今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]






2014年9月29日(月)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は株価や長期金利の上昇に終始109円台で推移。
    GDPが上方修正されたことで、一時109円54銭までドル高が
    進み、直近のドル高値をわずかながら更新。
  • ユーロドルも続落し、一時1.2677までユーロ安が進み、
    こちらも直近のユーロ安値を更新。
  • 前日大幅下落を演じた株式市場は急反発。GDPが上方修正された
    ことで米経済の成長が確認された形に。ダウは167ドル上昇し、
    その他主要株価指数も大幅に値を伸ばす。
  • 債券相場は反落。債券ファンド最大手ピムコの運用責任者が退社した
    ことで、債券売りが優勢に。長期金利は2.52%台に上昇。
  • 金は反落し1215ドルに。原油は続伸し93ドル台に。
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  • 4−6月期GDP(確定値)  → +4.6%
  • 9月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値) →84.6 
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    ドル/円109.04〜 109.54
    ユーロ/ドル1.2677 〜 1.2740
    ユーロ/円138.51 〜 139.00
    NYダウ +167.35 → 17,113.15ドル
    GOLD−6.50   → 1,215.40ドル
    WTI+1.01     → 93.54ドル
    米10年国債+0.016 → 2.520%



    本日の注目イベント

  • 独   独9月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   ユーロ圏9月景況感指数
  • 米   8月個人所得
  • 米   8月個人支出
  • 米   8月PCEコアデフレーター
  • 米   8月中古住宅販売成約指数
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
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    前日260ドルを超える大幅安を見せたNYダウは急反発し、167ドル高で取引を終えました。


    GDP確定値が「+4.6%」と上方修正され、ピムコの運用責任者であるビル・グロス氏


    が退社したことを巡って、債券相場が軟調に推移したことなどから、ドル円は一時109円54銭


    までドル高が進行しました。


    これで、僅かですが9月19日に記録した109円46銭を上回り、直近のドル最高値を更新したことに


    なります。





    先週末のNY市場では直近高値を更新しただけではなく、ドル円は終始109円台で推移しており、


    一度も109円台を割り込む場面はありません。


    このところの「調整」も、結局108円25銭が底値でした。


    どうやら、108円台固めを終えて、いよいよ今週は110円をテストということになりそうです。





    ユーロドルも先週末は1.2677までユーロ安が進み、ドル全面高の様相がますます高まっています。


    また、円は対ドルでは大幅安ですが、ユーロや豪ドルなどに対しては堅調に推移しており、ドル円が


    買われているものの、円全面安の展開には至っていません。


    ユーロ圏での追加緩和観測が根強く、政策当局も自国通貨安を歓迎していることも影響しているものと


    思われます。





    ECBのドラギ総裁は25日の講演で「低インフレが長期化するリスクにさらに対処する上で必要であれば


    ECBは追加的な非伝統的手段を用いたり、介入の構成や規模を変更する用意がある」と述べています。


    早ければ今週木曜日のECB理事会で政策変更が見られるかもしれません。





    本日も先週末のNY株の反発を好感し、日本株の上昇が予想されます。


    それに伴ってドル高がさらに進むことも予想され、上述のように110円に向かって上昇することも考えられます。


    NY市場でのドル高水準を抜けば、その可能性は十分あると思います。


    そして、110円までドル高が進んだ後、ひとまず「達成感」が出て反落に転じるのか、あるいは


    これまでと同じように、もみ合いからさらに上値を試す展開になるのかを見極めたいと思います。





    まもなく9月も終わります。経済雑誌ではそろそろ12月号の記事が締め切られます。


    毎年のように、「年末のドル円相場は?」といった特集記事も用意され、今回は「112円」程度が



    中心になりそうです。


    そして2015年の相場も「120円」などという数字もちらほら見られます。


    基本はドル高がさらに進むという見立てで問題なかろうかと思いますが、今後ドル高のストーリーにリスクは


    ないのかどうかも、今後2ヵ月程度をかけて改めて検証していく必要があります。





    本日の予想レンジは109円〜110円程度にしたいと思います。





    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    7/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「失業率低下で、インフレ率は(FRBの目標である)2%を大きく上回る だろう」ブルームバーグとのインタビュー で。  ------
    7/15 イエレン・FRB議長 労働市場の改善が予想よりも早いペースで続いた場合「現在想定しているよ りも早期に、そして早いペースで行われる公算が大き い」利上げのタイミング について。 ドルが主要通貨に対して上昇
    7/30 FOMC声明文 「インフレ率が2%を下回り続ける可能性は幾分低下した」    -----   
    8/7 ドラギ・ECB総裁 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、 経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見 で。  ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下 落。 
    8/18 ドイツ連銀月報 「第2四半期の停滞後、ユーロ圏経済が回復基調を取り戻す兆候はあるもの の、春季の予想通りのペースには達しないだろう。通 貨同盟参加国の一部で景 気の勢いは予想より弱い。同時に、ウクライナやその他地域での紛争の結果であ る東欧での地政学リスクの高まりによる企業景 況感へのい悪影響が増している ようだ」    -----    
    9/6 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼ ロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演 で。  ------
    9/8 サンフランシスコ連銀調査 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想してい る様子が示されている」  ドル円105円台前半から→106円台に
    9/11 黒田・日銀総裁 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要が あれば、金融対策で対応する」TV東京の番組 で。  ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに
    9/17 イエレン・FRB議長 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標であ る2%を下回っている」FOMC後の記者会見 で。 ドル円」 → 108円台に急騰
    9/24 ダドリー・NY連銀総裁 「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」NYでの講演で。  -------

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和