今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年7月23日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は底堅い動きを見せ、一時101円60銭まで上昇。
    中古住宅販売が好調だったことで、ドルが主要通貨に対して上昇した
    流れに円売りが優勢となった。
  • ユーロドルはさらに下落し、昨年11月以来となる1.34台半ばまで
    ユーロ安が進行。米消費者物価指数は市場予想と一致したが、ユーロ売りの
    きっかけになったとの指摘も。ユーロ円も約5ヶ月振りに136円台半ばに。
  • 株式市場は反発。好調な企業決算とウクライナ情勢がやや好転したことを受け
    ダウは61ドル上昇し、1万7100ドル台を回復。
  • 債券相場は小幅に続伸。中東情勢が依然として緊迫していることから
    債券価格はやや上昇。30年債利回りは一時3.24%まで低下し、1年ぶりの
    低水準に。
  • 金、原油価格はともに反落。
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  • 6月消費者物価指数       → +0.3%
  • 5月FHFA住宅価格指数    → +0.4%
  • 6月中古住宅販売件数      → 504万件
  • 7月リッチモンド連銀製造業指数 → 7
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    ドル/円101.33〜 101.60
    ユーロ/ドル1.3459 〜 1.3496
    ユーロ/円136.58 〜 136.97
    NYダウ+61.81  → 17,113.54ドル
    GOLD−7.60  → 1,306.30ドル
    WTI−0.17    → 104.42ドル
    米10年国債−0.003 → 2.466%



    本日の注目イベント

  • 豪   豪第2四半期消費者物価指数
  • 欧   ユーロ圏7月消費者信頼感(速報値)
  • 英   BOE議事録
  • 加   カナダ5月小売売上高
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    米中古住宅販売が好調だったことや、6月の消費者物価指数(CPI)が市場予想通りだったものの


    依然として高水準であったことを受け、ドルは主要通貨に対して買われ、ユーロドルは1.34台半ばまで


    下落し、昨年11月以来となるユーロ安水準をつけています。





    特にユーロが大幅に売られる材料は見あたらなかったものの、市場はCPIなど、ユーロ売りのきっかけを


    探していたといった声も聞かれました。


    基本的には出口に向かって歩みを進めている米国と、今後さらに追加緩和策が検討されているユーロ圏との


    政策の違いが現れた形になってきました。





    ユーロは対円でも136円台半ばまで下落し、約5ヶ月振りの安値をつけただけではなく、対豪ドルでも


    1.43割れ目前まで売られ、こちらも昨年11月以来の安値を記録しています。


    ECBは来月にも新たな緩和策を導入するとの見方があり、ユーロが一段と売られるリスクが高まってきた


    ように思えますが、ユーロ圏の国債には資金流入が続いており、個人的にはここから大きくユーロが


    下落することには懐疑的です。





    ユーロ安が進んでいる一方で、豪ドルは堅調です。


    オーストラリア準備銀行のスティーブンス総裁は昨日、政策には満足しており、必要に応じて追加策を


    打ち出す用意があると述べていました。


    豪ドル高は素直にこのニュースに反応したものと思われますが、本日10時30分に発表される、


    4−6月期の消費者物価指数には注目する必要があります。


    市場予想より強めの数字が出ると、利上げ観測につながるため豪ドルがさらに上昇することも予想される


    ためです。


    市場予想は前期比0.5%の上昇と見ています。





    マレーシア機撃墜に関しては、やや状況が好転してきました。


    犠牲者の遺体の移送が始まり、撃墜時の状況を分析するためのブラックボックスがマレーシアの担当者に


    引き渡されました。


    プーチン大統領も親ロシア派の武装勢力に対して協力を呼びかけたとも報道されています。


    マレーシア機攻撃の真相が解明できれば、欧米がどのような制裁を加えるのかも明らかになってきます。


    まだ緊張が続くことからドル円の上昇も限定的と見られます。





    ドル円は101円60銭まで反発したことで、短期的には上昇傾向が見られます。


    現在「4時間足」の「雲」に上昇を抑えられている状況ですが、この「雲」も「日足」と同様に


    下方に水準を切り下げて来ているため、「抜けやすい」状況です。


    仮にドル円が101円80銭レベルを超えた時には注意が必要です。


    本日のレンジは101円10銭〜101円80銭程度と予想します。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    5/7 イエレン・FRB議長 「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇
    5/8 ドラギ・ECB総裁 「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.3995から→1.38台前半へ
    5/14 プラート・ECB理事 「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。    ......
    5/15 黒田・日銀総裁 「必要であれば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんある」都内の講演でで。 ドル円101円85銭から→102円12銭まで上昇
    5/26 ドラギ・ECB総裁 「われわれはインフレが低すぎる状態が過度に長期化すること容認する考えはない」ポルトガルで行われたフォーラムで。   -----  
    5/28 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「最初の利上げは15年後半になる可能性が強い」ルイジアナ州立大学での講演で。   -----  
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 
    6/18 イエレン・FRB議長 「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して下落
    6/24 カーニー・BOE総裁 「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。  ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に 
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。  ------
    7/15 イエレン・FRB議長 労働市場の改善が予想よりも早いペースで続いた場合「現在想定しているよりも早期に、そして早いペースで行われる公算が大きい」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して上昇

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和