今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年7月16日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は堅調に推移。米経済指標が好調だったことに加え、 イエレン議長の議会証言でも経済指標次第では早期の利上げも あり得ると発言したことが支えに。ドル円は101円75銭まで 買われた。
  • ユーロドルは下落。独ZEW指数が予想を下回ったことや イエレン議長の議会証言に反応し1.35台半ばまで売られる。
  • 株式市場はまちまち。金融機関の決算は好調だったものの、 FRBが一部株価のバリュエーションに懸念を示したことが 嫌気された。ダウは5ドル高だが、ナスダックは24ポイント安。
  • 債券相場はほぼ横ばい。朝方は小売売上高の結果に反応し 売られ、その後はイエレン議長の発言に小反発。長期金利は 2.55%台で小幅に上昇。
  • 金は続落し1300ドル台を割り込む。原油価格も反落し 約2ヶ月半振りに100ドルの大台を割り込む。
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  • 6月小売売上高       → +0.2%
  • 7月NY連銀製造業景況指数 → 25.60
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    ドル/円101.44〜 101.75
    ユーロ/ドル1.3562 〜 1.3620
    ユーロ/円137.88 〜 138.35
    NYダウ+5.26  → 17,060.68ドル
    GOLD−9.60  → 1,297.10ドル
    WTI−0.95    → 99.96ドル
    米10年国債+0.005 → 2.552%



    本日の注目イベント

  • 中   中国 4−6月GDP
  • 欧   ユーロ圏5月貿易収支
  • 英   6月失業率
  • 米   6月生産者物価指数
  • 米   6月鉱工業生産
  • 米   7月NAHB住宅市場指数
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 米   決算発表 →ブラック・ロック、バンク・オブ・アメリカ
  • 加   政策金利発表 
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    注目されたイエレン議長の上院での発言は、個人的にはこれまでの発言内容と変わらず、昨日のこの欄で


    紹介した米誌とのインタビュー内容に沿うものだったと思います。


    ただ市場の反応は、フェデラルファンド(FF)金利の引き上げは、労働市場の改善が予想よりも


    早いペースで続いた場合「現在想定しているよりも早期に、そして早いペースで行われる公算が


    大きい」と述べたことをより重要視したようです。





    議長は現行の債券購入プログラムは年内に終了するとの認識を示すと同時に、その後のゼロ金利政策は


    「相当な期間」継続することが適当だとも述べています。


    労働市場が改善しているとの認識を示しながらも、住宅市場は改善していないとし、結局利上げに関しては


    「機械的な公式はなく」、今後の経済指標次第だということでした。


    その意味では、これまでの発言との相違は見られませんが、今後はインフレ率がこれまで以上に注目される


    ことになります。


    足許ではPCEコアデフレータは1.5%ですが、この数値が2%にどこまで近づいていくのかが


    今後の政策のキーになります。





    この発言を巡っては市場の反応も一様ではなかったようでしたが、ドルが主要通貨に対して買われています。


    ドル円は一時101円75銭まで上昇し、「1時間足」では、昨日指摘した「120日線」まで上昇して


    上値を抑えられた形になっています。





    ドル円にとってはここからのハードルが高いと言えます。


    「4時間足」や「8時間足」でも、この水準から102円にかけては多くのレジスタンスが待ち受けています。


    先週の火曜日から木曜日にかけても、この上値で上昇を抑えられ101円06銭まで反落した経緯があります。


    それでもこのとこころは日米の株価も上昇気味で、長期金利も一進一退です。


    ボラティリティーも依然として低水準ですが、ややレートに動きも出てきた感じもします。





    本日もドル円は上値を試しそうな状況ですが、上述のようにここから上値を追っていくのはそう簡単ではなく、


    材料が必要です。


    そうなると、今日は午前11時に発表される中国の4−6月期GDPが極めて重要な材料になりそうです。


    市場予想は前期と同じ7.4%ですが、これを上回る内容になれば世界景気へ好影響と判断されドル高へ


    向かうと思われますが、下回った場合には失望感が先行します。





    レンジは101円20銭〜102円程度と予想しますが、値動きがあるかもしれません。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    5/7 イエレン・FRB議長 「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇
    5/8 ドラギ・ECB総裁 「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.3995から→1.38台前半へ
    5/14 プラート・ECB理事 「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。    ......
    5/15 黒田・日銀総裁 「必要であれば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんある」都内の講演でで。 ドル円101円85銭から→102円12銭まで上昇
    5/26 ドラギ・ECB総裁 「われわれはインフレが低すぎる状態が過度に長期化すること容認する考えはない」ポルトガルで行われたフォーラムで。   -----  
    5/28 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「最初の利上げは15年後半になる可能性が強い」ルイジアナ州立大学での講演で。   -----  
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 
    6/18 イエレン・FRB議長 「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して下落
    6/24 カーニー・BOE総裁 「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。  ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に 
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。  ------
    7/15 イエレン・FRB議長 労働市場の改善が予想よりも早いペースで続いた場合「現在想定しているよりも早期に、そして早いペースで行われる公算が大きい」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して上昇

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和