今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年7月17日(木)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 101円台で小康状態のドル円は、イエレン議長の議会証言や、 株価の上昇に101円79銭まで買われたものの、長期金利の低下が 上値を抑え、101円60−70銭で引ける。
  • ユーロドルは続落。ドルが主要通貨に対して堅調なことで、ユーロドルも 1.3520までドル高ユーロ安が進み、ユーロ円も137円台半ばまで下落。
  • NY株式市場は大幅高。M&A絡みのタイムワーナーや、インテルなどが 株価の上昇を牽引し、アップルとIBMの提携も好感されダウは77ドル高と 最高値を更新。
  • イエレン議長の議会証言で緩和政策継続への安心感から債券相場は上昇。 長期金利は2.53%台へ小幅に低下。
  • 金、原油はともに上昇。
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  • 6月生産者物価指数     → +0.4%
  • 6月鉱工業生産       → +0.2%
  • 7月NAHB住宅市場指数  → 53
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    ドル/円101.64〜 101.79
    ユーロ/ドル1.3521 〜 1.3540
    ユーロ/円137.50 〜 137.77
    NYダウ+77.52  → 17,138.20ドル
    GOLD+2.70  → 1,299.80ドル
    WTI+1.24    → 101.20ドル
    米10年国債−0.022 → 2.530%



    本日の注目イベント

  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   6月住宅着工件数
  • 米   6月建設許可件数
  • 米   7月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   イエレン議長下院で議会証言
  • 米   決算発表 →モルガン・スタンンレー、IBM、グーグル
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    米大手企業の成長への改革に、株価は素直に反応しダウはみたび史上最高値を更新しています。


    IT業界の老舗であるアップルとIBMはビジネスで提携することを発表し、21世紀フォックスは


    タイムワーナーに買収提案を提示。またインテルはパソコン需要の伸びを好感し大幅高になるなど、


    高値警戒感のあるNYダウですが、大幅に上昇しました。





    イエレン議長は前日に引き続き下院でも証言を行い、質疑応答では、市場には「憂慮すべき警戒シグナルは


    見られない」と答えています。


    議長は「金融安定への脅威は中程度のレベルで、極めて高いわけではないというのが現時点における私の


    大まかな評価だ」と述べ、資産価値についても、全般的に「PERや他の指標は過去の標準値から

    外れていない」との認識を示しました。


    株価の上昇はこの発言に支えられた側面もあります。





    ドルは概ね上昇し、対ユーロでは1ヶ月振りの高値となる1.3520近辺までユーロ安が進行し、対円でも


    101円79銭までドルが買われる場面がありましたが、円安への勢いは限定的でした。


    債券購入プログラムは年内で終了する予定ですが、その後も緩和的な金融政策は変わらないという見方に


    多くの資金が「株式と債券」に流れこんでいることが背景です。





    ドル円は膠着状態ですが「1時間足」では下落が抑えられ、上値が重いながらも上昇機運がやや見られます。


    しかし「日足」に目を移すと、依然として上方には「200日線」などの主要な移動平均線があり、


    さらに上には「雲」が横たわっています。


    ただ、それはいずれも101円87銭から50銭程度の値幅に集まっています。


    これは相場が煮詰まってきたことと考えることができそうです。





    また上値に横たわる「雲」にも個人的には注目しています。


    現在「雲」の上限は102円47銭近辺にありますが、来週火曜日には上限が一気に下がり、101円97銭近辺


    まで低下する予定です。


    「雲」は先行スパン1と2で構成されていることから、少なくともここ1ヶ月ほどの値動きの少なさから「雲」


    が薄く、さらに過去のドル安の影響から下方に移動しています。


    来週以降、ドル円は102円を上回れば「雲抜け」が完成することになり、文字通り「ハードル」が下がることで


    上抜けすることも考えられます。


    もっとも、ドル円のボラティリティーはさらに低下しており、足もとでは5.15%(3ヶ月)に達しています。


    これはすぐにドル円が動き出すことはないと、多くの市場関係者が予想していることを示すため、上記


    ドル円の上昇は、多分に「期待」という意味も込められているとご理解ください。





    本日はNY株式市場の大幅高を受けて、日経平均がどこまで上値を追えるかが注目されます。


    現在100万円のNISAの上限が増額になりそうだとの報道など、政府も経済紙も株価押し上げに


    奔走している状況ですが、「笛吹けど踊らず」、といったところでしょうか。


    レンジは101円30銭〜102円程度と予想したいと思います。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    5/7 イエレン・FRB議長 「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇
    5/8 ドラギ・ECB総裁 「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.3995から→1.38台前半へ
    5/14 プラート・ECB理事 「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。    ......
    5/15 黒田・日銀総裁 「必要であれば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんある」都内の講演でで。 ドル円101円85銭から→102円12銭まで上昇
    5/26 ドラギ・ECB総裁 「われわれはインフレが低すぎる状態が過度に長期化すること容認する考えはない」ポルトガルで行われたフォーラムで。   -----  
    5/28 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「最初の利上げは15年後半になる可能性が強い」ルイジアナ州立大学での講演で。   -----  
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 
    6/18 イエレン・FRB議長 「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して下落
    6/24 カーニー・BOE総裁 「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。  ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に 
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。  ------
    7/15 イエレン・FRB議長 労働市場の改善が予想よりも早いペースで続いた場合「現在想定しているよりも早期に、そして早いペースで行われる公算が大きい」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して上昇

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和