今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年8月8日(金)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は引き続きウクライナ情勢に左右される展開。
    NATOの事務総長がロシアへの国際協力を全て中止
    することを決めたことで懸念がさらに拡大。米長期金利の
    低下もありドル円は102円まで売られる。
  • ECB理事会では特に政策発表はなかったものの、
    ドラギ総裁がウクライナ情勢が大きなリスクであるとの
    認識を示したことでユーロは下落。1.3337まで売られた
    後やや値を戻し、1.3365近辺で引ける。
  • 株式市場は反落。ウクライナ情勢への懸念が好調な経済指標に
    勝った格好となり、ダウは75ドル下落し4月以来の安値を記録。
  • 債券市場は続伸し、長期金利は年初来の最低水準に近づく。
    投資家がリスク回避の姿勢を強め、株式から債券にシフトしている
    といった声も聞かれた。
  • 金は続伸し、原油価格も反発。
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  • 新規失業保険申請件数  → 28.9万件
  • 6月消費者信用残高   → 170.3億ドル 
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    ドル/円102.00〜 102.38
    ユーロ/ドル1.3337 〜 1.3394
    ユーロ/円136.26 〜 136.94
    NYダウ−75.07  → 16,368.27ドル
    GOLD+4.30 → 1,312.50ドル
    WTI+0.42     → 97.34ドル
    米10年国債−0.06  → 2.409%



    本日の注目イベント

  • 日   6月国際収支
  • 日   7月景気ウォッチャー調査
  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 日   黒田・日銀総裁記者会見
  • 中   中国 7月貿易収支
  • 独   独6月貿易収支
  • 加   カナダ7月失業率
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    引き続きウクライナを巡る緊張が続き、投資家心理の悪化が株価を押し下げ、ドル円が下値を試す展開が


    続いています。


    昨日は日経平均株価が6日振りにプラスで引け、ドル円も102円割れを回避し、一時102円45銭まで


    反発しましたが、海外市場で再び102円まで売られる展開でした。


    相場の主要な方向性が海外市場で決定される流れが続いていることから、東京時間の動きに惑わされないよう


    注意も必要です。





    ECB理事会では特に政策変更はありませんでしたが、市場は記者会見でのドラギ総裁の発言に反応


    しました。


    総裁は「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、経済環境に悪影響を


    与える可能性がある」と発言し、ウクライナなどでの紛争がユーロ圏の景気回復を損ねるリスクは増している


    との認識を示しました。





    この発言で、ユーロドルは1.3337まで売られ、欧米の株式市場でも株価の下落につながっています。


    また、NATO(北大西洋条約機構)のラスムセン事務総長は、ロシアに対する国際協力を全て中止する


    ことをウクライナ大統領との会談で明らかにしました。


    一方でロシアも制裁措置に対する報復として、シベリア上空の飛行を制限する方向のようです。


    ブルームバーグが航空機の追跡サービスを手がける「フライトレーダー24」から入手したデータによると、


    最も影響を受ける航空会社はエールフランスとKLMオランダ航空で、ルフトハンザ航空がそれに続くそうです。





    NYダウは既に最高値から800ドル近く下落しています。今後さらに下落して1万6000ドルを割り込む


    ような事態になると、ヘッジファンドなどの運用成績にも大きな影響がでそうです。

    先月この欄で、もし円高に振れるとすれば、NY株式市場が何らかの影響で大幅な下落を見せ、リスク回避の動きから


    円が買われるケースを想定しましたが、どうやら現実的になって来たようです。


    7月は比較的好調だった日本の株式も、さすがにNY株式市場の影響を受け連日軟調な展開を見せています。





    引き続きウクライナ情勢と株式市場の動きがポイントになりますが、昨日反発した日経平均株価が大台の


    1万5000円を維持できるかどうかが、今日のアジア時間の最大の焦点と思います。


    101円台に入った場合にどの程度ドル買いがでてくるかもポイントです。
    また、午後3時半からの黒田総裁の記者会見も、第2四半期GDPが下振れするとの見方が高まるなか、


    これまでより「タカ派的」な発言があるかどうかに注目が集まります


    レンジは101円50銭〜102円50銭程度と予想します。





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    1億4000万円。


    振り込め詐欺で毎日被害にあう金額だそうです。


    警察も対策を講じていますが、詐欺集団は次々に新手をあみだしてくるようです。


    この金額を見て、改めて被害額の大きさに驚きました。


    かかってきた電話は一旦切り、折り返すなどの工夫も必要です。


    今日は金曜日ですが、因みに金曜日は被害が少ないというデータもあります。


    週末には銀行からお金を下ろしにくいということと、土日を挟むと冷静になられてしまうという


    ことなのでしょう。


    良い週末を・・・・・。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 
    6/18 イエレン・FRB議長 「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して下落
    6/24 カーニー・BOE総裁 「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。  ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に 
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。  ------
    7/15 イエレン・FRB議長 労働市場の改善が予想よりも早いペースで続いた場合「現在想定しているよりも早期に、そして早いペースで行われる公算が大きい」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して上昇
    7/30 FOMC声明文 「インフレ率が2%を下回り続ける可能性は幾分低下した」    -----   

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和