今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]






2014年10月15日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は比較的小動きで推移。107円台前半までは反発したものの、
    米長期金利の低下に買いは続かず106円台後半まで落とされ、
    107円台に乗せて引ける。
  • ユーロドルは再び下落基調に。ドイツZEW景況感調査が低下していたことや、
    ドイツ政府が成長率を下方修正したことで、ユーロ売りが膨らんだ。
    ユーロドルはアジア時間の1.27台前半から1.26台半ばまで下落し、
    ユーロ円も135円台前半までユーロ安が進む。
  • 株式市場はまちまち。工業株や銀行株などが上昇したが、ダウは結局
    小幅ながら4日続落。ナスダックは13ポイントの上昇。
  • 債券相場は続伸。世界的な株価の下落と成長の鈍化に加え、エボラ出血熱
    への懸念が拡大し、資金は株から債券に。10年債利回りは昨年6月以来となる
    2.1%台まで低下。
  • 金は続伸。原油は大幅に続落し引け値では81ドル台と、2年4ヶ月振りの
    安値を記録。
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    ドル/円106.84〜 107.20
    ユーロ/ドル1.2641 〜 1.2675
    ユーロ/円135.16 〜 135.68
    NYダウ −5.88 → 16,315.19ドル
    GOLD+4.30   → 1,234.50ドル
    WTI−3.90     → 81.84ドル
    米10年国債−0.063   → 2.197%



    本日の注目イベント

  • 中   中国 9月消費者物価指数
  • 中   中国 9月生産者物価指数
  • 英   9月失業率
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 米   10月NY連銀製造業景況指数
  • 米   9月小売売上高
  • 米   9月生産者物価指数
  • 米   決算発表 → ブラックロック、BOA、アメックス
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    ユーロドルが再び1.27台から1.26台半ばまで下落しています。


    1.27台後半ではユーロの先安を見込んだユーロ売りが厚いと見られ、ユーロドルに関しては依然として


    「ドル高傾向」が続いているとの印象があります。





    ユーロ圏の「優等生」であるドイツの景気が急速に悪化してきました。


    昨日発表されたドイツのZEW景況感調査が「−3.6」と、市場予想を大きく下回り、さらにドイツ政府も


    輸出見通しの悪化を理由に、2014、2015年の同国の成長率予想を下方修正しました。


    ウクライナ問題で、ロシアへの経済制裁を行っていることも景気への悪影響を無視できない状況になって


    きました。





    フランスやイタリアではGDPがマイナス成長ではないかとも言われており、ドイツの成長が鈍化すれば


    ユーロ圏全体が総崩れの状況になり、ECBとしても早急に対応を迫られます。


    再びドイツがユーロ圏を引っ張る状況に戻るには、ドイツが財政出動など大規模な景気刺激策を講じる


    必要がありますが、この点についてはメルケル首相は否定的です。


    ECBとしても「できることは何でもする」とは言っても、なかなか有効な手段が見い出せないというのが


    実情かもしれません。


    ユーロドルは1.25割れ目前で反発し、1.27台後半まで戻す展開が続いていますが、これは


    積み上がったユーロショートの買戻しがメインで、新たにユーロロングを狙うものではないようです。


    ユーロドルは再び1.25を目指し、今度は1.25を割り込んでくると予想しています。





    ドル円は106円台後半がやや底堅い展開になってきました。


    NY株次第というところはありますが、そのNY株も急激な下げも一旦止まりそうな気配です。


    エボラ出血熱、量的緩和終了、世界景気の下方修正などが資金を株からひとまず債券に向かわせていますが、


    今週から始まった企業決算が下落に歯止めをかけるのでは、との期待もあります。





    昨日決算発表を行ったシティー・グループは増収増益を確保し、JPモルガンも前期の赤字から黒字に転換して


    います。


    米金融機関で最大の時価総額を誇るウェルズファーゴの利益は、アナリスト予想と一致していました。





    ドル円も106円台ではドル買い意欲もそこそこ観られるようですが、しばらくは107円台で推移するのでは


    ないでしょうか。


    108円台にすぐ戻す相場ではないものの、106円台を割り込む相場でもないとすれば、次の材料を待って


    再びドル高基調に戻ることは十分考えられます。


    引き続き、NY株の行方がドル円の方向を左右するカギを握っています。


    本日のレンジは106円70銭〜107円70銭程度と予想します。





    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    8/7 ドラギ・ECB総裁 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、 経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見 で。  ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下 落。 
    8/18 ドイツ連銀月報 「第2四半期の停滞後、ユーロ圏経済が回復基調を取り戻す兆候はあるもの の、春季の予想通りのペースには達しないだろう。通 貨同盟参加国の一部で景 気の勢いは予想より弱い。同時に、ウクライナやその他地域での紛争の結果であ る東欧での地政学リスクの高まりによる企業景 況感へのい悪影響が増している ようだ」    -----    
    9/6 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼ ロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演 で。  ------
    9/8 サンフランシスコ連銀調査 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想してい る様子が示されている」  ドル円105円台前半から→106円台に
    9/11 黒田・日銀総裁 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要が あれば、金融対策で対応する」TV東京の番組 で。  ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに
    9/17 イエレン・FRB議長 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標であ る2%を下回っている」FOMC後の記者会見 で。 ドル円」 → 108円台に急騰
    9/24 ダドリー・NY連銀総裁 「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」NYでの講演で。  -------
    9/29 フィシャー・ダラス連銀総裁 「強いドルは米経済への信任投票だと思う」ブルームバーグラジオとのインタビュー で。  ------
    10/07 黒田・日銀総裁 「今まで起こった円安について問題が生じている、日本経済全体にとってマイナスになっているということはない」参議院予算委員会で。  ドル円108円後半から109円23銭まで上昇

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和