2014年7月1日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は引き続き小動きのなか、上値の重い展開が続く。
ドルが主要通貨に対して売られながらも、対円では101円台前半
で下げ止まる。NY市場では101円26銭までドル安が進むが、
ユーロドルなどに比べそのスピードは緩やか。
- ユーロドルは1.36台半ばから上昇し、1.37目前まで買われ、
約1ヶ月半振りの水準までユーロ高が進む。米景気減速との見方が優勢。
- 株式市場はまちまち。シカゴ景況指数が予想を下回ったことでダウは
25ドル安。一方ナスダックは10ポイントの上昇。
- 債券相場は連日小動きで横ばい。週後半に重要指標の発表を控えている
ことから模様眺めの状況。長期金利は変わらず2.53%台で推移。
- 金は続伸で、原油は小幅ながら3日続落。
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- 米 6月シカゴ購買部協会景気指数 → 62.6
- 米 5月中古住宅販売成約指数 → +6.1%
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| ドル/円 | 101.26〜 101.46 |
| ユーロ/ドル | 1.3646 〜 1.3698 |
| ユーロ/円 | 138.34 〜 138.74 |
| NYダウ | −25.24 → 16,826.60ドル |
| GOLD | +2.00 → 1,322.00ドル |
| WTI | −0.37 → 105.37ドル |
| 米10年国債 | +0.002 → 2.532% |
本日の注目イベント
- 豪 RBAキャッシュターゲット
- 日 6月日銀短観
- 中 中国 6月製造業PMI(速報値)
- 中 中国 6月HSBC製造業PMI(改定値)
- 独 独6月雇用統計
- 欧 ユーロ圏6月製造業景況感指数(改定値)
- 欧 ユーロ圏6月失業率
- 英 英6月製造業PMI
- 米 6月ISM製造業景況指数
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ドル円は小動きで値幅が出ないなか、それでもゆっくりと下値を切り下げています。
特に、東京時間での下落の方がより鮮明になっているようにも思えます。
昨日も東京市場で、株価の下落に歩調をあわせるようにドルが売られ、一時101円24銭まで下落
しました。
しかしNY市場では東京で記録したドルの高値も安値も抜け切れずに、101円35銭近辺で折り返して
います。
日足で「200日線」を下抜けしたことは昨日述べた通りですが、重要なサポートラインを切った割には
ドルの下落スピードも異例なほど緩やかです。
やはりボラティリティーが極端に低いことが、ドル売りを仕掛けてもそれ程値幅が取れないとの認識に
つながっていると思われ、そのためドルを売っても小幅な利益ですぐに買い戻す動きが、さらに値幅を
少なくしているようです。
ドル円では特にその傾向が強く、ユーロドルは動かないなかでも昨日は60ポイント程の値動きを見せています。
今回のドル安円高は、あくまでも「ドル安」がメインです。
そのためクロス円では、「円安」が進んでおり、ユーロ円では138円台後半までユーロ高が進んでいます。
足許ではドルが最弱通貨で、続いて円がそれに続く弱い通貨になっていることが見て取れます。
昨日はユーロの強さが目立った1日でした。
ユーロドルは1.3698まで買われ、約1ヶ月半振りの高値をつけています。
今週木曜日にはECBの政策金利発表があり、市場はドラギ総裁の「次の一手」を探る展開ですが、
先週発表されたドイツの消費者物価指数が予想以上に上昇していたことで、ECBが追加緩和には踏み切れない
といった見方も背景になっているようです。
またユーロには継続的に資金が入っていることも見逃せません。
スペインやイタリア、あるいはギリシャといった国々の国債が買われ、利回りが低下しています。
ユーロ圏のこれらの債券は相対的には金利水準が高く、高金利を求めて資金流入が続いていると
見られます。
先月中旬にはスペインの10年債利回りが、米国債の10年利回りを下回ったことは象徴的なことでした。
ただテクニカル的には、ユーロドルの1.37から1.37台半ばには、多くの重要なレジスタンスポイントが
あることから、ここからさらに1.38台に乗せるには大きな材料が必要だと思われ、ドル安傾向だとしても
ロングには厳しい水準かと思います。
為替の低ボラティリティーが債券や株式市場にも波及してきたようにも見えます。
株価は日米とも一進一退で、米国債も2.5%台でもみ合っています。
本日も引き続き値幅の出ない取引が予想されます。
予想レンジは100円80銭〜101円60銭程度と見ますが、101円を割り込むかどうかが焦点です。
東京タイムでは難しいと思われますが、NYがいつものような活気をとり戻したらあり得そうです。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で
「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で
「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 |
発言者 |
内容 |
市場への影響 |
| 5/7 |
イエレン・FRB議長 |
「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 |
ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇 |
| 5/8 |
ドラギ・ECB総裁 |
「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 |
ユーロドル1.3995から→1.38台前半へ |
| 5/14 |
プラート・ECB理事 |
「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。 |
...... |
| 5/15 |
黒田・日銀総裁 |
「必要であれば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんある」都内の講演でで。 |
ドル円101円85銭から→102円12銭まで上昇 |
| 5/26 |
ドラギ・ECB総裁 |
「われわれはインフレが低すぎる状態が過度に長期化すること容認する考えはない」ポルトガルで行われたフォーラムで。 |
----- |
| 5/28 |
ロックハート・アトランタ連銀総裁 |
「最初の利上げは15年後半になる可能性が強い」ルイジアナ州立大学での講演で。 |
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| 6/5 |
ドラギ・ECB総裁 |
「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。 |
ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 |
| 6/18 |
イエレン・FRB議長 |
「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 |
ドルが主要通貨に対して下落 |
| 6/24 |
カーニー・BOE総裁 |
「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。 |
ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に |
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外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書