2014年6月16日(月)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はイラク情勢の不透明感からやや円買いが優勢のなか、
102円台を割り込む場面もあったが総じて小動き。102円台
前半に戻して越週。
- ユーロドルも小動き。1.35台前半から1.35台半ばでもみ合う。
- 株式市場は3日振りに反発。インテル株やM&Aなどが上昇要因に
なったが、原油価格の上昇が上値を押さえた。ダウは41ドル高で取引を
終える。
- 債券相場は横ばいで、10年債利回りも2.6%とほぼ変わらず。
- 金は小幅ながら4日続伸。原油も3日続伸し107ドル台に迫る。
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- 5月生産者物価指数 → −0.2%
- 6月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)→ 81.2
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| ドル/円 | 101.95〜 102.14 |
| ユーロ/ドル | 1.3521 〜 1.3547 |
| ユーロ/円 | 137.72 〜 138.17 |
| NYダ ウ | +41.55 → 16,775.74 ドル |
| GOLD | +0.10 → 1,274.10 ドル |
| WTI | +0.38 → 106.91ドル |
| 米10年国債 | +0.003 → 2.600% |
本日の注目イベント
- 欧 ユーロ圏5月消費者信頼感(改定値)
- 米 6月NY連銀製造業景況指数
- 米 5月鉱工業生産
- 米 6月NAHB住宅市場指数
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先週末 には日銀決定会合があり、その後の黒田総裁の記者会見での為替の反応が心配されましたが、円高
方向には振れたものの、今回はその勢いも限定的でした。
木曜日のNYダウは100ドルを超える下げを見せたことから、金曜日の日経平均株価は寄付きから
140円を超える下落で始まったものの、午後からは急速に買い戻され、120円を超えるプラスで
終わったことも、ドルの買い安心感につながったようです。
安倍政権の「成長戦略」の骨子が出揃いました。
注目の「法人税減税」については「数年以内に20%台に」という目標になっており、達成時期と、
20%台の、上なのか下なのかがあいまいな印象は残りましたが、それなりに評価される内容だった
ようです。
今後日本企業の「税引き後収益」がかさ上げされ、それが株主配当などに回されれば、株価の上昇につながる
といった見方もできます。
何よりも日本企業の競争力が高まることになり、ますます海外企業に対するM&Aが活発になると予想されます。
ドル円は102円を挟む水準で推移しています。
米長期金利も一時ほどの低下傾向を見せず、2.6%前後で推移していることから100円台へのドル安懸念は
やや後退していますが、それでもウクライナ情勢が依然として緊迫していることに加えて、イラクでもイスラム
過激派との銃撃戦が緊張を高めており、円がいつ買い戻されるのか予断は許しません。
ドル円は依然として101−103円のレンジ内で取引されており、「6月の成長戦略」が発表される時期には
レンジを抜けて動き出すのではないかと予想していましたが、まだその気配はありません。
今年もまだ半分以上残していますが、もしかしたら「2014年は異例な低ボラティリティーの年」に
なるのかもしれません。
米シティーグループなど、大手金融機関では「投資銀行部門」の人員削減を発表していますが、これは市場の
ボラ ティリティーの低下が続いていることで、収益機会がなくなっていることに対応したものと思われます。
2014年FIFAワールドカップもいよいよ始まり、市場のボラティリティーはさらに低下することも
予想されます、このような状況下では高金利通貨に資金が向かいやすいことから、円など低金利通貨が売られる
ことも考えられます。
NZ円や、豪ドル円などをキープする方法が考えられますが、既に水準は高く、なかなかロングで入れない
のも事実です。
ここは慌てずに様子をみるしかありません。
先週末に発表になったシカゴの通貨先物市場では、円売りポジションが3週連続で増えていました。
昨年12月をピークに減少していた円売りポジションは5月の27日を底に、徐々に増え始めたのが
特徴的です。
今後も彼らのポジションの推移も注意深く見て行きたいと思います。
本日のレンジは101円70銭〜102円40銭程度を予想しています。
「What's going on ?」と は・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で
「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で
「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 |
発言者 |
内容 |
市場への影響 |
| 4/22 |
ウイリアアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 |
「今年の米経済はおそらく2.5%−3.0%成長となり、失業率は年末までに6.25%に低下する。」講演で。 |
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| 5/7 |
イエレン・FRB議長 |
「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 |
ドル円 は101円台半ばから102円前後まで上昇 |
| 5/8 |
ドラ ギ・ECB総裁 |
「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 |
ユーロ ドル1.3995から→1.38台前半へ |
| 5/14 |
プラート・ECB理事 |
「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。 |
...... |
| 5/15 |
黒田・日銀総裁 |
「必要であれば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんある」都内の講演で。 |
ドル円101円85銭から→102円12銭まで上昇 |
| 5/26 |
ドラギ・ECB総裁 |
「われわれはインフレが低すぎる状態が過度に長期化すること容認する考えはない」ポルトガルで行われたフォーラムで。 |
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| 5/28 |
ロックハート・アトランタ連銀総裁 |
「最初の利上げは15年後半になる可能性が強い」ルイジアナ州立大学での講演で。 |
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| 6/5 |
ドラギ・ECB総裁 |
「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。 |
ユー ロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 |
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外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書