今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年8月7日(木)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はロシアと欧米の緊張の高まりから、引き続き円を
    買う動きが継続された。NY市場では102円を割り込み、
    一時101円77銭まで円高に振れた後、102円台まで
    値を戻して引ける。
  • ユーロドルは一時1.33台半ばを割り込んだものの、
    ドル安の流れから1.33台後半まで買い戻される。
  • 株式市場はもみ合いから引けにかけては小幅に反発し、
    主要指数は揃って前日比プラスで取引を終える。
  • 債券相場はウクライナ情勢を巡る緊迫から続伸し、
    10年債利回りは5月以来の低さとなる、2.46%台まで
    低下。
  • 金はドル安を反映し大幅に上昇。1週間振りに
    1300ドル台を回復。原油は続落し96ドル台に。
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  • 6月貿易収支 →  −415億ドル
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    ドル/円101.77〜 102.77
    ユーロ/ドル1.3339 〜 1.3387
    ユーロ/円136.16 〜 136.78
    NYダウ+13.87  → 16,443.34ドル
    GOLD+22.90 → 1,308.20ドル
    WTI−0.46     → 96.92ドル
    米10年国債−0.019  → 2.469%



    本日の注目イベント

  • 豪   豪7月雇用統計
  • 独   独6月鉱工業生産
  • 欧   ECB政策金利発表
  • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見
  • 英   BOE政策金利発表
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   6月消費者信用残高
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    ボラティリティーの低さから、株価の下落があったとしてもドル円の下値は限定的と予想していましたが、



    102円を割り込んでからは、ストップロスのドル売りも巻き込んでの下落でしたが、「誤発注」だった


    との噂が市場に広がっています。





    事実ドル円は僅か5分ほどの間に、102円30銭近辺から101円77銭まで急落しており、


    この時間帯には特にドルが売られる材料も見当たらなかったことから、「誤発注」の可能性が高いと見られます。


    ロシアのプーチン大統領が欧米の制裁に対する報復に着手したことで、西側諸国との間に緊張が高まって


    いるのは事実ですが、ストップに巻き込まれた投資家はアンラッキーだったとしか言いようがありません。





    米国のヘーゲル国防長官は6日ドイツの記者団に対して、ロシアによるウクライナ侵攻の脅威は


    「現実」だと語っています。


    同長官は、「国境に配備された大型軍事機器や、増強された部隊の質の高さを考えれば、それは現実であり、


    起こりうることだ」と述べています。


    また、NATO(北大西洋条約機構)も、ロシアが人道支援や平和維持活動という「名目」でウクライナに


    侵攻するリスクがあるとの見解を示しています。





    こういった地政学的リスクだけではなく、ロシアとの経済関係の結びつきが強い欧州では既にその影響が


    出ていると報道されています。


    ユーロは対ドルで1.3339まで売られ、さらに対円でも136円台前半まで弱含んでいます。


    本日のECBの理事会でドラギ総裁がどのような手腕を見せるのかも、今後のユーロの行方を左右します。





    ドル円は「誤発注」があったにせよ、これまでのサポートと見られていた「200日線」を下回り、


    現在はやや値を戻していることから、「120日線」との攻防を見せています。


    依然として「雲」の上方で推移していることから、ここから101円を目指す可能性は低いと見ていますが、


    ロシアがウクライナへの侵攻を開始し、さらに軍事衝突に発展するようだと、安全通貨の円がさらに


    買われるリスクは残っていると考えられます。





    昨日の東京時間は、株価が大幅な下落を見せた割にはドル円は堅調でした。


    ただ、ウクライナを巡る緊張がさらに高まっていることから、本日の日経平均株価が昨日のような


    大幅な下落を見せるようだと、ドル円も昨日とは異なる動きを見せるかも知れません。


    引き続き日本の株価の動きと、欧米の株価の行方からは目が離せません。


    本日のレンジは101円70銭〜102円50銭程度を予想します。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 
    6/18 イエレン・FRB議長 「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して下落
    6/24 カーニー・BOE総裁 「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。  ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に 
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。  ------
    7/15 イエレン・FRB議長 労働市場の改善が予想よりも早いペースで続いた場合「現在想定しているよりも早期に、そして早いペースで行われる公算が大きい」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して上昇
    7/30 FOMC声明文 「インフレ率が2%を下回り続ける可能性は幾分低下した」    -----   

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和