今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]






2014年10月17日(金)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は105円台半ばで始まり、NY株式市場の行方を見極める展開。
    株価はまちまちだったものの、連銀総裁発言もあり、ドル円は
    朝方の水準を底値に106円45銭まで反発し、高値圏で引ける。
  • ユーロドルは1.27台前半ではショートの買戻しも活発ながら
    1.28台半ばでは先安観を背景としたユーロ売りも見られ、上値は限定的。
  • 株式市場は続落して始まったものの、経済指標が概ね好調だったことや、
    ブラード・セントルイス連銀総裁が量的緩和の先送りを示唆したことなどで
    指標はまちまち。ダウは24ドル下落したものの、ナスダックは2ポイント
    上昇。
  • 債券相場は小幅に反落。金融市場の不透明感が意識される中、長期金利の
    2%近辺はさすがに低下し過ぎとの見方もあり小幅に下落。
    長期金利は2.15%台で引ける。
  • 金は反落し、原油は一時80ドルを割り込んだものの、引け値では
    小幅に反発。
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  • 新規失業保険申請件数        → 26.4万件
  • 10月フィラデルフィア連銀景況指数 → 20.7
  • 9月鉱工業生産           → +1.0%
  • 10月NAHB住宅市場指数     → 54
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    ドル/円105.63〜 106.45
    ユーロ/ドル1.2731 〜 1.2840
    ユーロ/円134.72 〜 136.28
    NYダウ −24.50 → 16,117.24ドル
    GOLD−3.60   → 1,241.20ドル
    WTI+0.92     → 82.70ドル
    米10年国債+0.023   → 2.151%



    本日の注目イベント

  • 米   9月住宅着工件数
  • 米   9月建設許可件数
  • 米  10月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
  • 米   イエレン・FRB議長講演
  • 米   決算発表 → モルガンスタンレー、GE
  • 加   カナダ9月消費者物価指数
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    世界中が注目したNY株式市場は、朝方は軟調に始まり、ダウは100ドルほど下げる場面がありました。


    欧州市場では再び105円台半ばまでドル安が進み、NY株式市場の動き次第では前日記録した


    105円20銭をトライし、株価の下落幅次第では105円割れも想定されるような地合いでしたが、


    連銀総裁発言と、発表された経済指標が良好だったことからドル円は106円台に乗せて取引を終えました。





    セントルイス連銀のブラード総裁はブルームバーグニュースとのインタビューで、インフレ期待の低下に


    歯止めをかけるため、FOMCは債券購入プログラムの終了の先送りを検討するべきだとの見解を示しました。


    同総裁は、「(インフレ期待の低下は)中央銀行にとって重要な検討事項だ。従って、現時点での論理的な


    政策対応は量的緩和(QE)を遅らせることかもしれないと考える」と述べ、また、われわれが望めば


    さらなるQEで対応が可能だ」とも述べています。





    FRBは今月28−29日に開催されるFOMCで、現在継続しているQEの最後の150億ドル


    を終了することとしています。


    ブラード総裁の発言で予定されているQEの終了が変更されるとは思えませんが、不安定な状況が続く


    金融市場を意識した発言かと思われます。


    因みに同総裁は今年のFOMCでの投票権は持っていません。(ブルームバーグ)





    前日、小売売上高の軟調な結果にNYダウが急落しましたが、昨日は鉱工業生産が市場予想を上回り、失業保険


    申請件数にいたっては26.4万件と、リーマンショク後の件数としては最も少ないものでした。


    明らかに労働市場は拡大していることの証左であり、前日の経済指標の鈍化は一時的なものであった可能性が


    高いと思われます。


    ブルームバーグのニュースにもありましたが、米国が欧州景気の影響を受けることはあっても、それでも


    先進国の中では米国を上回る経済成長を見せる国はないということです。





    ドル円は105円台半ばから下値では底堅い動きを見せ、いったんは下げ止まった感もあります。


    このところの動きは、東京市場ではドルの押し目を拾う投資家が多いせいか、比較的堅調な展開を見せますが、


    海外市場ではドルの上値が重い展開が続いています。


    本日も日本株の下げはあっても、昨日ほど深押しはないと思います





    今朝方、ドル円が106円50銭まで上昇したことで、短期的な値動きを表す「1時間足」では


    雲を上抜けしそうな気配を見せてきました。


    完全に上抜けできれば、ドル上昇期待も膨らみ、107円台が見えてくるかもしれません。


    ただ、依然としてボラティリティーは高めで、市場は神経質な展開が予想されます。


    上昇トレンド復活にはまだまだ時間がかかりそうですが、今夜のNY株式市場が引き続き注目されます。


    予想レンジは106円〜107円程度とセットしたいと思います。





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    日本の長寿は言うまでもなく世界トップクラスです。


    100歳を超えている人が6万人近くいるということに、驚きます。


    しかも90歳代の「100歳予備軍」の数はそんなものではないようです。


    ただ、長生きすればいいというものではありません。


    問題は「健康寿命」だそうです。


    日本はまだ「平均寿命」と「健康寿命」とのギャップが、9−12年ほどあると言われています。


    良い週末を・・・・・。


    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    8/7 ドラギ・ECB総裁 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、 経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見 で。  ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下 落。 
    8/18 ドイツ連銀月報 「第2四半期の停滞後、ユーロ圏経済が回復基調を取り戻す兆候はあるもの の、春季の予想通りのペースには達しないだろう。通 貨同盟参加国の一部で景 気の勢いは予想より弱い。同時に、ウクライナやその他地域での紛争の結果であ る東欧での地政学リスクの高まりによる企業景 況感へのい悪影響が増している ようだ」    -----    
    9/6 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼ ロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演 で。  ------
    9/8 サンフランシスコ連銀調査 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想してい る様子が示されている」  ドル円105円台前半から→106円台に
    9/11 黒田・日銀総裁 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要が あれば、金融対策で対応する」TV東京の番組 で。  ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに
    9/17 イエレン・FRB議長 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標であ る2%を下回っている」FOMC後の記者会見 で。 ドル円」 → 108円台に急騰
    9/24 ダドリー・NY連銀総裁 「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」NYでの講演で。  -------
    9/29 フィシャー・ダラス連銀総裁 「強いドルは米経済への信任投票だと思う」ブルームバーグラジオとのインタビュー で。  ------
    10/07 黒田・日銀総裁 「今まで起こった円安について問題が生じている、日本経済全体にとってマイナスになっているということはない」参議院予算委員会で。  ドル円108円後半から109円23銭まで上昇
    10/14 デベル・オーストラリア準備銀行連銀総裁補佐 「豪ドル相場は大半の尺度からみて引き続き過大評価されている」講演 で。  ------

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和