今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年9月2日(火)




ひと目で分かる昨晩の動き

欧州市場

  • ドル円は104円台前半で堅調に推移。NY市場が休みということも
    あって取引は閑散だったが、円売りが優勢となり104円35銭辺りまで
    ドル高円安が進む。
  • ユーロドルはやや買い戻され1.31台半ばまで上昇したが、
    ウクライナ情勢が緊迫していることを背景に上値は限定的となり、
    1.3130前後まで押し戻される。
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    ドル/円104.13〜 104.35
    ユーロ/ドル1.3128 〜 1.3145
    ユーロ/円136.71 〜 137.03
    NYダウ -----  → 17,098.45ドル
    GOLD ----- → 1,287.40ドル
    WTI -----    → 95.96ドル
    米10年国債 -----  → 2.340%



    本日の注目イベント

  • 豪   豪7月住宅建設許可件数
  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 欧   ユーロ圏7月生産者物価指数
  • 米   8月ISM製造業景況指数 
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    NY市場が休場のため、取引そのものは小動きでしたが、ドル円は104円台を維持しており、


    むしろ昨日の朝方よりもドル高が進んでいます。


    104円35銭近辺まで上昇したようですが、これで先週月曜日早朝に記録した104円49銭が


    視野に入って来ました。


    先週月曜の「窓開け」は、これで「窓うめ」を完了し、いよいよ上下を繰り返しながらも105円を


    目指す展開に入ったのではないかと予想します、





    ただそうは言ってもこのまますぐに105円台に乗せるとも思えません。


    ここから上値はほぼ8ヶ月振りの水準である上、ウクライナ情勢もかなり緊迫感を増しています。


    昨日の欧州各国の株価を見ると、引けに掛けて上昇していることから、事態はそれ程差し迫って


    いるとも思えませんが、ウクライナのヘレテイ国防相はフェイスブックで、「欧州が第2次大戦以来遭遇


    したことのない大きな戦争が、われわれの国にやってきた」という表現をしていました。





    今週は今日から日米欧で重要な経済指標発表やイベントが多く開催されます。


    円が全面安の展開ですが、このうちの一つの指標やイベントをきっかけに円が買い戻される可能性も


    あるかもしれません。


    「閑散に売り無し」という言葉があることでも解るように、このような状況ではドルが売られることは


    あまりないと言えます。


    経済指標の下振れや、イベントが相場の流れを変えてくれることに期待するしかありません。





    個人的には102円台半ばからドル高を予想していました。


    ただ、それでも早期の104円台半ばへの急騰は予想外でしたが、今回のドル上昇局面は


    今年4月の初めと、7月末のケースとは異なっているように思えます。


    決定的な違いは「円安」ではなく「ドル高」だということです。


    上記2回のケースはいずれも「円安」で、ユーロは売られていません。


    今回はドルに対して円も、ユーロも売られており、ポンドや豪ドルなどはそれ程売られていません。


    結局金利の低い円とユーロが売られ、キャリートレードの手段として使われている格好です。


    円については追加緩和の可能性が全くなくなったわけではなく、ユーロについては地政学的リスクと、


    金融政策への期待から自然の流れと言えます。





    本日は104円台半ばを超えられるかという点に注目が集まります。


    予想レンジは103円90銭〜104円60銭程度にしたいと思います。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 
    6/18 イエレン・FRB議長 「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して下落
    6/24 カーニー・BOE総裁 「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。  ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に 
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。  ------
    7/15 イエレン・FRB議長 労働市場の改善が予想よりも早いペースで続いた場合「現在想定しているよりも早期に、そして早いペースで行われる公算が大きい」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して上昇
    7/30 FOMC声明文 「インフレ率が2%を下回り続ける可能性は幾分低下した」    -----   
    8/7 ドラギ・ECB総裁 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見で。  ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下落。 
    8/18 ドイツ連銀月報 「第2四半期の停滞後、ユーロ圏経済が回復基調を取り戻す兆候はあるものの、春季の予想通りのペースには達しないだろう。通貨同盟参加国の一部で景気の勢いは予想より弱い。同時に、ウクライナやその他地域での紛争の結果である東欧での地政学リスクの高まりによる企業景況感へのい悪影響が増しているようだ」    -----    

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和