今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]






2014年10月9日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 前日107円台後半を記録したドル円は、買い戻しが優勢となり108円台 後半まで値を戻したが、FOMC議事録発表後は急速にドル売りが膨らんだ。 一時108円まで下落し、この日の安値圏で取引を終える。
  • ユーロドルも急速に買い戻され、約2週間振りに1.27台半ばまで ユーロ高が進む。
  • 株式市場は3日振りに反発。FOMCの議事録がやや「ハト派」的だった ことと、前日の大幅下落の反動でダウは274ドル高で引ける。
  • 債券相場は3日続伸。FOMC議事録で、世界的な景気減速に言及されて いたことで中期債を中心に買い物を集める。
  • 金は反落。原油は全般的な商品相場の下落と、在庫が積み上がっていた ことを材料に4日続落。一時は86ドル台まで売られ1年半振りの安値を示現。
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    ドル/円108.00〜 108.74
    ユーロ/ドル1.2641 〜 1.2749
    ユーロ/円136.90 〜 137.92
    NYダウ +274.83 → 16,994.22ドル
    GOLD−6.40   → 1,206.00ドル
    WTI−1.54     → 87.31ドル
    米10年国債−0.023 → 2.317%



    本日の注目イベント

  • 豪   豪9月雇用統計
  • 独   独8月貿易収支
  • 独   独8月経常収支
  • 欧   ECB月例報告
  • 英   BOE金融政策発表
  • 米   新規失業保険申請件数 
  • 米   G20(ワシントン)
  • 米   ドラギ・ECB総裁講演(ワシントン)
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
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    ドル円は前日のNYで107円台後半をつけてから、昨日の東京と欧州市場で2度108円台割れを、


    試しましたが、いずれも跳ね返されています。


    ひとまず107円台では目先の底値に近いと見て、ドル買い意欲が強いようです。


    ただユーロなど主要通貨がドルに対して買い戻されていることから、円にも買い戻しが入りやすい


    状況かもしれません。





    ユーロドルは約2週間振りに1.27台半ばまで買い戻されています。


    ユーロ売りが積み上がっていたことで、利益確定の買い戻しが中心だと思われますが、


    年内にも量的緩和の可能性が残るユーロについては、ここからさらに上昇に向かう可能性は低い


    と見られます。


    テクニカル的には1.2770−80あたりにレジスタンスが控えており、1.28台乗せは厳しい


    情勢かと思います。


    ただそれでも、依然としてユーロのショートは高水準だと思われ、買い戻しがさらに進むことも


    ないとはいえませんので、ここは注意が必要です。





    注目のFOMC議事録では、金融政策当局者は世界的な経済成長減速とドル上昇が、米国の景気見通しに


    とってリスク要因になり得ると指摘したことが明かになりました。


    特にユーロ圏での長引く成長失速とインフレ低下が一段のドル上昇を招き、米国の対外部門に悪影響を


    及ぼす可能性があるとの懸念も、一部の参加者が表明したともあります。





    また利上げのタイミングについては、10月の資産購入プログラムが終了した後も、事実上のゼロ金利を


    「相当な期間」据え置くとの表現が維持されたとも記述されていました、(ブルームバーグ)


    この発表を受け、内容が「ややハト派寄りだった」との見方からNY株式市場が急速に買い物を集め、


    ダウは前日の下げ幅を上回る274ドル高を記録しました。


    NY株式市場については、個人的にはやや不安を覚えます。


    17200ドル台を記録してからのダウ指数は、上げても下げても値幅が大きく、10月に入ってからは


    昨日までの6営業日のうち、なんと4営業日で200ドルを超す上昇と下落を繰り返しています。


    これは明らかに異常なことで、株価の先行きに対する投資家の不安心理を表しています。


    来年半ば頃には利上げが行われるという「金融引き締め政策への転換」が、不安心理を増幅させて


    いると思われます。





    ドル円は107円台では底堅い動きを見せるものの、108円台後半では上値を抑えられる展開が


    続いています。


    107−110円のレンジ内に入った可能性もあり、足元では110円がやや重くなってきた印象も


    あります。


    今日、明日では特に重要な経済指標の発表はありませんが、本日から始まるワシントンでのG20では、


    ドラギECB総裁の講演が予定されています。


    IMFの景気見通しでも、昨日のFOMC議事録でもユーロ圏の景気低迷が指摘されています。


    これに対して、ドラギ総裁が「量的緩和」を含む、具体的な景気刺激策等に言及するようだと、ユーロドルが


    動意つき、ドル円への影響もあるかもしれません。





    本日のレンジは107円70銭〜108円70銭程度と予想します。





    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    8/7 ドラギ・ECB総裁 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、 経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見 で。  ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下 落。 
    8/18 ドイツ連銀月報 「第2四半期の停滞後、ユーロ圏経済が回復基調を取り戻す兆候はあるもの の、春季の予想通りのペースには達しないだろう。通 貨同盟参加国の一部で景 気の勢いは予想より弱い。同時に、ウクライナやその他地域での紛争の結果であ る東欧での地政学リスクの高まりによる企業景 況感へのい悪影響が増している ようだ」    -----    
    9/6 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼ ロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演 で。  ------
    9/8 サンフランシスコ連銀調査 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想してい る様子が示されている」  ドル円105円台前半から→106円台に
    9/11 黒田・日銀総裁 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要が あれば、金融対策で対応する」TV東京の番組 で。  ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに
    9/17 イエレン・FRB議長 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標であ る2%を下回っている」FOMC後の記者会見 で。 ドル円」 → 108円台に急騰
    9/24 ダドリー・NY連銀総裁 「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」NYでの講演で。  -------
    9/29 フィシャー・ダラス連銀総裁 「強いドルは米経済への信任投票だと思う」ブルームバーグラジオとのインタビュー で。  ------
    10/07 黒田・日銀総裁 「今まで起こった円安について問題が生じている、日本経済全体にとってマイナスになっているということはない」参議院予算委員会で。  ドル円108円後半から109円23銭まで上昇

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和