今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年8月19日(火)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は102円台半ばでもみ合い。住宅関連指標が市場予想を
    上回り、長期金利も上昇したことからドル買いが優勢だったものの、
    102円60銭近辺で上値は抑えられた。
  • ユーロドルは反落。ドル高が進んだことや、ユーロ圏の経済成長に
    対する楽観的な見方が後退したことなどが背景。ユーロドルは1.33台
    後半から1.3353辺りまで売られる。
  • 株式市場は大幅に反発。住宅価格指数が予想以上に伸びたことや、
    原油価格の低下を好感。ダウは175ドル高。ナスダックは43ポイント
    上昇し、2000年3月以来の高値を記録。
  • 株高や好調な住宅関連指数を受け債券は反落。10年債利回りは
    2.39%台まで上昇。
  • 金は続落し1300ドルの大台を割り込む。原油価格も反落し
    96ドル台に。
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  • 8月NAHB住宅市場指数   → 55
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    ドル/円102.44〜 102.60
    ユーロ/ドル1.3353 〜 1.3389
    ユーロ/円136.90 〜 137.25
    NYダウ+175.83  → 16,838.74ドル
    GOLD−6.90 → 1,299.30ドル
    WTI−0.94    → 96.41ドル
    米10年国債+0.054  → 2.394%



    本日の注目イベント

  • 豪   RBA議事録
  • 英   英7月消費者物価指数
  • 米   7月消費者物価指数 
  • 米   7月住宅着工件数
  • 米   7月建設許可件数
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    先週末のウクライナでの緊張の高まりも、今のところそれ以上の混乱も見せなかったことで、ドル円は


    102円台半ばで推移しています。


    先週末のNYでの円高も102円13銭で下げ止まり、昨日の東京市場やNY市場では、下値を試す


    場面はありませんでした。





    NY市場では株価が急騰し、長期金利も反発したものの、ドル円は102円60銭程度までしか上昇


    できていません。


    103円が近いようで、意外に遠いイメージです。


    NAHB住宅価格指数が「55」と、7ヶ月振りの上昇を示したことで、米住宅市場の回復が続いているとの


    見方が広がりました。





    為替の動きは限定的でしたが、株式市場は10日振りに活況でした。


    日本の「100円ショップ」にあたる、「ダラー・ゼネラル」が同業者に買収提案をしたことで株価は急騰。


    さらに原油価格が低下したことで、デルタ航空などの航空株も上昇。


    また、ウクライナのクリムキン外相がベルリンでロシアのラブロフ外相と5時間余り会談し、「若干の進展」


    をもたらしたことも好感されたようです。





    ドル円は102円台を固めているように思えますが、それでも米長期金利の低位安定がドルの上昇を


    抑制しています。


    米長期金利が2.5%を超えてくるようなら、103円のテストがあると予想しますが、それには


    政策金利の早期利上げ観測が広がることが大前提となります。


    今週末のジャクソン・ホールでのイエレン議長の講演には、いやがおうでも期待が集まります。


    議長は「労働市場」に関して講演することになっていますが、早期利上げ観測については、期待薄です。


    労働市場の順調な回復には言及したとしても、依然として先行きにはリスクが存在する、といった


    発言になるだうと予想します。





    ドル円は102円台での攻防が続いて、102円60銭まで上昇したことで、短期的な動きを示す


    「1時間足」では遅行スパンが好転しています。


    ここから103円が重いながらも、上値を試そうとしているように見えます。





    ユーロドルも上値が重く、1.34台前半がキャップされているかのうように上値は限定的です。


    一方で、1.33台半ばから下では、ショートの買い戻しもしっかり入っているようで、1.33割れを


    試すには至っていません。


    ドイツ連銀が昨日発表した月報では、地政学的リスクがドイツ経済の回復を妨げる可能性があると述べて


    いました。





    同連銀は「第2四半期の停滞後、ユーロ圏経済が回復基調を取り戻す兆候はあるものの、春季の予想通りの


    ペースには達しないだろう。通貨同盟参加国の一部で景気の勢いは予想より弱い。同時に、ウクライナや


    その他地域での紛争の結果である東欧での地政学リスクの高まりによる企業景況感への悪影響が


    増しているようだ」と解説しています。(ブルームバーグ)





    本日のレンジは102円30銭〜102円90銭程度を予想します。


    日経平均株価がどこまで続伸するかに注目です。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 
    6/18 イエレン・FRB議長 「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して下落
    6/24 カーニー・BOE総裁 「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。  ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に 
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。  ------
    7/15 イエレン・FRB議長 労働市場の改善が予想よりも早いペースで続いた場合「現在想定しているよりも早期に、そして早いペースで行われる公算が大きい」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して上昇
    7/30 FOMC声明文 「インフレ率が2%を下回り続ける可能性は幾分低下した」    -----   
    8/7 ドラギ・ECB総裁 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見で。  ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下落。 
    8/18 ドイツ連銀月報 「第2四半期の停滞後、ユーロ圏経済が回復基調を取り戻す兆候はあるものの、春季の予想通りのペースには達しないだろう。通貨同盟参加国の一部で景気の勢いは予想より弱い。同時に、ウクライナやその他地域での紛争の結果である東欧での地政学リスクの高まりによる企業景況感へのい悪影響が増しているようだ」    -----    

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和