今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年9月18日(木)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • FOMCでは「相当な期間」という文言は据え置かれたものの、
    政策金利見通しが上方修正されたことでドル高がさらに加速。
    ドル円は108円台に乗せ、一時108円38銭まで上昇。早朝の
    オセアニア市場では108円台半ばを超える。
  • FOMC声明文を受けてユーロドルも急落。1.29台半ばから
    1.2852まで下落し9月9日に記録した安値を更新。
  • 株式市場は続伸。ただFOMC声明文を受け大幅に上昇したものの、
    終わり値では声明文発表前の水準まで上げ幅を縮小。ダウはそれでも
    24ドル高と、最高値を更新。
  • 債券相場は続落。FOMCでの政策金利見通しを受け売り物が優勢の
    展開となり、長期金利は7月7日以来の2.62%台まで上昇。
  • 金、原油はともに反落。
    *********************************************
  • 8月消費者物価指数    → −0.2%
  • 9月NAHB住宅市場指数 →  59   
    *********************************************

    ドル/円107.15〜 108.38
    ユーロ/ドル1.2852 〜 1.2982
    ユーロ/円138.93 〜 139.63
    NYダウ +24.88 → 17,156.85ドル
    GOLD−0.80   → 1,235.90ドル
    WTI−0.46     → 94.42ドル
    米10年国債 +0.027 → 2.621%



    本日の注目イベント

  • 日   8月貿易収支
  • 英   スコットランド、独立を問う住民投票
  • 英   英8月小売売上高
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   8月住宅着工件数
  • 米   8月建設許可件数
  • 米   9月フィラデルフィア連銀景況指数
    ========================================================================================



    注目のFOMC声明文が発表され、ドル円はついに108円台半ばまで急騰し、NYダウは3ヶ月振りに


    史上最高値を更新しています。


    焦点だった「相当な期間」という文言が据え置かれ、どちらかと言えば「ハト派」的な決定だったにも


    関わらず、ドル円は6年ぶりのドル高水準をつけてきました。





    「相当な期間」という文言は予想通り維持されましたが、2015年末時点の政策金利誘導の目標中央値が


    1.375%と、6月予想の1.125%から上方修正されたことがドル高に結びついたものと


    考えられます。


    ドルが上昇した際には、ドル買い円売りのポジションを積み上げている投機筋の「絶好の売り場」に


    なるのではないかと予想していましたが、予想外の展開になりました。


    それ程ドル先高感が根強いということのようです。


    ただそれでもストキャスティクスなどの指標は買われすぎの水準を示しているため、注意は必要です。


    この先どの水準でひとまず「達成感」が出てくるのかを探る展開でしょう。





    FOMCでは、景気が緩やかに拡大しインフレ率は目標を下回っていると指摘した上で、資産購入が


    終了した後も事実上のゼロ金利政策を「相当な期間」維持する方針を改めて示しました。


    イエレン議長は会合後の記者会見で、「労働市場はまだ完全に回復していない」と述べ、「インフレは


    委員会の目標である2%を下回っている」と続けました。(ブルームバーグ)


    利上げの時期について、FOMCは様々な情報を考慮し決定するとの姿勢を改めて示した形になりました。





    ここまでは、従来の姿勢と変わりません。


    変わったのは2015年末のFF金利誘導目標が、6月時点の1.125%から、1.375%に


    引き上げられたことです。


    現在のゼロ金利から1年3ヶ月程度の短い期間に1.375%まで引き上げられることは、かなり急激な


    引き上げになることが想定されます。


    市場はこの誘導目標の上方修正に反応したものと思われます。





    さて、108円台半ばまで上昇したドル円はなかなか上値のメドが見極めにくくなっています。


    「月足」では2008年9月に109円17銭をつけているので、ひとまずはその水準が意識され、


    その上は、いよいよ「110円」ということになります。


    上昇スピードが急なだけに、「調整」が待たれるところですが、ひとまず上記「110円」が見えてくるまでは


    見込みにくいのかもしれません。





    FOMCが終わり、市場のボラティリティーは高まって来ました。


    水準が水準だけに取引も活発になりそうです。


    そして今夜はスコットランドの住民投票が始まります。


    結果が判明するのは日本時間明日の午後になりそうですが、こちらもさらに取引を活発にしそうです。


    本日は108円〜109円程度を予想したいと思います。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回るだろう」ブルームバーグとのインタビューで。  ------
    7/15 イエレン・FRB議長 労働市場の改善が予想よりも早いペースで続いた場合「現在想定しているよりも早期に、そして早いペースで行われる公算が大きい」利上げのタイミングについて。 ドルが主要通貨に対して上昇
    7/30 FOMC声明文 「インフレ率が2%を下回り続ける可能性は幾分低下した」    -----   
    8/7 ドラギ・ECB総裁 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見で。  ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下落。 
    8/18 ドイツ連銀月報 「第2四半期の停滞後、ユーロ圏経済が回復基調を取り戻す兆候はあるものの、春季の予想通りのペースには達しないだろう。通貨同盟参加国の一部で景気の勢いは予想より弱い。同時に、ウクライナやその他地域での紛争の結果である東欧での地政学リスクの高まりによる企業景況感へのい悪影響が増しているようだ」    -----    
    9/6 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演で。  ------
    9/8 サンフランシスコ連銀調査 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想している様子が示されている」  ドル円105円台前半から→106円台に
    9/11 黒田・日銀総裁 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要があれば、金融対策で対応する」TV東京の番組で。  ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに
    9/17 イエレン・FRB議長 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標である2%を下回っている」FOMC後の記者会見で。 ドル円」 → 108円台に急騰

  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和