2014年10月16日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
などの経済指標が予想を下回ったことで、NY株が急落し円買いが加速。
その後は株式市場が下げ幅を縮小し、長期金利も反発したことから、
105円台後半まで値を戻して引ける。
1.2887までユーロ高が進行。
ことに加え、欧州株が大幅に下落したことからダウは取引開始直後から
売られ、一時460ドルを超える下落。午後は落ち着きを取り戻した
ものの、ダウは173ドル安と5日続落。
長期金利は一時2%を割り込んだが、引けは2.12%で取引を終える。
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| ドル/円 | 105.20〜 107.02 |
| ユーロ/ドル | 1.2665 〜 1.2887 |
| ユーロ/円 | 135.13 〜 136.04 |
| NYダウ | −173.45 → 16,141.74ドル |
| GOLD | +10.50 → 1,244.80ドル |
| WTI | −0.06 → 81.78ドル |
| 米10年国債 | −0.069 → 2.128% |
本日の注目イベント
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欧州を中心に世界景気が低迷し、それが米国にとってもリスクだと、IMFやFOMCで指摘されてきました。
昨日朝方発表された米国経済指標が、市場予想を下回ったことをきっかけに株価が急落し、リスクオフが
さらに拡大したことからドル円も急落し、一時105円20銭までドル安が進みました。
予想外の展開でした。
昨日の東京時間は株式市場も上下を繰り返しながらも前日比プラス137円高で引け、ドル円は終始
107円台でした。
欧州市場が参入した時も、ドル円は107円台半ばまで上昇し、短期的な動きを示す「1時間足」では
雲を上抜けする勢いでしたが、その後欧州株の下落と、NYではさらにリスクオフが進み、パニック的な
ドル売りで105円台前半までドル安円高が加速しました。
昨日発表された小売売上高やNY連銀製造業景況指数は、雇用統計などと比べ注目度は低い経済指標
でしたが、それでも上記のような反応をみせたことは、先週から続いている投資家心理が極端にリスクを
回避する姿勢を強めていたことが一因ではないかと思います。
NYダウはそれまでに670ドル以上も下げ、ユーロ圏の景気を牽引してきたドイツの景気悪化に加え、
エボラ出血熱への懸念も拡大していたことが投資家をリスク回避へと導いたわけです。
ドル円は昨日の下落で、8月からの上昇幅の半値を割り込んできました。
引け値では半値を上回っており、さらに今年の1月のドルの高値である105円45銭も
引け値ベースでは上回っています。
今年1月の105円45銭は長い間レジスタンスとして機能していましたが、8月にその水準を
大きく上抜けしたわけですから、今度はドルの下落時には「サポート」として機能するのが一般的です。
その意味では、105円台前半から半ばにかけての水準を引け値ベースで割り込むかどうかは、この後の
トレンドを観る上でも重要なレベルかと思います。
今回の米経済指標の悪化で、来年半ばと見られている米FF金利の利上げが遅れるかどうかは、まだ
読めません。
個人的には今回の2つの経済指標の下振れは「一時的なもの」と見ていますが、今後は世界経済の
成長鈍化から、米経済も徐々にその影響を受けるかもしれないため慎重に見極める必要はあります。
原油価格の大幅下落は「クルマ社会」の米国景気にとっては、かなりのプラス要因になるはずです。
ドル円は「日足」チャートでは「長い下ひげ」をつけて反発しています。
この「下ひげ」はこの1年で最も長いことから、短期的には「底値」をつけた可能性が高いと思われます。
今日も日経平均株価の大幅下落は避けられないところですが、それでも東京時間で105円を
割り込む展開は考えにくいと思います。
従って相場の方向性を決定付ける、今夜のNY株式市場の行方が改めて重要になってきます。
予想レンジは105円30銭〜106円80銭程度とボラティリティーの高い展開かと思います。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 8/7 | ドラギ・ECB総裁 | 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、 経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見 で。 | ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下 落。 |
| 8/18 | ドイツ連銀月報 | 「第2四半期の停滞後、ユーロ圏経済が回復基調を取り戻す兆候はあるもの の、春季の予想通りのペースには達しないだろう。通 貨同盟参加国の一部で景 気の勢いは予想より弱い。同時に、ウクライナやその他地域での紛争の結果であ る東欧での地政学リスクの高まりによる企業景 況感へのい悪影響が増している ようだ」 | ----- |
| 9/6 | プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 | 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼ ロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演 で。 | ------ |
| 9/8 | サンフランシスコ連銀調査 | 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想してい る様子が示されている」 | ドル円105円台前半から→106円台に |
| 9/11 | 黒田・日銀総裁 | 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要が あれば、金融対策で対応する」TV東京の番組 で。 | ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに |
| 9/17 | イエレン・FRB議長 | 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標であ る2%を下回っている」FOMC後の記者会見 で。 | ドル円」 → 108円台に急騰 |
| 9/24 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」NYでの講演で。 | ------- |
| 9/29 | フィシャー・ダラス連銀総裁 | 「強いドルは米経済への信任投票だと思う」ブルームバーグラジオとのインタビュー で。 | ------ |
| 10/07 | 黒田・日銀総裁 | 「今まで起こった円安について問題が生じている、日本経済全体にとってマイナスになっているということはない」参議院予算委員会で。 | ドル円108円後半から109円23銭まで上昇 |
| 10/14 | デベル・オーストラリア準備銀行連銀総裁補佐 | 「豪ドル相場は大半の尺度からみて引き続き過大評価されている」講演 で。 | ------ |



