今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年7月11日(金)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 101円台半ば付近でもみ合っていたドル円は、ポルトガルの
    大手銀行の信用不安から円買いが加速し、一時101円06銭まで下落。
    その後米長期金利が小幅な低下に留まったことでややドルが買い戻され
    101円30−35銭でクローズ。
  • ポルトガル大手銀行の信用不安でユーロ売りも勢いを増し、ユーロドルは
    1.36台半ばから1.3589近辺まで売られる。ユーロは円に対しても
    大幅に下落し、約4ヶ月振りに137円台半ばまでユーロ安が進行。
  • 欧州株が大きく値下がりしたことで、NY株式市場も大幅安。ダウは
    70ドル下げ、主要株価指数も全て下落。
  • 債券相場は小幅に続伸。欧州不安の再燃懸念から安全資産の債券に
    買いが集まり、長期金利は2.53%台まで低下。
  • 金は大幅に続伸し約3ヶ月振りに1339ドル台に。原油は10日ぶりに
    反発。
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  • 新規失業保険申請件数 → 30.4万件
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    ドル/円101.06〜 101.37
    ユーロ/ドル1.3589 〜 1.3615
    ユーロ/円137.50 〜 137.91
    NYダウ−70.54  → 16,915.07ドル
    GOLD+14.90  → 1,339.20ドル
    WTI+0.64    → 102.93ドル
    米10年国債−0.018 → 2.538%



    本日の注目イベント

  • 独   独10月消費者物価指数(改定値)
  • 米   6月財政収支 
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 加   カナダ6月失業率
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    ポルトガルの大手銀行であるエスピリト・サント銀行の親会社が債務返済を履行しなかったことから


    金融不安が広がり、安全通貨の円が全面高となり、ドル円は一時101円06銭まで円高が進みました。


    信用不安から欧米の株式市場では株価が急落し、安全資産の米国債が買われ、2010年の「欧州債務危機は


    まだ終わっていない」との声も聞かれました。





    信用不安から同行の株価は17%以上下げ、社債は過去最安値を更新し、その後株式と債券は取引が


    停止されています。


    何か、降って沸いたような突然の信用不安でしたが、エスピリト・サント銀行は親会社の発行した短期証券の


    一部について償還が遅れるとし、影響があるのは少数の顧客のみだと説明しており、今のところ被害は限定的


    と見られています。





    ドル円は一時101円06銭まで売られ、5月21日以来の円高水準をつけていますが、今のところ


    101円台は維持しています。


    「日足」では、昨日述べた「三角保ち合い」を下抜けした格好になっていますが、足許では米長期金利の


    低下もそれほど進んではおらず、101円を割り込んだとしても緩やかなものになりそうです。


    ただ、ドル円のボラティリティーは円が買われたことで、5.635%台まで上昇しており、今後の展開


    次第では、ようやくドル円にも動きが出るかもしれません。





    ユーロ円はポルトガルの信用不安を受け一時137円50銭まで円高がすすみました。


    この水準は2月の初旬以来となりますが、レベル感だけでユーロを買うのには注意が必要です。


    「週足」では既に遅行スパンが「逆転」を見せており、「月足」でもMACDは「デッドクロス」を見せて


    います。


    「月足」での「デッドクロス」は実に2年振りとなります。


    どうやら、ドラギECB総裁の望む「ユーロ安」が実現しそうな状況を見せ始めてきました。





    これまでは「ドル安」が進行する対極として円が買われる場面がありましたが、昨日の動きではユーロや


    豪ドルも売られ、円全面高の展開でした。


    昨日の失業保険申請件数も好調だったことを考えると、ポルトガルでの信用不安が同国内だけに留まれば、


    ドル円の買い場を探る展開を予想します。





    本日のレンジは100円80銭〜101円60銭程度と予想します。





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    米大学が調査した結果によると、第2次世界大戦後「最悪の大統領」はオバマ大統領と考える


    国民が33%と、最も多いそうです。


    現職の大統領は厳しい評価を受けがちですが、オバマ大統領があのニクソン元大統領よりも


    評価が低いとは以外でした。


    ちなみに「最高の大統領」の1位はレーガン氏で、こちらもケネディー氏ではなかったことに


    やや驚きです。


    良い週末を・・・・・。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    5/7 イエレン・FRB議長 「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇
    5/8 ドラギ・ECB総裁 「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.3995から→1.38台前半へ
    5/14 プラート・ECB理事 「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。    ......
    5/15 黒田・日銀総裁 「必要であれば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんある」都内の講演でで。 ドル円101円85銭から→102円12銭まで上昇
    5/26 ドラギ・ECB総裁 「われわれはインフレが低すぎる状態が過度に長期化すること容認する考えはない」ポルトガルで行われたフォーラムで。   -----  
    5/28 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「最初の利上げは15年後半になる可能性が強い」ルイジアナ州立大学での講演で。   -----  
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 
    6/18 イエレン・FRB議長 「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して下落
    6/24 カーニー・BOE総裁 「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。  ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に 
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。  ------

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和