今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年9月3日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 堅調に上昇基調を維持しているドル円はついに 105円台に突入。昨日の東京市場の流れを引き継ぎ、 押し目もないまま105円22銭近辺まで円安が進む。 この日はドル高というよりも、円の弱さが目立った。 ドル円は引け値でも105円台前半で取引を終える。
  • ユーロドルは蚊帳の外。ユーロドル自体には動きはなく、 ユーロ円が買われたことでユーロドルもやや反発し1.3135 辺りまで買い戻される。
  • 株式市場はまちまち。原油価格の下落でエネルギー株が売られ、 ダウは30ドル下落したものの、ナスダックは17ポイント上昇。
  • 債券相場は大幅下落。製造業景況指数が3年ぶりの高水準だったこことで 今週の雇用統計にも上振れ観測が台頭。長期金利は2.42%台に急上昇。
  • 金は大幅安となり1265ドルに。原油価格も中国の景気低迷を受け 3ドルを超える大幅安。
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  • 8月ISM製造業景況指数 → 59.0   
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    ドル/円104.91〜 105.22
    ユーロ/ドル1.3113 〜 1.3134
    ユーロ/円137.59 〜 138.10
    NYダウ −30.89 → 17,067.56ドル
    GOLD−22.40   → 1,265.00ドル
    WTI−3.08     → 92.88ドル
    米10年国債 +0.082 → 2.422%



    本日の注目イベント

  • 豪   豪4−6月期GDP
  • 中   中国 8月非製造業PMI 
  • 中   中国 8月HSBC製造業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏8月サービス業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏8月製造業業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏7月小売売上高
  • 欧   ユーロ圏4−6月期GDP(改定値)
  • 英   英8月サービス業PMI
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 加   カナダ中銀政策金利発表
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    「押し目買いに押し目無し」とは正に、先週から今週に掛けてのドル円相場のことです。


    ドル円はNY市場でついに今年1月以来となる105円台に乗せ、一時105円22銭近辺まで上昇


    しました。


    この欄で一貫して述べてきたように「日米の金融政策の差」が、改めてクローズアップされた結果です。





    予兆は昨日の東京時間で見られました。


    前日のNY市場が祝日だったにも関わらず、朝方104円30銭前後で推移していたドル円は


    104円台半ばを抜け、その後も「調整」がないまま上昇し、午後には104円85銭近辺までドルが


    買われました。


    ドル円はこの時点で先週の「瞬間風速の104円49銭」を大きく抜けていました。





    東京株式市場でも同じような現象が起きており、NY市場が休みにも関わらず株価が大幅な上昇を見せ、


    一時は250円を超す上昇でした。


    株価がドル円を押し上げた形でした。


    本日の内閣改造で、厚生労働大臣が塩崎氏になるとの報道が株高につながったようです。





    105円台前半で推移しているドル円のタ−ゲットは、言うまでもなく今年のドル円の最高値である


    「105円45銭」です。


    この水準は既に射程距離に入ったと見ていますが、今年後半という時間軸で見れば、さらに大幅な円安


    が続くと予想しています。


    107〜108円程度までの円安水準は可能ではないかと考えております。


    足許の円安スピードであれば、110円も無いとは言えませんが、そこは注意が必要です。





    第2四半期GDP,7月のFOMC議事録の内容、さらにはジャクソンホールでのイエレン議長の講演


    を経て一気に円安の流れが加速したわけですが、確かに米国の経済指標は好調です。


    しかし、まだFRBによる利上げの時期が前倒しになった確証はありません。


    市場はやや円安モードに傾きすぎているのでないかと感じます。


    今後ドル高円安基調がさらに続くとは思いますが、このあたりで調整をし、その後緩やかに上昇して


    くれた方が、より息の長いトレンドが形成される可能性があります。


    急激なドル高は、今年1月のように大きな揺り戻しもないとは言えません。





    日経平均株価についても同様で、新たに就任する塩崎氏がGPIFの改革に前向きだとしても、すぐに


    株を買い出動するわけでもなく、実際株価をどれだけ押し上げるかは不透明です。


    要は、株価を押し上げるための「材料」に仕立て上げられているという印象です。





    個人的にはここらあたりで一服あってもいいと思っていますが、今日も株価の上昇をにらみながら


    どこまでドル円が上昇するのか注目です。


    今年1月以来の105円台ということで、ドル売り需要もそこそこあると思われます。


    そのため、東京時間では上記「105円45銭」を上抜けるのはやや難しいのではないかと予想していますが、


    株価が予想以上の上昇を見せれば、その限りではありません。


    レンジは104円70銭〜105円50銭程度と予想しておきます。





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    明日4日と5日のアナリストレポートは都合により休ませていただきます。


    皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解の程お願いいたします。


    来週8日(月)からは通常通りに戻ります。
















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    6/5 ドラギ・ECB総裁 「今回のは意味の大きいパッケージだったと思う。しかし、これで終わりかと問われれば答えはノーだ」追加緩和を実施した後の記者会見で。  ユーロドルは1.3503まで下落した後、1.3667まで反発。 
    6/18 イエレン・FRB議長 「経済データが強めの内容を示せば時期が早まることになるが、反対に弱めの内容を示せば遅れることもあり得る」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して下落
    6/24 カーニー・BOE総裁 「労働市場に想定していたよりも大きな余剰能力があることを賃金動向が示唆している」議会証言で。  ポンド円 173円60銭レベル→172円90銭近辺に 
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。  ------
    7/15 イエレン・FRB議長 労働市場の改善が予想よりも早いペースで続いた場合「現在想定しているよりも早期に、そして早いペースで行われる公算が大きい」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して上昇
    7/30 FOMC声明文 「インフレ率が2%を下回り続ける可能性は幾分低下した」    -----   
    8/7 ドラギ・ECB総裁 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見で。  ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下落。 
    8/18 ドイツ連銀月報 「第2四半期の停滞後、ユーロ圏経済が回復基調を取り戻す兆候はあるものの、春季の予想通りのペースには達しないだろう。通貨同盟参加国の一部で景気の勢いは予想より弱い。同時に、ウクライナやその他地域での紛争の結果である東欧での地政学リスクの高まりによる企業景況感へのい悪影響が増しているようだ」    -----    

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和