今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年7月30日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は今月7日以来の102円台に乗せる。消費者信頼感など
    米景気の拡大を示す指標にドルが全面高となり、ドル円は一時
    102円16銭まで買われ、ほぼ高値圏で引ける。
  • ユーロドルでもドル高が進み、一時1.3404まで下落。
    ユーロ円は137円台まで買われたが136円台後半まで押し戻される。
  • 株式市場は続落。ロシアへの制裁を嫌気してダウは70ドル安。
    S&P500など、その他の株価指数も軒並み下落。
  • 債券相場は反発。5年債の入札が好調だったことと株価の下落から
    買い物を集め、長期金利は2.46%台に低下。
  • ドルが買われたことで金は下落。原油価格も続落し100ドル台に。
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  • 5月ケースシラー住宅価格指数 → +9.34
  • 7月消費者信頼感指数     → 90.9
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    ドル/円101.95〜 102.16
    ユーロ/ドル1.3404 〜 1.3435
    ユーロ/円136.76 〜 137.09
    NYダウ−70.48  → 16,912.11ドル
    GOLD−5.00    → 1,298.30ドル
    WTI−0.70    → 100.97ドル
    米10年国債−0.025 → 2.462%



    本日の注目イベント

  • 日   9月鉱工業生産
  • 独   独7月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   ユーロ圏7月景況感指数
  • 米   7月ADP雇用者数 
  • 米   4−6月期GDP(速報値)
  • 米   FOMC政策発表
  • 南米  アルゼンチン、利払い猶予期限 
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    ドルは主要通貨に対して全面高の展開を見せました。


    ドル円は約3週間振りに102円台に乗せ、102円16銭まで買われ、今月初めの雇用統計直後に


    記録した、102円27銭が手の届くところまでドル高円安に振れています。


    ユーロドルでも1.3404までドル高が進み、こちらは昨年11月以来のドル高ユーロ安水準です。





    ドルはNZドルに対しても0.8490までドル高が進み、NZドルは約2ヶ月振りの安値をつけており、


    さらに金なども売られています。


    背景はFOMCに対する見方が楽観的過ぎるのではないかとの観測が高まってきたことです。





    昨日コンファレンス・ボードが発表した7月の消費者信頼感指数は「90.9」と、2007年10月以来の


    高水準となりました。


    6月の速報値「85.2」も「86.4」に上方修正され、改めて米景気の拡大が意識された格好です。


    コンファレンス・ボードの景気指標担当者の声明文では「強い雇用の伸びを背景に消費者の現況感が


    押し上げられたほか、景気や雇用に加え、程度は低いにせよ個人所得の短期的見通しが明るくなっている


    ことが、期待指数の上昇につながった」と指摘しています。


    また、「最近の強さが年後半に入っても続く可能性が高いことを示唆している」とも記述されています。


    (ブルームバーグ)





    このように、米景気の回復ぺースが加速していることから、昨日から始まったFOMCでは利上げ開始の

    タイミングについての議論があるのではないかという見方が急速に高まったことがドル高につながりました。


    もっとも、慎重な姿勢を崩していないイエレン議長がすぐに「利上げ」に舵を切り直すとも考えにくく、


    今回のFOMCで利上げのタイミングが早まることはないでしょう。


    ただ、本日から発表されるGDPや、雇用統計、ISM製造業景況指数などで、強めの内容が相次ぐようなら


    早期利上げも現実的になる可能性はあります。





    昨日もこの欄で触れましたが、ドル円は102円台に乗せたことで「薄い雲」は上抜けしています。


    現在はその上にある「120日線」と「200日線」に絡んでいる状態です。


    日本の株価が順調に上昇していることで、市場はドル高がどこまであるのかを試している所と


    思われます。


    102円20銭を抜ければレジスタンスを抜けたことになりますが、理想的には上記102円27銭を


    抜け、102円30銭を超えることが望ましいと思います。


    この水準は約1ヶ月振りのドル高水準となることから、輸出を中心にドル売り意欲も強いと予想されます。



    上述の経済指標がその材料になることは十分考えられます。





    本日も102円台前半ではドル売りがそこそこ見られるはずです。


    東京時間では昨日の「102円の壁」と同様に抜けないかもしれません。


    ここは海外市場に委ねるしかありませんが、重要なのは市場参加者の「相場観」が「もしかしたら、ドル円は


    レンジを上抜けるかもしれない」と、変化することです。


    102円台後半までドルが上昇すれば、その可能性が高まると考えられます。


    低水準が続いているドル円のボラティリティーも足許では5.87%(3ヶ月)まで上昇しています。





    本日のレンジは重要指標発表が多く控えていることから、101円70銭〜102円50銭程度を予想します。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    5/7 イエレン・FRB議長 「実施時期に関して、機械的に決められた方式やタイムテーブルは存在しない」議会証言で利上げの時期について答えて。 ドル円は101円台半ばから102円前後まで上昇
    5/8 ドラギ・ECB総裁 「次回会合で行動することにやぶさかではない」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.3995から→1.38台前半へ
    5/14 プラート・ECB理事 「条件付になるだろうが、銀行に一段の長期資金を提供することは可能。再利下げも可能。複数の措置の組み合わせも考えられる」ドイツ紙とのインタビューで。    ......
    5/15 黒田・日銀総裁 「必要であれば、2%の物価目標を達成するための方法、手段、選択肢はたくさんある」都内の講演でで。 ドル円101円85銭から→102円12銭まで上昇
    5/26 ドラギ・ECB総裁 「われわれはインフレが低すぎる状態が過度に長期化すること容認する考えはない」ポルトガルで行われたフォーラムで。   -----  
    5/28 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「最初の利上げは15年後半になる可能性が強い」ルイジアナ州立大学での講演で。   -----  
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 
    6/18 イエレン・FRB議長 「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して下落
    6/24 カーニー・BOE総裁 「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。  ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に 
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。  ------
    7/15 イエレン・FRB議長 労働市場の改善が予想よりも早いペースで続いた場合「現在想定しているよりも早期に、そして早いペースで行われる公算が大きい」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して上昇

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和