今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年8月13日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は102円台前半で一進一退。NY株式市場がやや
    軟調だったことで下押しする場面があったものの、米長期金利の
    上昇に支えられ、昨日と同水準の102円25銭近辺で引ける。
  • ユーロは再び下落。ドイツの8月の景況感が悪化していた
    ことでユーロ売りが加速し、1.3341までユーロ安が進行。
  • 株式市場は4日振りに反落。ウクライナ情勢への懸念が再び
    強まったことでダウは9ドル安。S&P500なども揃って反落。
  • 債券相場は小幅に反落。3年債入札では好調だったものの、
    10年債はやや売り物優勢となり、長期金利は2.44%台に上昇。
  • 金はほぼ横ばい。原油は反落し97ドル台に。
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  • 7月財政収支 → −946億ドル 
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    ドル/円102.09〜 102.28
    ユーロ/ドル1.3341 〜 1.3370
    ユーロ/円136.36 〜 136.70
    NYダウ−9.44  → 16,560.54ドル
    GOLD+0.10 → 1,310.60ドル
    WTI−0.71     → 97.37ドル
    米10年国債+0.020  → 2.449%



    本日の注目イベント

      
  • 日   4−6月GDP(速報値)
  • 日   日銀金融政策決定会合議事要旨(7月14、15日分)
  • 中   中国 7月小売売上高
  • 中   中国 7月工業生産
  • 独   独7月消費者物価指数(改定値)
  • 欧   ユーロ圏6月鉱工業生産
  • 英   BOE、四半期物価報告
  • 英   英7月失業率 
  • 米   7月小売売上高
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演 
  • 米   グアテマラ・ボストン連銀総裁講演
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    ドル円は102円台前半で膠着感が強まってきましたが、ユーロはほぼ9ヶ月振りの安値を試しています。


    8月のZEW景況感指数が2012年以来の水準まで低下したことで、ユーロ圏を牽引しているドイツ


    景気の先行きにも不透明感が広がり、ユーロ圏の景気回復が遠のくとの見方からユーロが売られました。





    ドイツ経済が軟調に推移するとなれば、ロシアへの制裁から影響を受けるユーロ圏の景気がさらに悪化する

    といった見方もでき、ユーロ圏経済はデフレスパイラルを免れないのではとの懸念も広がっています。


    ZEW景況感指数では、特に8月の期待指数が「8.6」と、前月の「27.1」から大幅に悪化しており、


    市場予想の「17.0」をも大幅に下回っています。


    ブルームバーグは「ECBにとっては裁量の幅が狭まってきており、既に通常手段は使い切ってしまった」


    という意見を紹介していました。





    ユーロドルは1.334まで売られ、先週記録した1.3339に並んだ格好になっています。


    戻りも1.34台前半が一杯で、明日の欧州主要国のGDP次第では1.33割れがありうると予想されます。


    ユーロドルについてはショートポジションもかなり積みあがっているため、下がれば買戻しのオーダーも


    多いと思われますが、上値は相当重くなっている印象があります。





    ドル円は今週に入って102円台前半での小動きが続いていますが、やや下げ渋ってきたのではないかと


    思われます。


    ロシアが人道支援という名目でウクライナ東部に向けて支援車両を送るなど、ウクライナ情勢が再び


    緊張の度合いを強めてきましたが、今のところドル円への影響はありません。


    株価もやや落ち着きを取り戻している状況のなか、102円台半ばを超えられるかが焦点になりそうです。





    本日は注目の日本の4−6月期GDPが発表されます。


    既に多くの専門機関がマイナス幅が拡大すると予想しています。


    幅としては「−6%」から「−7.5%」程度と予想されており、発表された結果が前者に近ければ、


    ドル売り円買いに振れそうで、反対に後者に近い場合は円が売られると予想されます。


    ただ、今回のGDPも重要ですが、第3四半期のそれはさらに重要度が増します。





    2015年10月からの「消費税10%」を決める重要な判断材料になるだけではなく、今回の予想に比べ


    専門機関の事前予想も大きく割れているからです。


    手元の資料にると、最も強気の数値は「7.4%」で、逆に弱気は「2.5%」と、大きく異なっています。


    安倍首相もこの数値を確認してから増税をするかどうかを判断するとしていますが、ここは本日発表される


    第2四半期のそれと併せて判断することが必要ではないかと思います。


    4月からの消費税増税は、それ程消費者移動に影響を与えていると考えます。





    本日のレンジは上記発表も考慮して、101円70銭〜102円70銭と広めに予想します。





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    明日(14日)の「「アナリストレポート」は都合により休ませて頂きます。


    ご迷惑をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 
    6/18 イエレン・FRB議長 「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して下落
    6/24 カーニー・BOE総裁 「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。  ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に 
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。  ------
    7/15 イエレン・FRB議長 労働市場の改善が予想よりも早いペースで続いた場合「現在想定しているよりも早期に、そして早いペースで行われる公算が大きい」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して上昇
    7/30 FOMC声明文 「インフレ率が2%を下回り続ける可能性は幾分低下した」    -----   
    8/7 ドラギ・ECB総裁 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見で。  ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下落。 

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和