今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年6月12日(木)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 102円台を維持してきたドル円は、欧州市場では
    株価の下落に反応し、約10日振りに102円を割り込み
    101円86銭までドル安が進む。NY市場では目だった動意もなく、
    102円を挟んでもみ合い、同水準で引ける。
  • 前日急落したユーロドルは1.35台前半から半ばで一進一退。
    ドル円が円高に振れた分、、ユーロ円は一時4ヶ月振りとなる
    137円88銭までユーロ安が進行。
  • ポンドは失業率が市場予想より改善したことを受けて上昇。
    対ドルでは1.67台半ばから1.68台に乗せる場面も。
  • 株式市場は大幅に反落。世銀が世界経済の見通しを下方修正したことや
    欧州株が軟調だったことを受けダウは100ドルを超える下落。
  • 債券相場は横ばい。10年債入札が低調だったことで、朝方の上昇分を
    相殺した格好に。10年債利回りは前日と変わらず2.64%。
  • 金は3日続伸。原油も反発。
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  • 5月財政収支 → −1300億ドル
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    ドル/円101.90 〜 102.07
    ユーロ/ドル1.3525 〜 1.3555
    ユーロ/円137.88 〜 138.23
    NYダウ −102.04 → 16,843.88ドル
    GOLD +1.10 → 1,261.20ドル
    WTI +0.05  → 104.40ドル
    米10年国債 ±0  → 2.640%



    本日の注目イベント

  • 豪   豪5月雇用統計
  • 欧   ECB月例報告
  • 欧   ユーロ圏4月生産者物価指数
  • 欧   ユーロ圏4月鉱工業生産
  • 米   5月小売売上高
  • 米   新規失業保険申請件数
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    ドル円の方向をややドル高円安方向に見ていましたが、昨日の欧州時間にあっさり102円台を割り込み、


    10日振りに101円86銭まで下落しました。


    これといって目立ったドル売り材料が出たわけでもなく、あえて探せば、世銀が世界経済の成長率を下方修正


    したことや、高騰を続けていた欧州株が下落して、日経平均先物も1万5000円の大台を割り込んだことが


    挙げられます。


    ただ世銀の下方修正は、前日のIMFの成長率の下方修正に沿ったもので、材料としては新鮮味に欠ける


    との印象でしたが、それでもいつものように下落時のスピードは、緩慢な相場展開が続いていた最近の


    相場展開の中では、目を引く動きでした。





    昨日の下落でドル円は、「日足」の「三角保ち合い」を下抜けしています。


    NY市場では一段の下落には至っていないため、まだ「MACD」ではデッドクロスを完成していませんし、


    かろうじて「プラス圏」に留まっています。


    ここからさらに下落するようだと、再び「レンジ相場の下限」を試す可能性も出てくることから、ここ数日の


    値動きは重要です。


    仮に101円台半ばが割れるようだと、「200日線」を下抜けすることになり、再び100円−103円の


    膠着相場が抜け切れないことになります。





    NY株式市場がさすがに反落しました。


    なにしろNYダウに至っては今月に入って、前日比で下落したのは2回しかありません。


    そして史上最高値を更新したのは5回もあります。


    上昇のスピードが早すぎるといえます。1万7000ドルを目前に反落したのもある意味健全な調整と


    いえるでしょう。





    一方債券相場は昨日のように株価が大きく下落すると買われ、利回りが低下するのが一般的です。


    しかし、昨日も長期金利は2.64%を維持し低下していません。


    先週からはこれまでの動きを修正するように「株高債券安」の流れになり「リスクオン」が進みました。


    米モルガンスタンレーは顧客向けのレターで「米国債をできるだけアンダーウェート」にするよう提案しており、


    大手のヘッジファンドにも同様な動きが見られます。





    市場が再びドル円の下値を試す雰囲気になりつつありますが、米長期金利が現在の水準を維持しているのであれば、


    それ程深い下押しはないと予想されます。


    通貨オプション市場でも、リスク・リバーサル(1ヶ月物、25デルタ)のマイナス幅が縮小し、


    「ドル高円安」を予想する市場参加者が増えていることを示しています。





    本日は日経平均株価も軟調に推移しそうです。


    株価がどの程度下げるかにもよりますが、レンジは101円50銭〜102円30銭程度を予想します。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    4/22 ウイリアアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「今年の米経済はおそらく2.5%−3.0%成長となり、失業率は年末までに6.25%に低下する。」講演で。 ------ 
    5/7 イエレン・FRB議長 「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇
    5/8 ドラギ・ECB総裁 「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.3995から→1.38台前半へ
    5/14 プラート・ECB理事 「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。    ......
    5/15 黒田・日銀総裁 「必要であれば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんある」都内の講演でで。 ドル円101円85銭から→102円12銭まで上昇
    5/26 ドラギ・ECB総裁 「われわれはインフレが低すぎる状態が過度に長期化すること容認する考えはない」ポルトガルで行われたフォーラムで。   -----  
    5/28 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「最初の利上げは15年後半になる可能性が強い」ルイジアナ州立大学での講演で。   -----  
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 

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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和