今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年8月6日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は朝方発表されたISM非製造業景況指数が好調だったことで
    102円93銭までドルが買われた。ただ103円には届かず、その後は
    株価の下落に歩調を合わせるようにドル売りが進み、前日と同じ102円
    台半ばで引ける。
  • ユーロドルは好調な米経済指標に反応してユーロ安が進み、1.3358
    まで下落。ウクライナ情勢の緊張が高まったこともユーロ売りにつながった。
  • 株式市場は続落。ロシアのプーチン大統領が欧米の制裁に対する対応を
    準備するよう命じたことを受け、3指標とも大幅に下落。
    ダウは139ドル下げ、1万6400ドル台に。
  • 債券相場はもみ合い。ウクライナを巡る懸念が強まったものの、買い意欲は
    盛り上がらず、長期金利は横ばいの2.48%台で推移。
  • 金は続落し1285ドルに。原油価格も反落し97ドル台前半に。
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  • 7月ISM非製造業景況指数 → 58.7 
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    ドル/円102.47〜 102.93
    ユーロ/ドル1.3358 〜 1.3389
    ユーロ/円137.10 〜 137.54
    NYダウ−139.81  → 16,429.47ドル
    GOLD−3.60 → 1,285.30ドル
    WTI−0.91     → 97.38ドル
    米10年国債+0.003  → 2.488%



    本日の注目イベント

  • 日   6月景気動向指数
  • 欧   イタリア4−6月期GDP(速報値)
  • 英   英6月鉱工業生産
  • 米   6月貿易収支
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    米7月のISM非製造業景況指数が市場予想を上回る「58.7」だったことから、ドルが全面高の


    展開となり、ドル円は103円には届かなかったものの、102円93銭までドル高が進行し、


    ユーロドルも7月30日の安値である1.3368を若干下回る1.3358までドル高に振れました。


    ただその後はウクライナ情勢の緊張が高まったことから、ややドルが売られる展開です。





    ロシアのプーチン大統領は米国と欧州の制裁に対する報復を政府に命じました。


    また一方で、ポーランドは、ロシアがウクライナ国境に展開する兵力を増強しており、侵略の可能性が


    高まっていると警告を発しています。


    ポーランドの外相はテレビ局とのインタビューで、ウクライナ国境付近の兵力増強に関して


    「部隊は重装備で、侵攻への圧力を高めようとする行為であると見られる」と発言しています。





    欧米からロシアに対して一段の制裁が発動されて以来静観を守ってきたプーチン大統領も、国内世論


    や指導力を誇示する意味もあり、報復に乗り出した模様です。


    具体的には欧州の航空会社がアジア便にシベリア上空の飛行を全面もしくは、部分的に禁止する措置が


    考えられると報道されています。(ブルームバーグ)


    今朝の新聞では今秋のプーチン大統領の訪日も不透明になってきたとありましたが、ウクライナを巡る


    ロシアの対応は、新しいステージに入ってきたように思えます。





    米経済指標は好調です。


    ISM製造業指標に加え、非製造業も今年最も良好な数値でした。


    消費者信頼感やNY連銀製造業景況指数も、同様に先月から今月にかけて最も良好な内容が示されています。


    やや地政学的リスクに加え、株式市場が調整モードに入っていることでドル高が抑制されている部分は


    ありますが、市場全体を見渡すと「ドル高」が緩やかに進んでいると言えます。





    ドル円は103円台手前まで上昇し上値は抑えられましたが、102円台前半を2度試して「底堅さ」は


    確認された格好になっています。


    ボラティリティーが再び低下傾向を見せ始めている状況下では、一気に103台定着を果たすには


    無理があるとしても、徐々に上値を追っていくと予想しています。





    NY株式市場が大幅安で引けたことで、今日も日経平均株価の動向が注目されます。


    日本株だけが上昇する展開は予想しずらいものの、出遅れ感や、好調な企業業績が下げ幅を抑える


    要因にはなろうかと思います。


    予想レンジは102円30銭〜103円程度と見ています。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 
    6/18 イエレン・FRB議長 「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して下落
    6/24 カーニー・BOE総裁 「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。  ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に 
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。  ------
    7/15 イエレン・FRB議長 労働市場の改善が予想よりも早いペースで続いた場合「現在想定しているよりも早期に、そして早いペースで行われる公算が大きい」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して上昇
    7/30 FOMC声明文 「インフレ率が2%を下回り続ける可能性は幾分低下した」    -----   

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和