今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年8月27日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は104円台が重く、ドル売りに押されながらも底堅い展開。
    消費者信頼感指数など、経済指標が軒並み良好だったことから
    104円17銭まで上昇し、104円台で引ける。
  • ユーロドルは約1年振りとなる1.3164まで下落。
    ユーロ圏と米国との景気の違いが明らかだとし、ECBによる
    追加緩和観測が強まった。
  • 株式市場は続伸。良好な経済指標を好感し、ダウは29ドル上昇し
    1万7100ドル台を回復。S&P500も引け値で初めて
    2000ポイント台と、最高値を更新。
  • 債券相場は小幅に反落。利上げ観測を徐々に織り込み、
    長短の金利差は縮小。長期金利は2.39%台まで上昇して引ける。
  • 金、原油はともに反発。
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  • 7月耐久財受注         → +22.6%
  • 6月FHFA住宅価格指数    → +0.4%
  • 8月消費者信頼感指数      → 92.4
  • 8月ケースシラー住宅価格指数  → +8.10%
  • 8月リッチモンド連銀製造業指数 → 12
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    ドル/円103.85〜 104.17
    ユーロ/ドル1.3164 〜 1.3208
    ユーロ/円137.01 〜 137.40
    NYダウ+29.83  → 17,106.70ドル
    GOLD+6.30 → 1,285.20ドル
    WTI+0.51    → 93.86ドル
    米10年国債+0.015  → 2.398%



    本日の注目イベント

  • 独   独7月GFK消費者信頼感
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    昨日は多くの米経済指標が発表されましたが、景気の回復を示すものが多く、日米欧では明らかに


    米国の景気が頭一つ抜け出ていることが確認された格好です。


    その中でも耐久財受注が過去最大の伸びを見せたことや、消費者信頼感指数も7年ぶりの高水準を


    示したことで、ドル円は再び104円台を回復して戻って来ました。





    米商務省が発表した7月の耐久財受注は前月比「22.6%増」と、過去最大の伸びを見せました。


    これは英国で開かれた航空ショーで、民間航空機の受注が前月比318%の増加率だったことが大きく


    影響しているそうですが、やや驚きでした。


    また、コンファレンス・ボードが発表した8月の消費者信頼感は「92.4」と、こちらは2007年


    10月以来の高水準でした。





    これらの経済指標を好感し、S&P500は最高値を更新しています。ダウ指数だけではなく、


    S&P500が高値を更新したことで、一部のブルーチップだけではなく、多くの株式がまんべんなく


    買われていることを意味します。


    米景気の好調ぶりを示す一例と見ることができます。





    104円台では上値が重いドル円ですが、東京時間帯ではドル売り意欲が強く下落するものの、


    NY時間帯では買い戻される展開が続いています。


    上で述べた様に、良好な経済データがドル買いにつながっているからです。





    ドル円は103円台まで売られますが、103円70−80銭辺りがサポートされているように


    思え、徐々に下値を固めていると見られます。


    ドル円が上昇する背景には、ユーロドルが下落傾向を強めていることにも影響されています。


    ユーロドルは1.3164まで売られ、市場全体が「ドル高」に傾いていることで、円も売られ


    易い状況になっています。





    今日の注目点は、上値の思い東京時間帯で104円台が維持されるかどうかです。


    すでに何度か104円台での取引も行われていることから、徐々に104円台でのドル売り圧力も


    弱まってくると思われます。


    地政学的リスクもあることから、まだ円が買われる場面もありそうですが、こちらも徐々に


    こなしているように見受けられます。


    注目されたロシアとウクライナのトップ会談は、今朝の新聞では「溝は埋まらない」という論調でしたが、


    ブルムーバーグは、プーチン大統領は会談について「前向き」なものだったとの見解を明らかにしたとし、


    会談後に、「ロシアはこの和平プロセスのために、あらゆることを行うだろう」と述べた、と


    伝えています。


    本日のレンジは103円70銭〜104円50銭程度と予想します。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 
    6/18 イエレン・FRB議長 「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して下落
    6/24 カーニー・BOE総裁 「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。  ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に 
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。  ------
    7/15 イエレン・FRB議長 労働市場の改善が予想よりも早いペースで続いた場合「現在想定しているよりも早期に、そして早いペースで行われる公算が大きい」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して上昇
    7/30 FOMC声明文 「インフレ率が2%を下回り続ける可能性は幾分低下した」    -----   
    8/7 ドラギ・ECB総裁 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見で。  ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下落。 
    8/18 ドイツ連銀月報 「第2四半期の停滞後、ユーロ圏経済が回復基調を取り戻す兆候はあるものの、春季の予想通りのペースには達しないだろう。通貨同盟参加国の一部で景気の勢いは予想より弱い。同時に、ウクライナやその他地域での紛争の結果である東欧での地政学リスクの高まりによる企業景況感へのい悪影響が増しているようだ」    -----    

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和