今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]






2014年10月22日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は東京時間から欧州時間の朝方にかけて106円台前半まで
    ドル売りが進んだが、NYでは株高と長期金利の上昇からドル買いが優勢
    となった。ユーロドルでドル高が進んだこともあり、107円前後まで反発して
    取引を終える。
  • ユーロドルは1.28台前半から急落。ECBがイタリアのカバ−ドボンド
    を購入したことが判明し、さらに社債を購入する可能性があるとの報道から
    ユーロ売りが加速し、ユーロドルは1.27台前半まで売られる。
  • 株式市場は大幅に続伸。住宅関連指標が良かったことと、ECBによる
    緩和期待も加わり、ダウは215ドル上昇。ナスダック指数も2.6%上昇し、
    2013年1月以来で最大の上昇率を記録。
  • 債券相場は続落。中古住宅販売が1年ぶりの高水準だったことで売りものが
    優勢となり、長期金利は2.2%台まで上昇。
  • 金は続伸し1250ドル台まで上昇。原油は小幅に反発。
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  • 9月中古住宅販売件数 → 51.7万件  
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    ドル/円106.59〜 107.03
    ユーロ/ドル1.2714 〜 1.2781
    ユーロ/円135.69 〜 136.46
    NYダウ +215.14 → 16,614.81ドル
    GOLD+7.00   → 1,251.70ドル
    WTI+0.10     → 82.81ドル
    米10年国債+0.034   → 2.227%



    本日の注目イベント

  • 豪   豪7−9月消費者物価指数
  • 日   9月貿易収支
  • 英   BOE議事録
  • 米   9月消費者物価指数
  • 米   決算発表 →ボーイング、AT&T
  • 加   カナダ8月小売売上高
  • 加   カナダ中銀政策金利発表
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    昨日は日経平均株価の下落に引っ張られるようにドル円は下落し、一時106円25銭近辺まで


    ドル安が進む場面がありました。


    相変わらず弱い株価に連動する動きとなり、前日の107円台前半から僅か1日で1円以上もドル安


    が進む展開でした。


    株価は前日587円も上昇し、その反動から売られたとの声も聞かれましたが、市場は上昇しても


    下落しても、その値幅は大きく不安定な投資家心理を表していると言えます。





    NYでも同じ状況が続き、NY株式市場は3日続伸し、上げ幅もダウは200ドルを超えています。


    そしてドル円は107円台を再び回復する展開になっていますが、昨日はユーロドルが急落し、ドル高


    ユーロ安が進んだことで、ドル円もドル高円安に引っ張られた側面が大きかったと思われます。





    ユーロドルは、ECBがイタリアのカバードボンドを購入したことが明らかになり、さらにロイーター通信が


    12月にも社債購入を決める可能性があると伝えたことがユーロ売りにつながりました。


    ECBのドラギ総裁はこれまでも必要があれば行動を起こすと発言してきたものの、市場はECBの


    緩和策に手詰まり感があるとの見方を強めており、政策実行には時間がかかると見ていましたが、


    緩和策が実施される可能性が報道されたことで、再びユーロ売りを再開したようです。


    ユーロドルは「1時間足」では約1週間振りに「200日線」を下回ってきました。


    今後1.2690辺りをしっかりと下抜けできれば、再び1.25方向を目指して下落が


    加速するのではないかと予想しています。





    ドル円は依然として107円台半ばがレジスタンスとして機能していると見られます。


    105円台前半は目先の底値と見られそうですが、上記水準を抜けないと本格的な戻しはありません。


    株価のボラティリティーが高く、あわせて、ドル円もまだ方向感が見極めにくい状況が続いています。


    105−108円のレンジがしばらく続くのかもしれませんが、あくまでも底固めの期間と捉えています。





    日経平均株価は昨日と一転して上昇が見込まれますが、株高にドル円がどこまで歩調を合わせていけるかに


    着目です。株価が続落するようだと、昨日と同じ様な展開も予想されます。


    レンジは106円50銭〜107円50銭程度を予想しています。





    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    8/7 ドラギ・ECB総裁 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、 経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見 で。  ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下 落。 
    8/18 ドイツ連銀月報 「第2四半期の停滞後、ユーロ圏経済が回復基調を取り戻す兆候はあるもの の、春季の予想通りのペースには達しないだろう。通 貨同盟参加国の一部で景 気の勢いは予想より弱い。同時に、ウクライナやその他地域での紛争の結果であ る東欧での地政学リスクの高まりによる企業景 況感へのい悪影響が増している ようだ」    -----    
    9/6 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼ ロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演 で。  ------
    9/8 サンフランシスコ連銀調査 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想してい る様子が示されている」  ドル円105円台前半から→106円台に
    9/11 黒田・日銀総裁 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要が あれば、金融対策で対応する」TV東京の番組 で。  ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに
    9/17 イエレン・FRB議長 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標であ る2%を下回っている」FOMC後の記者会見 で。 ドル円」 → 108円台に急騰
    9/24 ダドリー・NY連銀総裁 「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」NYでの講演で。  -------
    9/29 フィシャー・ダラス連銀総裁 「強いドルは米経済への信任投票だと思う」ブルームバーグラジオとのインタビュー で。  ------
    10/07 黒田・日銀総裁 「今まで起こった円安について問題が生じている、日本経済全体にとってマイナスになっているということはない」参議院予算委員会で。  ドル円108円後半から109円23銭まで上昇
    10/14 デベル・オーストラリア準備銀行連銀総裁補佐 「豪ドル相場は大半の尺度からみて引き続き過大評価されている」講演 で。  ------
    10/16 ブラード・セントルイス連銀総裁 「インフレ期待の低下は)中央銀行にとって重要な検討事項だ。従って、現時点での論理的な政策対応は量的緩和(QE)を遅らせることかもしれないと考える」ブルームバーグとのインタビュー で。  NY株価下落を抑える
    10/17 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「景気が悪化した場合には量的緩和第4弾(QE4)を検討すべきだ」  ------

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和