2014年7月4日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米6月の雇用統計で、雇用者数が大幅に増加していたことで
ドル円は102円台を回復し、一時102円27銭までドル高が進む。
年後半の景気拡大期待と株高に支えられ、指標発表後はもみ合いに
なったものの102円20銭前後で引ける。
- ECBが政策変更を見送ったことと、ドル高が進んだことで
ユーロドルは1.36台半ばから一時1.36台割れまで下落。
- 株式市場は雇用統計の結果を受け続伸。ダウは連日の高値更新で
初の1万7000ドル台を示現。他の主要株価指数も軒並み続伸。
- 債券相場は続落。良好な雇用統計に反応し、長期金利は一時
2ヶ月振りとなる2.68%台まで上昇した後、2.64%まで
低下して取引を終える。
- ドルが買い戻されたことで金は続落。原油も6日続落。
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- 米 5月貿易収支 → 444億ドルの赤字
- 米 6月非農業部門雇用者数 → 28.8万人
- 米 6月失業率 → 6.1%
- 米 新規失業保険申請件数 → 31.5万件
- 米 6月ISM非製造業景況指数 → 56.0
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| ドル/円 | 101.88〜 102.27 |
| ユーロ/ドル | 1.3596 〜 1.3653 |
| ユーロ/円 | 138.84 〜 139.23 |
| NYダウ | +92.02 → 17,068.26ドル |
| GOLD | −10.30→ 1,320.60ドル |
| WTI | −0.42 → 104.06ドル |
| 米10年国債 | +0.013 → 2.641% |
本日の注目イベント
- 米 NY市場休場(独立記念日)
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ドル円が102円台を回復し、その後も102円台を維持するにはまだ時間がかかると予想していましたが、
前日のADP雇用者数に続き、6月の雇用統計でも非農業部門雇用者数が市場予想を大きく上回る
28.8万人だったことで、ドル円は102円台を簡単に回復しています。
昨日の雇用統計では、雇用者数は6月分の大幅な伸びに加え、5月分も21.7万人から22.4万人に、
4月分も28.7万人から30.4万人にいずれも上方修正されました。
6月の失業率も6.1%と、こちらも前月から0.2ポイントの改善で、5%台も視野に入ってきています。
雇用の拡大は「消費大国」の米国にとっては極めて重要で、年後半の景気拡大に一層の期待感が台頭してきたと
考えられます。
重要なのは、この雇用増加がFRBの利上のタイミングを前倒しさせる効果があるかどうかということです。
ドル円が102円台前半まで買い戻されたのは、昨日に限って言えば、株価の上昇による部分が大きかったと
思われます。
現に、米国の長期金利は上昇したものの、2.64%台で引けており、雇用者増の割には大幅な上昇には至って
いません。
ドル円が102円台前半から伸び悩んだのも、長期金利の動向に左右された面もあります。
また低下傾向が続くドル円のボラティリティーも、最も為替に影響があり、最も重要な経済指標が発表された
にもかかわらず、足許では5.51%台と大きな変化は見せていません。
引き続きドル円が小動きで推移するという予想が支配的だということになります。
問題はここからです。
これまでも102円30銭前後は一つのレジスタンスと見られていました。
実際昨日の動きでもこの水準を上抜けしてはいません。
注目の「200日線」は上抜けており、現在は「雲」の中にある「120日線」に抑えられている格好です。
ここを上抜けし、その上の「雲」を抜けるには102円50銭を上回る必要があります。
ここをしっかり抜くことができれば、今度は103円を試す展開が見えてきます。
ただ、103円台は4月8日以来届いていません。それにはやはりFRBによる利上げ観測が早まり、長期金利が
2.8%から3.0%程度まで上昇することが不可欠です。
雇用統計を受けて昨日はドル全面高でした。
豪ドルも0.94台半ばから0.93台半ばまで下落し、ユーロドルも1.37台はやはり重いということが
確認されました。
ダウ平均株価は史上初の1万7000ドル台に乗せてきました。
日米欧の中央銀行が大量に資金供給をしていることが株高の一因とも見られており、PER(株価収益率)は
既に割高だという見方もあります。
今朝のNYからの中継でも、1万7000ドル乗せは喜ばしいことである反面、いつか下落することもあり、
注意を促す報道もありました。
本日の予想レンジは101円80銭〜102円70銭程度と予想します。NYダウの大台乗せで、日経平均株価も
1万5500円の大台乗せがあるかどうか、注目しています。
サッカーワールドカップも興味が失せ、個人的には「拉致問題」に
興味が移っています。
生存している拉致被害者の名前は2桁との報道もあり、どんな名前が
出てくるのか、もうすぐ判明しそうです。
良い週末を・・・・。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で
「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で
「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 |
発言者 |
内容 |
市場への影響 |
| 5/7 |
イエレン・FRB議長 |
「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 |
ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇 |
| 5/8 |
ドラギ・ECB総裁 |
「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 |
ユーロドル1.3995から→1.38台前半へ |
| 5/14 |
プラート・ECB理事 |
「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。 |
...... |
| 5/15 |
黒田・日銀総裁 |
「必要であれば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんある」都内の講演でで。 |
ドル円101円85銭から→102円12銭まで上昇 |
| 5/26 |
ドラギ・ECB総裁 |
「われわれはインフレが低すぎる状態が過度に長期化すること容認する考えはない」ポルトガルで行われたフォーラムで。 |
----- |
| 5/28 |
ロックハート・アトランタ連銀総裁 |
「最初の利上げは15年後半になる可能性が強い」ルイジアナ州立大学での講演で。 |
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| 6/5 |
ドラギ・ECB総裁 |
「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。 |
ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 |
| 6/18 |
イエレン・FRB議長 |
「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 |
ドルが主要通貨に対して下落 |
| 6/24 |
カーニー・BOE総裁 |
「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。 |
ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に |
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外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書