2014年6月18日(水)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は102円を挟む展開から、米5月のCPIが市場予想を
上回る強さを示したことを受け102円24銭まで上昇。ここ最近の
レンジの上限でもみ合い、102円14−18銭で引ける。
- ユーロドルは1.35台半ばを超えると売られる展開。
独ZEW景況感指数が軟調だったことで1.3536まで売られたが
明確な方向性は見られず。
- 株式市場は続伸。CPIの発表を受けて下げる場面もあったが、
小型株を中心に上昇。ダウは27ドル高で1万6800ドル台を回復。
- 5月のCPIの伸びが加速したことで債券は大幅安。10年債利回りは
2週間振りに2.65%台まで上昇。2年債利回りも一時0.49%と
昨年9月以来となる水準を記録。
- 金はドルが買われたことから反落。原油も利益確定の売りに押され
続落。
*********************************************
- 5月消費者物価指数 → +0.4%
- 5月住宅着工件数 → 100.1万件
- 5月建設許可件数 → 99.1万件
*********************************************
| ドル/円 | 101.94〜 102.24 |
| ユーロ/ドル | 1.3536 〜 1.3571 |
| ユーロ/円 | 138.27 〜 138.49 |
| NYダウ | +27.48 → 16,808.49ドル |
| GOLD | −3.30 → 1,272.00ドル |
| WTI | −0.54 → 106.36ドル |
| 米10年国債 | +0.056 → 2.653% |
本日の注目イベント
- 日 日銀金融政策決定会合議事要旨(5月20日、21日分)
- 日 5月貿易収支
- 英 BOE議事録
- 米 FOMC政策発表
- 米 イエレン議長記者会見
- 米 バーナンキ・FRB前議長講演
========================================================================================
ドル円は小動きの中、昨日の東京タイムからジリ高となり、102円台を回復。
102円台ではレベル感からドル売り意欲も強く、101円台後半に押し戻される展開でした。
NY市場に入ると5月の消費者物価指数(CPI)が、市場予想を上回る、プラス0.4%と発表されたことで、
インフレ圧力が強まるとの観測から長期金利が上昇し、ドル円は102円24銭まで買われました。
米長期金利は2.65%台まで上昇し、2年債利回りも一時は昨年9月6日以来となる0.49%台まで
上昇し、0.48%で引けています。
米金利の上昇で日米金利差が拡大し、ドル買い円売りにつながったものの、明日未明に行われるイエレン議長
の記者会見では、米景気に対する強気の発言は出ないとの見方が有力で、このままドル高が進み、103円を
目指す展開でもないように思えます。
ただそれでも、米長期金利の低下傾向は5月で終わり、今月に入ってからは上昇局面が目立つようになって
います
ショートカバーの買戻しが5月で終わり、需給面からの相場への影響が少なくなっていると考えられます。
昨日の朝方に発表されたRBAの議事録で、緩和的な政策が当面適切であるとの内容から豪ドルが
急落しました。
市場はやや利上げを示唆するような内容か、あるいはニュートラルな内容を想定していましたが、
現在の緩和的な政策姿勢は「当面はなお適切である公算が大きい」との文言に対ドルでは、0.9390
レベルから、0.9330近辺まで売られました。
また、豪ドルの水準についても「歴史的基準に照らし、依然高めである」との認識を示したことも
豪ドル売りを加速させました。
ただ対円ではドル円がやや円安方向に振れたこともあり、依然として95円台前半を維持しております。
95円15銭近辺には「雲」の上限がり、さらにそのすぐ下には「52日線」も来ていることから、
「95円が維持できるかどうか」がポイントになりそうです。
本日は朝方に日本の5月の貿易収支が発表されます。
4月は8117億円の貿易赤字で、赤字幅が縮小していましたが、5月は既に上中旬の赤字幅が1兆円を超えている
ため1兆円超えは確実の情勢で、どこまで赤字幅が拡大するのかが注目されます。
赤字幅の程度によってはドル円が一段上値を試すことも考えられますが、それでも102円台半ばを上抜けする
のは簡単ではありません。
どこまで上値を取りに行くのかを確認したいと思います。
イエレン議長の記者会見は明日未明の3時からの予定になっています。
予想レンジは101円60銭〜102円50銭程度と予想します。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で
「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で
「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 |
発言者 |
内容 |
市場への影響 |
| 4/22 |
ウイリアアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 |
「今年の米経済はおそらく2.5%−3.0%成長となり、失業率は年末までに6.25%に低下する。」講演で。 |
------ |
| 5/7 |
イエレン・FRB議長 |
「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 |
ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇 |
| 5/8 |
ドラギ・ECB総裁 |
「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 |
ユーロドル1.3995から→1.38台前半へ |
| 5/14 |
プラート・ECB理事 |
「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。 |
...... |
| 5/15 |
黒田・日銀総裁 |
「必要であれば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんある」都内の講演でで。 |
ドル円101円85銭から→102円12銭まで上昇 |
| 5/26 |
ドラギ・ECB総裁 |
「われわれはインフレが低すぎる状態が過度に長期化すること容認する考えはない」ポルトガルで行われたフォーラムで。 |
----- |
| 5/28 |
ロックハート・アトランタ連銀総裁 |
「最初の利上げは15年後半になる可能性が強い」ルイジアナ州立大学での講演で。 |
----- |
| 6/5 |
ドラギ・ECB総裁 |
「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。 |
ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 |
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書