2014年9月12日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
長期金利の上昇と、黒田日銀総裁の発言を材料に107円20銭まで
ドル高が進み、引け値でも107円台を維持。
ドル高が進んだ割には、ユーロ円やユーロオージーの買戻しに、
ユーロドルの下落は限定的。
始まったが、エネルギー株の反発などでダウは19ドル
下落し、ナスダックは5ポイント上昇。
15bp上昇し、この日は2.55%台に乗せて取引を終える。
売られたが、引けは92台まで反発。
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| ドル/円 | 106.65〜 107.20 |
| ユーロ/ドル | 1.2915 〜 1.2952 |
| ユーロ/円 | 138.11 〜 138.52 |
| NYダウ | −19.71 → 17,049.00ドル |
| GOLD | −6.30 → 1,239.00ドル |
| WTI | +1.16 → 92.83ドル |
| 米10年国債 | +0.007 → 2.550% |
本日の注目イベント
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ドル円はついに107円台まで上昇しました。
いつものように、東京時間ではドルの上値が重い展開でしたが、午後に安倍首相との会談を終えた
黒田日銀総裁の発言が伝わると、106円80銭前後で推移していたドル円は107円03銭まで
上昇しました。
NY市場がオープンすると、失業保険申請件数が予想より増えていてことからドル売りが優勢となり
106円65銭まで急速に下落したものの、そこから反発し107円20銭までドル高が進みました。
このきっかけも、黒田発言でした。
総裁は、TV東京のWBSに出演し、「為替水準について言うのは避けたい」としながらも「円安が
日本経済にマイナスになることはない」との認識を示しました。
また追加緩和についても「経済情勢によって必要があれば、金融対策で対応する」と発言し、
「緩和措置にはいろいろな可能性がある」とも語っています。
市場はこの発言に反応したものですが、先日発表されたGDP改定値でも下方修正されたように、
夏場以降公表された経済指標には、明らかに消費税増税の影響が出始めていることで、総裁の
「追加緩和」への言及により反応したものと考えられます。
夏場前には「追加緩和」は年内に実施するとの見方が急速に後退し、一部には実施されない
との見方も増えていた状況でした。
実際に黒田総裁の発言内容も微妙に変化してきており、特に昨日は安倍首相との会談を終えた後
だっただけに、うがった見方もできそうな状況でした。
連日年初来高値を更新しているドル円ですが、ドル買いを牽引しているのは概ね海外勢と見られます。
そのため、東京市場では上値が抑えられても海外では一気に高値を更新し、そのまま東京市場に引き継がれ
その水準が定着する展開が続いています。
結局、海外勢が利食いのドル売りを膨らませたときが「調整」ということになりそうです。
ドル円は110円に向かっている過程かと思われますが、もし「調整」があるとすれば、
来週のFOMC開催の前後になることも考えられます。
この予想に論理的な根拠はありませんが、一本調子のドル高はどこかで「調整」を迎えると思いますし、
このような重要なイベントがポジション調整のきっかけになり易いことも事実です。
ドル円は既に「週足」チャートでも上値のメドを計ることはできません。
「月足」では2008年8月の110円65銭が、リーマンショク前の高値として捉えることができますが、
その前の「110円」という水準はやはり大きな節目になろうかと思います。
また今回のドル円の上昇パターンは、昨年11月から、約2ヵ月弱で105円台半ばまで急上昇したパターンに
似ています。
仮にこの時の上昇幅を今回の「雲抜け」した水準に加えてみると、109円25銭前後のレートが
導き出されます。
ドル高トレンドに乗ることは非常に重要なことですが、今回のステージとしてはそろそろ「警戒水域」に
入ってきたと予想していますが、3連休を控えた本日の動きにも注目したいと思います。
予想レンジは106円50銭〜107円30銭程度としますが、引き続き本日のミシガン大学の
消費者マインド指数には注意したと思います。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 7/9 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。 | ------ |
| 7/15 | イエレン・FRB議長 | 労働市場の改善が予想よりも早いペースで続いた場合「現在想定しているよりも早期に、そして早いペースで行われる公算が大きい」利上げのタイミングについて。 | ドルが主要通貨に対して上昇 |
| 7/30 | FOMC声明文 | 「インフレ率が2%を下回り続ける可能性は幾分低下した」 | ----- |
| 8/7 | ドラギ・ECB総裁 | 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見で。 | ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下落。 |
| 8/18 | ドイツ連銀月報 | 「第2四半期の停滞後、ユーロ圏経済が回復基調を取り戻す兆候はあるものの、春季の予想通りのペースには達しないだろう。通貨同盟参加国の一部で景気の勢いは予想より弱い。同時に、ウクライナやその他地域での紛争の結果である東欧での地政学リスクの高まりによる企業景況感へのい悪影響が増しているようだ」 | ----- |
| 9/6 | プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 | 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演で。 | ------ |
| 9/8 | サンフランシスコ連銀調査 | 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想している様子が示されている」 | ドル円105円台前半から→106円台に |
| 9/11 | 黒田・日銀総裁 | 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要があれば、金融対策で対応する」TV東京の番組で。 | ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに |



