今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年7月15日(火)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 日本株が堅調だったことを受け、NY株式市場でも株価が上昇
    したことでドル円は101円台半ばを超える。長期金利の上昇も
    あり、一時101円62銭までドル高が進む。
  • ユーロドルは1.36台半ばまで買われた後、ドラギ総裁が
    為替レートの上昇は景気回復にとってリスクであると証言したことで
    反落し、1.3610近辺までユーロが売られる。
  • 株式市場は大幅に続伸。シティグループの決算が好調だったことで
    市場のセンチメントが好転。ダウは111ドル高で1週間振りに
    1万7000ドルを回復し、再び高値圏に。
  • 債券相場は6営業日振りに反落。イエレン議長の議会証言を控え
    利益確定の売りに押された格好に。長期金利は2.54%台まで上昇。
  • 金は大幅に続落し、原油は反発。
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    ドル/円101.47〜 101.62
    ユーロ/ドル1.3608 〜 1.3631
    ユーロ/円138.25 〜 138.44
    NYダウ+111.61  → 17,055.42ドル
    GOLD−30.70  → 1,306.70ドル
    WTI+0.08    → 100.91ドル
    米10年国債+0.037 → 2.547%



    本日の注目イベント

  • 豪   RBA議事録
  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 独   独7月ZEW景況感指数
  • 英   英6月生産者物価指数
  • 英   英6月消費者物価指数
  • 英   カーニー・BOE総裁議会証言
  • 米   6月小売売上高
  • 米   7月NY連銀製造業景況指数
  • 米   イエレン議長上院で議会証言
  • 米   決算発表 →JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックス、インテル、ジョンソン&ジョンソン
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    ドル円は101円台での膠着が続いていますが、昨日の日本株が100円を超える上昇を見せたことで


    ややドル買戻しが進み、NY市場でも株高、金利高に反応し101円62銭まで小幅にドル高が進みました。


    それでもNYダウが100ドルを超える上昇を見せ、長期金利も上昇した割には、ドル円の反発力は弱い


    との印象が残ります。





    NY株式市場では、シティグループの決算が純利益では大幅に減少したものの、トレーディング部門の収入


    が伸びたことを好感し株価は上昇しました。


    また、ユーロドルでもドラギ総裁の議会証言をきっかけに「ドル高・ユーロ安」に振れたこともあり、


    ドル円は101円台半ばを超える水準まで値を戻しています。





    「1時間足」では「雲」の上限を抜け、その上に位置する「120日線」も上抜けして来ました。


    この上には、101円69銭に「200日線」あることから、101円70−102円が上値の抵抗帯


    として意識されそうです。


    先週の101円06銭を底値にやや反発に転じたことで、101円割れのリスクは多少後退していますが、


    やはり低ボラティリティーのためか、反発にも勢いがありません。


    本日の日本株の上昇で、どこまで上値を追えるかが注目されます。





    ドラギECB総裁が欧州議会で証言を行っています。


    総裁は「為替レートの上昇は景気回復の持続性にとってリスクである」と述べ、さらに「ECBは極めて


    緩和的な政策を維持する」と証言しています。


    そしてこれまで通り「ECBは必要なら一段の行動をとる準備ができている」と繰り返しています。





    ユーロドルはこの発言が伝わっても、1.3640レベルから1.3610近辺までの下落に留まっています。


    6月にマイナス金利導入を含む包括的緩和策を決めた直後に、1.350目前までユーロは売られましたが、


    その後は1.36を挟み一進一退が続いています。


    市場はECBの次の一手を待っている状況ですが、ドラギ総裁の「口先介入」だけでは、ユーロドルを


    1.30方向に誘導するには限界があると思われます。


    昨日の議会証言でも述べていた様に「非伝統的な手段を活用する」時が近づいているように思います。





    本日はイエレン議長が上院で証言を行いますが、ブルーバーグは同議長がそれに先立って、米ニューヨーカー誌


    とのインタビューを行った内容を伝えています。

    それによると議長は、米経済は「われわれが望む位置につけたとしても」、「非常に緩和的な金融政策が必要だろう」
    と述べ、「向かい風はまだ存在する」と語っているようです。


    この内容は市場が予想するように「ハト派的」であり、おそらく本日の議会証言でも同様な内容に終始する


    可能性が高いと思われます。


    仮にこの内容であれば、市場は想定通りとして大きく反応はしないと思われます。





    また午後3時半からは黒田日銀総裁の記者会見が予定されています。


    こちらもこれまで通り、景気は順調に回復しており、インフレ率も想定通りの上昇を見せている、と発言しそうです。


    相場が動くとすれば質疑応答で、「想定外」の発言があった時です。


    本日のレンジは101円10銭〜101円90銭程度を予想します。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    5/7 イエレン・FRB議長 「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇
    5/8 ドラギ・ECB総裁 「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.3995から→1.38台前半へ
    5/14 プラート・ECB理事 「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。    ......
    5/15 黒田・日銀総裁 「必要であれば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんある」都内の講演でで。 ドル円101円85銭から→102円12銭まで上昇
    5/26 ドラギ・ECB総裁 「われわれはインフレが低すぎる状態が過度に長期化すること容認する考えはない」ポルトガルで行われたフォーラムで。   -----  
    5/28 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「最初の利上げは15年後半になる可能性が強い」ルイジアナ州立大学での講演で。   -----  
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 
    6/18 イエレン・FRB議長 「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して下落
    6/24 カーニー・BOE総裁 「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。  ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に 
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。  ------

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和