさすがのドル円も6月にはレンジブレイクを見せ、動き出すと予想(期待)しています。





    今日のドル円は101円台の上も下も抜けそうにありません。


    予想は101円〜102円というところですが、特にニュースもなければ101円30銭〜101円90銭


    程度を予想します。





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    今日で5月の営業日も終わります。


    「Sell in May 」(5月に売れ)という格言はどうやら、今年に限っては当てはまらなかったようです。


    NYダウは4月末に比べ昨日現在で約100ドルの上昇です。


    上昇幅としてはそれほど大きくはありませんが、S&P500については5月に史上最高値を何度も


    更新しました。


    債券価格や原油価格も上昇しており、金価格だけが一人負けの様相です。


    著名投資家のウォーレンバフェットは金には一切投資しないそうです。


    いわく、「金は利息を生まないから」だそうです。


    良い週末を・・・・。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    3/19 イエレン・FRB議長 「これは定義するのが難しい問題だが、おそらく6ヶ月前後を意味する」テーパリング終了後のFF金利引き上げのタイミングについて。 ドル円101円60銭から102円67銭まで急騰
    3/21 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「このペースで資産購入の縮小を続ければ10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」講演で。 ------ 
    3/24 オバマ・米大統領 「ロシアに対し、これまでの行動の代償を払わせることでわれわれは一致している」」G7でロシアへの制裁を決めた後の記者会見で。 ------ 
    3/25 ドラギ・ECB総裁 「ECBのシナリオに対する下方向のリスクが顕在化すれば、当中銀の責務を果たすため追加の金融政策措置をとる用意がある」パリでの講演で。 ユーロドル1.38台前半から→1.37台中半ばへ
    3/31 イエレン・FRB議長 「異例のコミットメントはまだ必要であり、この先も当面必要だろう。他の米金融当局者と広く共有している見解だと確信している」講演で。 株式市場は急騰し、ドル円は小幅に下落
    4/22 ウイリアアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「今年の米経済はおそらく2.5%−3.0%成長となり、失業率は年末までに6.25%に低下する。」講演で。 ------ 
    5/7 イエレン・FRB議長 「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇
    5/8 ドラギ・ECB総裁 「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.3995から→1.38台前半へ
    5/14 プラート・ECB理事 「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。    ......
    5/15 黒田・日銀総裁 「必要であれば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんある」都内の講演でで。 ドル円101円85銭から→102円12銭まで上昇
    5/26 ドラギ・ECB総裁 「われわれはインフレが低すぎる状態が過度に長期化すること容認する考えはない」ポルトガルで行われたフォーラムで。   -----  
    5/28 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「最初の利上げは15年後半になる可能性が強い」ルイジアナ州立大学での講演で。   -----  

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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和