今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]






2014年10月1日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は、ユーロドルでドル高が進んだことを受け一時109円86銭と、
    直近高値を更新。その後はユーロが買い戻されたこともあり
    109円60−65銭で取引を終える。
  • ユーロ圏のCPIが+0.3%と市場予想を下回ったことで、追加緩和
    観測が広がりユーロ売りが加速。一時2年振りとなる1.2571まで下落し
    1.26台に戻して引ける。
  • 株式市場は続落。消費者信頼感など、経済指標が概ね軟調だったことを
    手がかりに、ダウは28ドル安。
  • 債券相場は反落。雇用統計を控え、やや売り物が優勢の展開となり
    長期金利は2.5%近辺まで上昇。
  • 金は反落し、原油も3ドルを超す大幅反落。
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  • 7月ケースシラー住宅価格指数  → +6.75%
  • 9月シカゴ購買部協会景気指数  → 60.5
  • 9月消費者信頼感指数      → 86.0
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    ドル/円109.50〜 109.86
    ユーロ/ドル1.2571 〜 1.2635
    ユーロ/円138.08 〜 138.56
    NYダウ −28.32 → 17,042.90ドル
    GOLD−7.20   → 1,211.60ドル
    WTI−3.41     → 91.16ドル
    米10年国債+0.018 → 2.495%



    本日の注目イベント

  • 豪   豪8月小売売上高
  • 日   日銀短観
  • 中   中国 9月製造業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏9月サービス業PMI(改定値)
  • 英   英9月製造業PMI
  • 米   9月ADP雇用者数
  • 米   9月ISM製造業景況指数
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    ドル円は依然として109円台で推移し、昨日の昼ごろには株価の下落を受け109円20銭前後まで


    ドルが売られる場面もありましたが、結局109円は割り込まず上昇。


    海外市場ではさらにドル買いが続き、ユーロドルが1.26台を割り込んだことから円売りも


    加速し、109円86銭までドル高が進行しました。





    ユーロ圏9月の消費者物価指数が発表され、前年同月比「+0.3%」でした。


    上昇率は前月の「+0.4%」を下回り、ユーロ圏ではインフレ率の低下が進んでいることが改めて


    確認されました。


    この結果、デフレ回避のためECBが追加緩和に踏み切る可能性がさらに高まり、ユーロ売りが加速。


    ユーロドルは一時、1.2571まで下落し2年ぶりの安値を示現しています。


    ユーロは対円でも138円を割り込み、このユーロ安がドル円にも波及し、ドル円が109円86銭


    をつけたと考えられます。





    ECBのドラギ総裁は先週の講演でも「デフレ回避のための様々な用意がある」と述べており、他の


    ECB理事も同様な発言を行っています。


    明日のECB理事会で何らかの対策を打ち出す可能性はありますが、仮に今回見送られても、追加緩和


    を含む景気刺激策を取らざるを得ない状況に追い込まれていると思います。


    昨日の下落で当面のメドである1.25台までユーロ安が進んだことから、目先「達成感」がでることも


    考えられますが、少なくとも何らかの対策が発表されるまでは、ユーロの先安観を払拭するのは


    難しそうです。





    ドル円はジリジリと110円に向かっているようです。


    ユーロドルと同じように、ドル円の110円も目先のメドと見られます。


    ここに来てドルの上昇スピードはさすがに遅くなってきた感もありますが、それでも109円を割り込まず


    108円台を値固めした印象もあります。


    香港での民主化を求める大規模デモで株価が大きく下落した際にも、109円台を割り込んでいません。


    また、米国の長期金利が2.5%を割り込み、本来はドルが売られやすい状況でも同様にドル円は


    堅調です。





    やはり「110円を一度は覗かないと収まらない」相場展開かもしれません。


    本日はADP雇用者数が発表され、週末には雇用統計です。


    重要な経済指標が相次ぐため、市場予想を上回るようなら一気に110円台を超えるドル高に


    進むきっかけになり易いと思われますが、反対に予想を下回った場合にはある程度の「調整」が


    見られることにもなりそうです。





    また、昨日のユーロドルの値動きのように、ユーロがさらに下落し1.25前後までユーロ安が進む


    ようだと、円への影響も避けられそうもありません。


    ユーロドルの動きにも注意が必要です、


    そしてドル円の「1時間足」をよく見ると、ダイバージェンスを起こしているのが見て取れます。


    109円40銭辺りを割り込むと短期的な「微調整」があるかもしれません。


    予想レンジは109円〜110円程度としたいと思います。



    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    8/7 ドラギ・ECB総裁 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、 経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見 で。  ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下 落。 
    8/18 ドイツ連銀月報 「第2四半期の停滞後、ユーロ圏経済が回復基調を取り戻す兆候はあるもの の、春季の予想通りのペースには達しないだろう。通 貨同盟参加国の一部で景 気の勢いは予想より弱い。同時に、ウクライナやその他地域での紛争の結果であ る東欧での地政学リスクの高まりによる企業景 況感へのい悪影響が増している ようだ」    -----    
    9/6 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼ ロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演 で。  ------
    9/8 サンフランシスコ連銀調査 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想してい る様子が示されている」  ドル円105円台前半から→106円台に
    9/11 黒田・日銀総裁 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要が あれば、金融対策で対応する」TV東京の番組 で。  ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに
    9/17 イエレン・FRB議長 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標であ る2%を下回っている」FOMC後の記者会見 で。 ドル円」 → 108円台に急騰
    9/24 ダドリー・NY連銀総裁 「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」NYでの講演で。  -------
    9/29 フィシャー・ダラス連銀総裁 「強いドルは米経済への信任投票だと思う」ブルームバーグラジオとのインタビュー で。  ------

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和