今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年8月11日(月)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 先週金曜日の午前中に、オバマ大統領がイラクのイスラム過激派 に対する空爆を承認したことを受け、ドル円は急落。午後には 101円51銭まで円高が進んだ。NYではロシアがウクライナ 国境付近での軍事演習を終了したとの報道から、株の上昇など とともに、円売りが強まり102円台に乗せて取引を終える。
  • ユーロドルは1.33台半ばから1.34台前半まで反発。 ユーロ円が大きく買い戻された影響が強い。
  • 株価は急反発。ウクライナでの緊張が和らぐとの兆候が材料視 され、ダウは185ドル高で1万6500ドル台を回復。
  • 債券相場は小幅に下落したものの、週間では1ヶ月振りの 大幅高となる。
  • 金は反落し、原油は続伸。
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    ドル/円101.73〜 102.08
    ユーロ/ドル1.3383 〜 1.3433
    ユーロ/円136.36 〜 136.93
    NYダウ+185.66  → 16,553.93ドル
    GOLD−1.50 → 1,311.00ドル
    WTI+0.31     → 97.65ドル
    米10年国債+0.011  → 2.420%



    本日の注目イベント

  • 加   カナダ7月住宅着工件数  
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    先週末のドル円は「地政学的リスク」に翻弄させられた1日でした。


    ドル円は久しぶりに活発な値動きを見せ、改めて下落時のスピードの速さに驚かされた方も多かった


    のではないかと思います。


    低ボラティリティーに慣らされていただけに、余計そのように感じました。





    オバマ大統領がイラクのイスラム過激派に対する空爆を承認し、米軍は9日には過激派武装組織


    「イスラム国」に対する空爆を行いました。


    米軍が空爆を開始したことで、中東の緊張が一気に高まり円が主要通貨に対して全面高の展開に


    なりましたが、NY市場では一転して「リスクオン」が進み、円が売られる流れになっています。





    もう一方の「地政学的リスク」であるウクライナ情勢がやや緊張の度合いを緩めたことが背景でした。


    ロシア通信は先週末、ロシアがウクライナでの衝突鎮静への努力を行っていると報じ、インタファクスも


    ウクライナ国境付近で行われていた軍事演習が終了し、部隊がそれぞれ所属する基地に帰投すると報じました。





    これで下落基調を強めていたNY株式市場が大幅に反発し、「リスクオン」から、ドル円でも円売りが強まり


    この日の高値である102円10銭前後で取引を終えています。


    「地政学的リスク」に反応した1日でしたが、ウクライナ情勢にしろ、イラク問題にしろ、このまま終わる


    ことは考えられず、今後もまだ「地政学的リスク」が「相場の中心」になることは十分予想されます。





    目が離せないのは、やはり株式市場です。


    先週末も、日経平均株価が一時480円ほど下落し、ドル円の下落を誘引した面もありました。


    平均株価は1万4778円まで売られ、再び円相場も株安に反応しやすくなっています。


    ドル円は依然として明確な方向感に乏しく、ポジションも一方方向に傾けにくい状況が続いています。


    結局101円〜103円のレンジが抜け切れないのではないかとの予想が強まってきたと思えます。





    本日も株価の動きが重要になっていますが、先週末のシカゴ先物市場では日経先物が1万5000円台を


    回復していたことから、今朝は株高で始まりそうです。


    今日の取引で1万5000円台を維持して取引を終えれば、先行きにもやや安心感がでてきそうです。


    予想レンジは101円70銭〜102円40銭程度と見ています。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 
    6/18 イエレン・FRB議長 「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して下落
    6/24 カーニー・BOE総裁 「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。  ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に 
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。  ------
    7/15 イエレン・FRB議長 労働市場の改善が予想よりも早いペースで続いた場合「現在想定しているよりも早期に、そして早いペースで行われる公算が大きい」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して上昇
    7/30 FOMC声明文 「インフレ率が2%を下回り続ける可能性は幾分低下した」    -----   
    8/7 ドラギ・ECB総裁 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見で。  ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下落。 

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和