今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年8月28日(木)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は小動きながら104円台では売られる展開が続く。
    特に東京時間では上値が重くなり、昨日もドル円は緩やかに下落。
    NYでは103円76銭まで売られたが、今のところ下値も限定的。
  • ユーロドルは反発。ECBによる追加緩和観測がやや後退した
    ことで、1.32までユーロの買い戻しが進む。
  • 株式市場は高安まちまち。ダウは小幅ながら3日続伸するも、
    v ナスダックは1ポイント下落。
  • 債券相場は上昇し金利は低下。欧州債の利回りが低下している
    ことで、相対的に利回りの高い米国債が買われたとの見方も。
    長期金利は2.36%に低下。
  • 金は反落し、原油は小幅に続伸。
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    ドル/円103.76〜 104.00
    ユーロ/ドル1.3168 〜 1.3206
    ユーロ/円136.74 〜 137.28
    NYダウ+15.31  → 17,122.01ドル
    GOLD−1.80 → 1,283.40ドル
    WTI+0.02    → 93.88ドル
    米10年国債−0.038  → 2.360%



    本日の注目イベント

  • 独   独8月雇用統計
  • 独   独8月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   ユーロ圏8月景況感指数
  • 伊  イタリア4−6月期GDP(改定値)
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   4−6月期GDP(改定値)
  • 米   7月中古住宅販売成約指数
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    ドル円はみたび東京時間帯での104円台キープに失敗しています。


    昨日は104円16銭辺りまで買われたものの、上値を追う動きはなく、その後は軟調な地合いの株価を


    見ながら104円を割り込んでいます。


    ただ今のところ、下値ではしっかり買いも入ってくるように見え、場合によっては103円台前半あたり


    までの調整もあるかと予想していますが、その動きも見られません。


    104円を挟む攻防という形になりそうです。





    ユーロドルはECBによる追加緩和観測がやや後退したことから買戻しが入り、1.32ちょうどまで


    反発しましたが、上値は依然として重い展開が続くと予想されます。


    ドイツのショイブレ財務相は昨日、現地紙とのインタビューで、追加緩和策に関するドラギ総裁の発言が


    「拡大解釈されている」と発言し、ユー ロ買い戻しにつながっています。





    一方でブルームバーグによると、ECBは資産担保証券(ABS)購入プログラムを設計する上での助言役


    として、米国の資産運用会社であるブラックロックを採用したとECB関係者が明らかにしたと報じています。


    助言役の起用は、それ自体が量的緩和に向けた一歩であると受け止められています。

    本日はユーロ圏の景況感指数が発表されますが、この数値が下振れしているようだと、再び追加緩和観測が


    高まることになりそうです。





    昨日は全体的に材料不足でした。


    ドル円もこのまま104円台定着に失敗するようだと、膠着間が再び強まり、これまでの101−103円の


    レンジから102−105円のレンジにシフトしただけで、上昇トレンドにブレイキがかかる可能性もあります。


    結局来週の雇用統計に期待することになりそうですが、6ヶ月連続で20万人を超えていることから、この部分は


    大きな変化は期待しにくいところです。


    その後は、まだ先の話になりますが9月のFOMCでさらに利上げの前倒しが議論されるかどうかという点が


    焦点になってきそうです。





    もっとも、国内でも来週に予定されている「内閣改造」で石破氏の処遇問題が注目されます。


    安泰と見られている安倍政権に、やや暗雲が立ち込めてきたと見ることができます。


    安倍政権が長期的に続くとすれば、これまでの「アベノミクス」をさらに推進しやすいことになりますが、


    政権基盤が揺らぐことになると、「アベノミクス」の停滞につながり、どちらかといえば「円高要因」に


    なるのではないかと考えていますが、どうでしょうか・・・・。





    本日のレンジは103円60銭〜104円20銭程度を予想します。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 
    6/18 イエレン・FRB議長 「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して下落
    6/24 カーニー・BOE総裁 「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。  ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に 
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。  ------
    7/15 イエレン・FRB議長 労働市場の改善が予想よりも早いペースで続いた場合「現在想定しているよりも早期に、そして早いペースで行われる公算が大きい」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して上昇
    7/30 FOMC声明文 「インフレ率が2%を下回り続ける可能性は幾分低下した」    -----   
    8/7 ドラギ・ECB総裁 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見で。  ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下落。 
    8/18 ドイツ連銀月報 「第2四半期の停滞後、ユーロ圏経済が回復基調を取り戻す兆候はあるものの、春季の予想通りのペースには達しないだろう。通貨同盟参加国の一部で景気の勢いは予想より弱い。同時に、ウクライナやその他地域での紛争の結果である東欧での地政学リスクの高まりによる企業景況感へのい悪影響が増しているようだ」    -----    

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和