2014年6月19日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- FOMCの結果を受け、ドル円は102円38銭まで上昇
したものの、緩和的な政策は続くとの見方からドルは下落。
長期金利の低下もあり、101円88銭まで売られ、
101円90−95銭で引ける。
- ユーロドルもドル安の流れを受け反発。1.36ちょうどまで
ユーロ高が進んだが、1.36台維持には失敗。
- 株式市場は揃って続伸。FOMCでは景気が回復しているとの認識を
示しながら、低金利は相当な期間維持されることからダウは98ドル高
と、1万6900ドル台を回復。S&P500は15ポイント高で
最高値を更新。
- 債券相場は急反発。FOMCでは成長率予測を引き下げ、低金利が
継続されるとの見方から債券への需要が高まる。長期金利は2.59%
台まで低下し、ドル安を誘引。
- 金は反発し、原油は続落。
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| ドル/円 | 101.88〜 102.38 |
| ユーロ/ドル | 1.3548 〜 1.3600 |
| ユーロ/円 | 138.29 〜 138.76 |
| NYダウ | +98.13 → 16,906.62ドル |
| GOLD | +0.70 → 1,272.70ドル |
| WTI | −0.39 → 105.97ドル |
| 米10年国債 | −0.063 → 2.590% |
本日の注目イベント
- 英 英5月小売売上高
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 5月景気先行指標総合指数
- 米 6月フィラデルフィア連銀景況指数
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注目のFOMCでは、予想通り債券購入額を100億ドル減額し、毎月350億ドルにすることを決定。
声明文では、経済活動はここ数ヶ月で持ち直してきたことを示しながらも、緩和的な政策が引き続き適切
との認識を示しました。
前日には、消費者物価指数が市場予想を大きく上回る上昇を示したことから、一部には利上げのタイミングが
前倒しになることを伺わせる発言があるのではないかとの見方もありましたが、結果的には中立だった
と受け止めています。
政策発表後の記者会見でイエレン議長は、利上げのタイミングについて「経済データが強めの内容を示せば
時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」と発言し、これまで通り
経済データを総合的に分析して判断するとの考えを改めて示しました。
また、同時に議長はFRBのバランスシートについて「極めて大きなバランスシートをしばらくの間
持ち続けるだろう」と述べています。
FOMCの声明文と、それに続くイエレン議長の記者会見を受けて、緩和的な金融政策が継続される
との基本的な考えから、株価は4日続伸し、債券相場も上昇し、長期金利が急低下しました。
その結果、ドル円ではドル安円高が進み、ユーロも対ドルでは1.3600までユーロ高が進行して
います。
ドル円は昨日日経平均株価が上昇したことで、102円31銭までドル高、円安が進み、短期的な
「1時間足」では、上値の抵抗線をブレイクしました。
昨日もこの欄で述べましたが、それでも102円台半ばを上抜けするのは簡単ではないと予想しました。
それは、102円30−60銭の間には、「4時間足」や「8時間足」、さらには「日足」にも
重要な移動平均線が集まっており、それらを全てブレイクするには「材料不足」と予想したからです。
ドル円は結局101円台後半まで押し戻された格好になっています。
米長期金利はなかなか2.6%台を維持できません。
ただ5月に見られたように、急低下するような状況とも見られません。
今月には101ー103円のレンジを抜けるのではないかと「予想」と「期待」をしていましたが、
残念ながらまだその気配はありません。
引き続き株価の行方と長期金利の動向がドル円に大きな影響を与える構図は変わりませんが、日経平均株価が
昨日の取引で1万5100円台を回復したことは好材料です。
GPIFの運用方針見直しなどの期待感から上昇傾向を見せ始めてきましたが、今後予想以上の上昇を見せれば
ドル円を押し上げることも考えられます。
ただ現状では売買代金の増加が見られていません。
一段の上昇には内外を問わず、さらなる資金流入が不可欠です。
本日のレンジは101円50銭〜102円30銭程度と、再び先週後半のレンジに戻った感もあります。
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都合により明日(20日)と、来週月曜日(23日)の「アナリストレポート」は
お休みとさせていただきます。
ご愛読の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解くださいますよう
お願い申し上げます。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で
「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で
「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 |
発言者 |
内容 |
市場への影響 |
| 4/22 |
ウイリアアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 |
「今年の米経済はおそらく2.5%−3.0%成長となり、失業率は年末までに6.25%に低下する。」講演で。 |
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| 5/7 |
イエレン・FRB議長 |
「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 |
ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇 |
| 5/8 |
ドラギ・ECB総裁 |
「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 |
ユーロドル1.3995から→1.38台前半へ |
| 5/14 |
プラート・ECB理事 |
「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。 |
...... |
| 5/15 |
黒田・日銀総裁 |
「必要であれば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんある」都内の講演でで。 |
ドル円101円85銭から→102円12銭まで上昇 |
| 5/26 |
ドラギ・ECB総裁 |
「われわれはインフレが低すぎる状態が過度に長期化すること容認する考えはない」ポルトガルで行われたフォーラムで。 |
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| 5/28 |
ロックハート・アトランタ連銀総裁 |
「最初の利上げは15年後半になる可能性が強い」ルイジアナ州立大学での講演で。 |
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| 6/5 |
ドラギ・ECB総裁 |
「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。 |
ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 |
| 6/18 |
イエレン・FRB議長 |
「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 |
ドルが主要通貨に対して下落 |
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外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書