2014年7月2日(水)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は上値が重いものの底堅い動き。日米の株価が急上昇した
ことでややリスクオンに傾き、ドル円は101円56銭まで反発。
ただ依然として「200日移動平均線」を下回った水準で推移。
- ユーロドルは一時1.3701まで上昇したが、上値を追う
動きにはつながらず反落。ユーロ円は約4週間ぶりに139円台前半まで
上昇。
- 豪ドルが続伸。中国のPMIが先月を上回ったことを好感し、豪ドルが
買われ円が売られた。豪ドル円は3月末以来となる96円台半ばまで上昇。
- 株価は大幅に反発。中国のPMIが好調だったことに加え、米製造業も
強さを見せたことからダウは129ドル上昇し、最高値を更新。ナスダックも
50ポイント上昇し、実に14年振りに最高値を更新。
- 債券相場は製造業景況指数に反応し売られた。株価が大幅に上昇したこともあり
終始軟調な展開。長期金利は2.56%台まで上昇。
- 金は続伸し1326ドルまで買われ、原油は4日続落。
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- 6月ISM製造業景況指数 → 55.3
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| ドル/円 | 101.45〜 101.56 |
| ユーロ/ドル | 1.3676 〜 1.3701 |
| ユーロ/円 | 138.84 〜 139.12 |
| NYダウ | +129.47 → 16,956.07ドル |
| GOLD | +4.60 → 1,326.60ドル |
| WTI | −0.03 → 105.34ドル |
| 米10年国債 | +0.034 → 2.566% |
本日の注目イベント
- 豪 豪5月貿易収支
- 日 6月マネタリーベース
- 欧 ユーロ圏5月生産者物価指数
- 米 6月ADP雇用者数
- 米 イエレン・FRB議長講演
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ドル円は昨日101円30銭まで売られた後底堅い動きを見せています。
日本株が急伸し、日経平均株価は一時220円ほど上昇。ドル円は101円53銭まで反発しました。
NYでも株価指数が軒並み上昇し、ドル円は101円56銭まで上昇しましたが、それでも株価の上昇の
割には、ドルの上値が重いという印象は否めません。
中国の製造業PMIが事前予想通りだったとはいえ「51.0」と、堅調な内容を示したことで、
中国景気へ安心感が広がり株価は上昇。
日経平均株価は結局164円高で取引を終えましたが、その流れはNYでも引き継がれ、NY株式市場は
大幅高となり、特にハイテク株が多いナスダック指数は50ポイントも上昇し、14年振りに史上最高値を
更新しました。
ISM製造業景況指数が「55.3」と、先月よりは0.1ポイント低下しましたが、依然として高水準と
の見方が多く、先立って発表されたマークイット製造業PMIは「57.3」と、こちらも好調でした。
ただ、株価が大幅な上昇を見せた割にはドル円は伸び悩んでいます。
ドル円と株価との相関関係がやや崩れてきているとの印象もありますが、これは「200日線」を
下回っているという、テクニカル上の側面もあろうかと思います。
現在「200日線」は101円71銭付近に位置してます。
今後ドル円が再び103円を目指すにはこのレジスタンスラインを上抜けすることが最低条件ですが、
反対に上抜けできれば上昇への第一歩と見ることもできそうです。
いずれにしても、株価の大幅上昇の割にはドルの上値が重く、米長期金利もそれほど上昇していません。
世界最大の資産運用会社である米ブラックロックのストラテジストは、FRBが政策金利を引き上げる時期を
2015年4−6月と予想しています。
これは市場のコンセンサスよりもかなり早く、利上げが早まればドルが上昇する可能性が高くなります。
NYの株高を受けて本日の日経平均株価も続伸しそうです。
仮に1万5500円を超えるような上昇をみせれば、ドル円も上値を試す展開が予想されますが、その際上記
「200日線」が抜けるかどうかがポイントになりそうです。
株価の大幅上昇にもかかわらず、ドル円がレジスタンスラインを抜けないようだと、逆に株価が
為替に引っ張られ下落するケースも考えられます。
今年も後半に入り、ようやく株式市場に活況が戻ってきた感がありますが、まだ昨年のような「株高・ドル高」
の展開には至っていません。
ドル円のボラティリティーは依然として低位で推移し、現在も5.63%程度と極めて低水準です。
本日のレンジは株価にもよりますが、101円20銭から102円程度と予想します。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で
「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で
「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 |
発言者 |
内容 |
市場への影響 |
| 5/7 |
イエレン・FRB議長 |
「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 |
ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇 |
| 5/8 |
ドラギ・ECB総裁 |
「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 |
ユーロドル1.3995から→1.38台前半へ |
| 5/14 |
プラート・ECB理事 |
「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。 |
...... |
| 5/15 |
黒田・日銀総裁 |
「必要であれば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんある」都内の講演でで。 |
ドル円101円85銭から→102円12銭まで上昇 |
| 5/26 |
ドラギ・ECB総裁 |
「われわれはインフレが低すぎる状態が過度に長期化すること容認する考えはない」ポルトガルで行われたフォーラムで。 |
----- |
| 5/28 |
ロックハート・アトランタ連銀総裁 |
「最初の利上げは15年後半になる可能性が強い」ルイジアナ州立大学での講演で。 |
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| 6/5 |
ドラギ・ECB総裁 |
「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。 |
ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 |
| 6/18 |
イエレン・FRB議長 |
「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 |
ドルが主要通貨に対して下落 |
| 6/24 |
カーニー・BOE総裁 |
「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。 |
ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に |
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外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書