今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年8月18日(月)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はウクライナ情勢が再び緊迫してきたことを受け、
    102円13銭まで円買いが進む。ウクライナ軍がロシアの 装甲車を攻撃したことで緊張が一気に高まる。
  • ドル安が進み、ユーロドルでもユーロが買われ一時 1.34台に乗せる。
  • 株式市場はウクライナ情勢の緊迫から一時130ドルを超える
    下げを見せたが引けにかけては下げ幅を縮小し、結局ダウは 前日比50ドル安で取引を終える。
  • 債券相場はウクライナ情勢の混乱を受け続伸。10年債利回りは
    昨年6月以来となる2.30%台まで低下し、2.34%台で引ける。
  • 金は反落し、原油は急反発。
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  • 8月NY連銀製造業景況指数          → 14.69
  • 7月生産者物価指数              → +0.2%
  • 7月鉱工業生産                → +0.4%
  • 8月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報    → 79.2
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    ドル/円102.13〜 102.72
    ユーロ/ドル1.3377 〜 1.3412
    ユーロ/円136.76 〜 137.61
    NYダウ−50.67  → 16,662.91ドル
    GOLD−9.50 → 1,306.20ドル
    WTI+1.77     → 97.35ドル
    米10年国債−0.063  → 2.340%



    本日の注目イベント

  • 欧   ユーロ圏8月貿易収支
  • 米   8月NAHB住宅市場指数  <
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    102円台半ばで安定した動きを見せていたドル円は、再びウクライナ情勢の緊迫で円買いが進み、


    102円台前半まで円高ドル安が進みました。


    ウクライナ軍が、ロシアから国境を越えて入ってきた装甲車を攻撃し、一部を破壊したことを明らかに


    しました。





    ロシア側はこの声明に対して「挑発行為」であり、「情報戦」の一部だと一蹴しましたが、この


    発表に、NYでは株価が急落し、安全資産の債券が買われ、利回りは1年2ヵ月ぶりに2.30%台まで



    ウクライナ情勢の緊迫に加え、この日発表されたミシガン大学消費者マインドなど経済指標も、


    軒並み悪化しており、ドルの上値を抑える結果になっています。





    ロシアが装甲車を数十台ウクライナに向けて進行させたという情報では、市場は特に反応しませんでしたが、


    ウクライナ国境を越えたことでウクライナ軍が攻撃をした様です。


    だだロシア政府はこうした事実はないと否定しているようです。


    プーチン大統領は国内の高い支持率を背景に強硬姿勢を崩そうとはしませんが、一部には国内の急速な


    景気悪化から、批判の声も徐々に高まってきているとの報道もあります。





    気になるのは米長期金利の低下傾向です。


    2.4%〜2.6%台でもみ合いを続けていた米長期金利が、先週末は2.30%まで低下しました。


    長期金利の低下傾向は、米国だけではなく、日本の長期金利も0.5%を割り込み、ドイツでは初めて


    長期金利が1%を割り込んでいます。


    金融緩和が長期にわたって継続されているため、余った資金が債券市場にも向かっているということが背景


    かと思われますが、米長期金利とドル円は相関度が強く、金利低下はドル売り円買いにつながり易い


    ため、注意が必要です。





    テクニカルを見ると、ドル円は「日足」では依然として「雲」の上で推移しており、先週末の下落も


    「120日線」で止められた格好になっています。


    現在、「200日線」が102円36銭辺り、「120日線」は102円12銭辺りにあるため、目先は


    この水準が維持されるかどうかが注目されます、


    また、「MACD」も「プラス圏」で推移しており、ドルがすぐに急落する気配はありません。


    ウクライナ情勢がさらに急激に悪化することがないという前提に立てば、ドルロングのチャンスを探る


    展開を予想します。





    本日のレンジは102円から102円60程度を予想します。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 
    6/18 イエレン・FRB議長 「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して下落
    6/24 カーニー・BOE総裁 「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。  ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に 
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。  ------
    7/15 イエレン・FRB議長 労働市場の改善が予想よりも早いペースで続いた場合「現在想定しているよりも早期に、そして早いペースで行われる公算が大きい」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して上昇
    7/30 FOMC声明文 「インフレ率が2%を下回り続ける可能性は幾分低下した」    -----   
    8/7 ドラギ・ECB総裁 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見で。  ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下落。 

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和