今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]






2014年10月7日(火)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は特段売り材料もない中下落。108円65銭までドル安が進み、
    先週末の雇用統計後に買ったドルの利益確定の売りとの声も。
  • ユーロドルも買い戻され、1.25台半ばから1.2675まで反発。
    ユーロ売りが積みあがっており、こちらも利益確定の買戻しが中心。
  • 株価は反落。企業決算がまもなく始まることから、決算内容を
    見極めたいとする雰囲気が強く、IT株を中心に下落。ダウは17ドル下げ、
    1万7000ドルの大台を割り込む。
  • 債券相場は小幅に反発。FRBが発表した9月の労働市場情勢指数
    (LMCI)が鈍化傾向を示したことで10年債利回りは小幅に低下。
  • ドルが売られたことで、金と原油はともに反発。
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    ドル/円108.65〜 109.48
    ユーロ/ドル1.2542 〜 1.2675
    ユーロ/円137.12 〜 137.77
    NYダウ −17.78 → 16,991.91ドル
    GOLD+14.40   → 1,207.30ドル
    WTI+0.60     → 90.34ドル
    米10年国債−0.011 → 2.419%



    本日の注目イベント

  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 日   10月景気動向指数
  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 日   黒田・日銀総裁記者会見 
  • 独   独8月鉱工業生産
  • 米   8月消費者信用残高
  • 米   IMF、世界経済見通し
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演
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    ドル円は再び108円台まで下落し、先週末の雇用統計前の水準まで戻った格好です。


    今回のセッションでは110円台には届かずに108円台までドルが売られたことで、徐々に


    110円台が重いという相場観が定着するおそれもあります。


    基本的なドル高トレンドは変わらないとしても、これまでのドルの上昇スピードが早すぎた


    ことへの警戒感も出ているようです。





    先週末に初めて耳にした言葉があります。


    LMCI( Labor Market Conditions Index )、日本語では労働市場情勢指数と訳されていますが、


    失業率や、非農業部門雇用者数だけではなく、労働参加率や、週あたりの賃金など、実に19項目を


    加味して計算された指数です。





    この指数は以前から存在していまししたが、FRBは2013年4月を最後に更新していませんでした。


    それが先週末にFRBは、6日から更新を始めると発表していました。


    これはいわば、雇用に関する「総合指数」と見ることができます。


    市場関係者が最も注目するのが非農業部門雇用者数と失業率ですが、イエレン議長はこれまでも度々


    「雇用の質」にも言及してきました。





    雇用者数は平均20万人を超え、失業率もリーマンショック前の水準である5.9%まで低下した


    ことで、FRBの目標とする労働環境に戻っています。


    今後はこの指数が市場の注目を集め、市場参加者を一喜一憂させることになりそうです。


    因みに昨日発表されたLMCIは「2.50」で、8月の「2.0」からは改善していましたが、


    今年7月の「7.10」からは大きく悪化しています。


    雇用者は増加し、失業率は低下傾向にあるものの、まだ雇用を取り巻く環境としては、イエレン議長が


    よく用いる「たるみ」(スラック)があるということを示しています。


    今後はこの指数にも注目していきたいと思います。





    ドル円は既に「日足」でもMACDがデッドクロスを見せていることから、再び下値を試す展開に


    なりそうです。


    先週のNYでは一時108円01銭までドルが売られる場面があったため、下値のメドはこの水準かと


    思われますが、ここはちょうど「4時間足」の120日線がサポートしたことが確認できます。


    現在この移動平均線は108円40銭に位置しているため、目先のサポートレベルはこのあたりとかと


    予想しています。





    一方ドルが反発した場合は、108円95−109円が最初のレジスタンスとなり、さらに109台に


    乗せた場合には、109円15−25銭辺りが重要な値位置となります。そして、そこを上抜けできれば


    再び上昇機運が高まると見ています。





    本日は午後12時30分にオーストラリアの政策金利が発表されます。


    変更はないと見られますが、声明文が注目されます。


    豪ドル円はここ一月以上、概ね95−96円のレンジ相場が続いていますが、このレンジはどちらか明確に


    抜けたら、その方向へ大きく値が飛ぶ可能性があるため注意が必要です。


    予想レンジは108円40銭〜109円30銭程度とします。





    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    8/7 ドラギ・ECB総裁 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、 経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見 で。  ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下 落。 
    8/18 ドイツ連銀月報 「第2四半期の停滞後、ユーロ圏経済が回復基調を取り戻す兆候はあるもの の、春季の予想通りのペースには達しないだろう。通 貨同盟参加国の一部で景 気の勢いは予想より弱い。同時に、ウクライナやその他地域での紛争の結果であ る東欧での地政学リスクの高まりによる企業景 況感へのい悪影響が増している ようだ」    -----    
    9/6 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼ ロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演 で。  ------
    9/8 サンフランシスコ連銀調査 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想してい る様子が示されている」  ドル円105円台前半から→106円台に
    9/11 黒田・日銀総裁 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要が あれば、金融対策で対応する」TV東京の番組 で。  ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに
    9/17 イエレン・FRB議長 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標であ る2%を下回っている」FOMC後の記者会見 で。 ドル円」 → 108円台に急騰
    9/24 ダドリー・NY連銀総裁 「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」NYでの講演で。  -------
    9/29 フィシャー・ダラス連銀総裁 「強いドルは米経済への信任投票だと思う」ブルームバーグラジオとのインタビュー で。  ------

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和