今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年8月1日(金)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は東京時間では上値の重い展開だったが、海外市場に入ると
    再び上値を試す展開に。一時は103円台に乗せる場面があったが、
    滞空時間は短く102円80銭前後で引ける。
  • ユーロドルは徐々に上値を切り下げる展開。1.33台後半で小動きのなか、
    明確な方向感は見えず。
  • 株式市場は大幅に続落。世界的な株価の調整があるとの見方が台頭。
    シカゴ購買部協会指数が予想を大きく下回ったこともあり、ダウは急落。
    前日比317ドル下げ、今年の上昇分を失った格好に。
  • 債券相場は株価の大幅下落の割には上昇は限定的で、長期金利も
    前日とほぼ変わらず2.56%台で推移。
  • 金は3日続落し1282ドルに。原油も大幅に続落し、4ヶ月半振りに
    98ドル台まで売られる。
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  • 米   新規失業保険申請件数     → 30.2万件
  • 米   7月シカゴ購買部協会景気指数 → 52.6
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    ドル/円102.73〜 103.01
    ユーロ/ドル1.3372 〜 1.3399
    ユーロ/円137.51 〜 137.82
    NYダウ−317.06  → 16,563.30ドル
    GOLD−14.10    → 1,282.80ドル
    WTI−2.10    → 98.17ドル
    米10年国債−0.001 → 2.561%



    本日の注目イベント

  • 豪   豪第2四半期生産者物価指数
  • 中   中国 7月非製造業PMI(速報値)
  • 英   英11月サービス業PMI
  • 米   7月雇用統計
  • 米   6月個人所得
  • 米   6月個人支出
  • 米   6月PCEコアデフレーター
  • 米  7月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
  • 米   7月ISM製造業景況指数
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    NY株式市場が大幅下落を見せ、ダウは前日比317ドル下落しています。


    通常株価が大幅に下げると、投資家がリスクを避ける行動にでるため、安全資産の債券が買われ、


    その結果、長期金利が低下します。


    為替では、安全通貨の円が買われやすく、金利低下とあいまって「ドル安円高」に振れる傾向があります。





    昨日のNY市場では株価が大幅に下落した割には円高が進まず、ドル円は102円台後半で推移しています。


    これは長期金利の低下が進まず、足許では、ドル円の動きは株価よりも金利との相関がより強いことが


    背景だと思われます。


    東京市場ではドル売り意欲が強く、ドルの上値を試す場面は見られませんが、海外市場に入ると


    ドル買いというよりも、円の先安観が強いように見受けられ、昨日も103円台に乗せる場面がありました。





    ドル円は長く続いた101−102円の膠着状態からようやく上方に抜け始めたため、「順張り」で攻めようと


    いう投資家が多いように思えます。


    ドル円の上昇が始まったばかりだとすれば、今後さらに上昇する可能性が高く、そこに賭けようとする戦略は


    理解できます。





    ただそうはいっても、世界最大の市場であるNY株式市場が大幅に下げたら、日経平均株価だけが上昇を続ける


    ことはそうはありません。


    確かにここ最近の日経平均は、ようやく年初から続いていた調整も終え、上昇基調を見せ始めています。


    「出遅れている」とか、「割安」、あるいは「NISAに資金が大量に入っている」といった、要因を


    挙げる向きもありますが、日本の株式市場が独自の動きを見せて「独歩高」となることは考えにくいと


    思います。


    NY株式市場が本格的な「調整」に入ったとすれば、日経平均株価も少なからずその影響を受け、上昇を


    押さえられる可能性が高いはずです。


    そうなると、ドル円がこのまま103円台を固め、さらに上値を追って行くシナリオにも黄信号が点滅


    しそうです。





    偶然だとは思いますが、グリーンスパン元FRB議長が「株価は著しい調整をむかえるだろう」と警告したのが


    2日前の30日でした。


    元議長は、株価がひどく過大評価されているとは思わないが、事実上のゼロ金利政策が資産バブルを醸成している


    懸念があると述べていました。





    米経済指標は概ね好調さを維持していることから、ドル円は徐々に底固めを行っている状況だと理解していますが、


    焦点は上記のように、今後NY株式市場が「本格的な調整」に入るかどうかという点です。


    「本格的な調整」が避けられれば、ドル円のここからの上昇も十分考えらます。


    NY株式市場の動向には引き続き注意が必要です。





    本日は恒例の「雇用統計」が発表されます。


    事前予想は23.1万人の増加ですが、20万人を大きく下回らない限りドル売りが加速する可能性は低いと


    予想しています。


    懸念されるのは結果が上振れした場合、利上げが早まるとの観測が高まり株価の下落につながりかねない


    という点です。


    予想レンジは102円30銭〜103円50銭と、やや広めにしたいと思います。





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    今日から8月です。


    いよいよ夏本番です。


    今朝の通勤電車もいつもよりは空いていました。


    個人の懐具合もまずまずのようなので、今年の夏は盛り上がりそうです。


    良い週末を・・・・・。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 
    6/18 イエレン・FRB議長 「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して下落
    6/24 カーニー・BOE総裁 「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。  ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に 
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。  ------
    7/15 イエレン・FRB議長 労働市場の改善が予想よりも早いペースで続いた場合「現在想定しているよりも早期に、そして早いペースで行われる公算が大きい」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して上昇
    7/30 FOMC声明文 「インフレ率が2%を下回り続ける可能性は幾分低下した」    -----   

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和