今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年6月25日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は米住宅関連指標や消費者信頼感指数が上振れした
    ことで102円17銭まで買われたが、株価の大幅下落に反応し
    101円台後半まで押し戻されて引ける。
  • ユーロドルは1.36台を挟みもみ合う。ドイツifo景況感指数が
    予想を下回ったことで1.3625近辺から失速し、1.3595辺りまで
    売られる。
  • 株価は大幅に続落。経済指標は好調だったものの、中東での
    緊張の高まりを嫌気して3指数とも下落。
  • 債券は反発。中東情勢が悪化したことで安全資産の債券への
    需要が高まり、長期金利は2.57%台まで低下。
  • 金は5日続伸。一方原油は3日続落。
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  • 4月ケースシラー住宅価格指数   → +10.82%
  • 5月新築住宅販売件数       → 50.4万戸
  • 6月消費者信頼感指数       → 85.2
  • 6月リッチモンド連銀製造業指数  → 3
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    ドル/円101.89〜 102.17
    ユーロ/ドル1.3583 〜 1.3623
    ユーロ/円138.62 〜 138.90
    NYダウ −119.13 → 16,818.13ドル
    GOLD +2.90 → 1,321.30ドル
    WTI −0.14  → 106.03ドル
    米10年国債 −0.049  → 2.577%



    本日の注目イベント

  • 米   5月耐久財受注
  • 米   1−3月期GDP(確定値)  
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    ドル円はNY市場で経済指標が好調だったことを受け、一時102円17銭まで上昇したものの、


    その後株価が下落し、長期金利が低下したことで102円を割り込み、結局元の「定位置」に


    戻った形になりました。


    経済指標のなかでも特に。消費者信頼感指数は「85.2」と、先月の「82.2」から大幅に上昇し、


    2008年1月以来の高水準でしたが、それでもドル円は102円台を維持できず、上値の重さを


    確認させられた格好です。





    また、新築住宅販売件数も50万4000戸と、こちらも2008年5月以来の高水準で、前日の


    中古住宅販売件数も高水準だったこととあわせ、住宅市場が急回復していることを示す結果になっています。


    今後は個人消費の拡大にもつながりやすく、米経済にとっても下支えになると考えられます。





    しかしそれでもドル円は株価の大幅下落や、長期金利の低下に反応し101円台後半まで押し戻されて


    います。


    株価は午前中は堅調に推移していたものの、午後ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が


    シリアの戦闘機がイラク西部を攻撃し、50人以上が死亡したと報じたことがきっかけとなり大幅な


    下げにつながりました。


    好調な経済指標も中東情勢の悪化に打ち消され、今後もイラク情勢とウクライナ問題は地政学的リスク


    として、円買いに結びつきやすい状況が続きそうです。





    利上げのタイミングが近づいていると見られるポンドが、対ドルで1.7025レベルから1.69台


    後半まで急落しました。


    BOEのカーニー総裁が下院財政委員会で「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを


    賃金動向が示唆している」と証言し、利上げ開始の正確なタイミングは「このデータに左右される」と


    述べたことがきっかけでした。





    同総裁は今月12日の講演で、利上げは「市場が予想している時期より早いかもしれない」と述べ、


    ポンド高につながった経緯がありましたが、昨日の証言では、利上げはあくまでも経済データ次第である


    ことを強調しました。


    この結果、ポンド円も173円台半ばから173円割れまで下落しています。





    方向感が出ず、動きも非常に鈍くなっているドル円ですが、ブルームバーグは、ドル円の3ヶ月


    ボラティリティー(変動率)は昨日一時5.715%まで低下し、これは同社がデータを取り始めた


    1995年12月以来最も低いと伝えています。


    同指数は現在でも5.78%で推移しており、市場の多くの専門家がドル円は動かないと予想している


    ことになります。





    予想レンジは101円50銭〜102円20銭程度と、昨日と変わりません。














    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    5/7 イエレン・FRB議長 「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇
    5/8 ドラギ・ECB総裁 「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.3995から→1.38台前半へ
    5/14 プラート・ECB理事 「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。    ......
    5/15 黒田・日銀総裁 「必要であれば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんある」都内の講演でで。 ドル円101円85銭から→102円12銭まで上昇
    5/26 ドラギ・ECB総裁 「われわれはインフレが低すぎる状態が過度に長期化すること容認する考えはない」ポルトガルで行われたフォーラムで。   -----  
    5/28 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「最初の利上げは15年後半になる可能性が強い」ルイジアナ州立大学での講演で。   -----  
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 
    6/18 イエレン・FRB議長 「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して下落
    6/24 カーニー・BOE総裁 「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。  ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に 

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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和