今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2008年4月18日  米メリルリンチ1−3月期決算発表・・・

おはようございます。 東京地方は朝から激しい雨が降っています。
金曜日の週末に朝から雨に見舞われると、何か気分的に滅入りますね。
今日一日、雨にも負けず(?)がんばりましょう。

ひと目で分かる昨晩の動き

欧州市場

  • 昨日に引き続きユーロが対ドルで最高値更新1.5985まで上昇。
  • ユーロ高を受けて、ルクセンブルクのユンケル首相兼財務相は講演で
    「市場は為替相場に対するG7の姿勢を誤解している。」と発言。

NY市場

  • 3月米景気先行指標総合指数 →前月比+0.1%
  • 米メリルリンチ1−3月期決算発表
    サブプライムローン関連で66億ドル(6600億円)の損出を計上。
    これで3四半期連続で最終赤字に。4000人の人員削減も発表。
ドル/円101.87  〜 102.71
ユーロ/円162.37  〜 163.24
NYダウ+1.20  →  12,620.49 ドル
Gold−5.40  →  942.90 ドル ドル
WTI−0.07  →  114.86 ドル
米10年国債+0.044 →  3.733 %

ドル/円は102円半ばでの取引後、メリル、医薬品大手ファイザーの決算が 悪かったことを
受けて101円台に。 しかし、その割にはNYダウも下げ渋り、一部には「メリルの決算は予想
されたほど 悪くはない」との声も聞かれ再び102円台に載せました。 メリルのCEOが先行き
の業績に楽観的な見通しを述べたことも、ドル買い方に 安心感を与えたようです。

本日の注目点

  • 日銀支店長会議
  • 米シティーグループ1−3月期決算発表
  • 米ワコビア1−3月期決算発表
米大手金融機関の決算発表が続いていますが、それぞれ前四半期に比べれば損出幅が
縮小しているようです。金額としては依然多いものの、サブプライム関連の評価損は「峠」を
越えたように< 思います。そのせいか、ドル/円もやや下値が堅くなりつつあります。
もちろんまだ予断を許しませんが「三角保ち合い」を上に抜け、102.80−90を抜けてくれば、
ストップ・ロスの買いも巻き込んでもう一段の上昇を見込めるのではないでしょうか。

『ドル円の日足』トレンドラインで見てみます。
ドル円日足

東京市場では101.90−00で小動きだったドル/円は欧州市場で102円台を固め、更に
NYで上値を試したが、重要なレベルである102.80−90一歩手前で折り返しました。




What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
4/17 メリルリンチCEO 二ヶ月くらいは厳しいが、今後の業績に楽観的な見通しを示す。 NYダウ、為替市場に好影響。
4/16 ユンケル
ルクセンブルク首相兼財務相
金融市場は為替相場に対するG7の姿勢を誤解している」と講演で発言。 ユーロ/ドル 1.5985→1.58台へ
4/16 ECB ユーロ圏 CPI→ 1.0%(前年比) ユーロ/ドル 1.57台半ば→1.59台へ
4/16 JPモルガンチェース
CEO
信用危機はほぼ終わりつつある。  
4/15テマセクホールディング
(シンガポールの政府系ファンド)
米メリルリンチの株式6億ドル(約600億円)を追加取得。
合計で50億ドルの投資となる。
 
4/14 ウオールストリート
ジャーナル
ドイツ銀行が「レバレッジドローン」など最大200億ドル(2兆円)の試算売却を検討。
4/14付けWSJ紙が報道。
 
4/14 米ワコビアバンク 1−3月期決算で48億ドル(4800億円)のサブプライム関連損出を計上。
ヘッジファンドなどから70億ドル(7000億円)の資本増強発表。
ドル高、NYダウやや上昇。
4/11 ポールソン
米財務長官
「最近の市場の変化を反映した。」
(G7後、声明文の変更についての記者会見で)
 
4/11 ポールソン
米財務長官
「(G7会議では)強いドル政策を繰り返し強調した。」
(G7後の記者会見で)
 
4/10 ECB 政策金利(4%)据え置き。
「われわれの責務は物価安定に尽きる。」トリシェECB総裁
 
4/10 BOE 政策金利0.25%引き下げ5%へ。12月から三回目。
「現在はインフレ懸念と金融不安の両方に対応するひつようがある。」BOE声明
 
4/10 ブランクファイン
ゴールドマンCEO
信用危機は終わりに近い。 ドル高へ。
4/9 IMF 2008年の米実質経済成長率を0.5%へ下方修正。
世界経済の成長率見通しも3.7%へ下方修正
 
4/9日銀金融政策
  決定会合
景気判断を下方修正。  
4/9 榊原
早大教授
ドル/円は、夏までに90円くらい
まで達する可能性は大きい。
特に影響無し。(日経新聞の取材に対して)
4/8 IMF サブプライム問題で、金融機関の
「一層の費本増強が重要」
特に影響無し。
4/8 独政府高官 G7では「内容も説得力もある共通
の解決策を提示できると確信している」
と発言。
特に影響無し。(記者懇談で)
4/4 トリシェ
ECB総裁
米金融当局は強いドルに関心がある。 特に影響無し。
4/4 ユンケル
ユーロ圏
極端な相場変動は望ましくない。 特に影響無し。財務相会議議長 G7で(対策)
を協議する。
4/4 米雇用統計 3月の非農業部門雇用者数ー8万人。 円102円台半ば→101.45まで下落 。
1−3月の合計数をー23.2万人に下方修正。
4/3   新規失業保険申請件数が前週比
38,000件→407,000件。
ドル/円102円後半→102円30
4/3 欧州中銀 ユーロ圏2月の小売売上高ー0.5%。
予想より弱い。
ユーロ/ドル1.5610→1.5570
4/2 IMF 2008年米経済成長率見通しを
1.5%から0.5%への下方修正の方向で見直し。
特に影響無し。
4/2 バーナンキ
FRB
年前半はマイナス成長の可能性あり下振れリスクも。
「第二のベアスタンーズ」否定。
ドル/円102円後半→102円前半へ、 議長
(議会証言にて)。 年後半の回復を期待。
4/1 ドイツ銀行 サブプライム関連で追加損出計上を発表。 1−3月期決算で25億ユーロ(4千億円)
4/1 リーマン 公募増資30億ドルを40億ドルに
上積みを発表。
NYダウ+391.47→12,654.38。
ブラザースNY100.46−102.16
4/1 JPモルガン
チェース
UBSに対して130億SF(1兆
5千億円)の増資引き受け
NYダウ+391.47→12,654.38
モルガンスタンレーNY100.46−102.16
4/1 UBS サブプライム関連で追加損出計上を
発表。1−3月期決算で190億ドル
(1兆9千億円)
マルセル・オスペル会長辞任

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和