今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]






2014年10月23日(木)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は欧州株が堅調だったことや、米消費者物価指数が米景気の
    好調さを示す結果になったことから107円38銭まで上昇。
    その後は株価がじり安に転じたことで下落し、107円10−15銭で
    引ける。
  • ユーロドルは前日に続き売られ、1.27台前半から1.26台半ばまで
    ユーロ安に。引き続き緩和観測が根強く、1週間振りの安値を付ける。
  • 株式市場は4日振りに反落。朝方は前日比プラスで取引が始まったものの、
    このところ連騰が続いたことから、その後は軟調な展開となりダウは153ドル
    下落。エネルギー株の下げが目立った。
  • 債券相場はほぼ変わらず。消費者物価指数が予想外に上昇していたことで
    5年債が買われたが値動きは緩慢だった。
  • 金は反落。原油は在庫が増加していたこともあり大幅に反落。
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  • 9月消費者物価指数 → +0.1%
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    ドル/円106.90〜 107.38
    ユーロ/ドル1.2637 〜 1.2704
    ユーロ/円135.43 〜 135.94
    NYダウ −153.49 → 16,461.32ドル
    GOLD−6.20   → 1,245.50ドル
    WTI−2.29     → 80.52ドル
    米10年国債−0.008   → 2.219%



    本日の注目イベント

  • 中   中国 10月HSBC製造業PMI(速報値)
  • 独   独10月製造業PMI(速報値)
  • 独   独10月サービス業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏10月製造業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏10月サービス業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏10月消費者信頼感(速報値)
  • 欧   EU首脳会議
  • 英   英9月小売売上高
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   8月FHFA住宅価格指数
  • 米   9月景気先行指標総合指数
  • 米   決算発表 →マイクロソフト、アマゾン、GM
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    前日1.28台前半から急落したユーロドルは、昨日の欧州市場で1.27台を割り込み下げ足を


    速めています。


    NY市場では1.2637まで売られ、10月15日以来1週間ぶりの安値までユーロ安が進んで来ました。


    ユーロ圏の銀行で11行がストレステストで不合格になるとの報道や、ECBによるカバードボンドの購入が


    ユーロ売りにつながった模様です。





    ブルームバーグによると、ECBは20日に開始した債券プログラムの下で、これまでにフランスと


    ポルトガルのカバードボンドを購入しており、関係者の話として前日にはイタリア債やドイツ債も購入した


    と伝えています。


    ECBは27日に、購入した額を公表することになっています。





    ユーロドルは10月3日に1.25近辺まで下落した後買い戻しが進み、1.28台半ばまでユーロ高に


    転じましたが、ECBが債券購入プログラムを実施したことで再び1.25を目指す動きになっています。


    欧州の景気低迷が鮮明であることから、米国との政策の方向性の違いからドル買いユーロ売りがさらに進めば


    節目の1.25を割り込み一段とユーロ安が進むと予想しています。


    本日夕方には、ドイツやユーロ圏のPMIが発表されます。


    特にドイツのPMIが景気後退を示す結果になると、ユーロ売りが一段と進むことも予想されることから


    注意が必要です。



    発表は16時30分と予定されています。





    ドル円はやや落ち着きを取り戻し、107円を挟む展開になって来ました。


    これまでに述べてきたように、依然として107円45−50銭辺りのレジスタンスは抜け切れてはいませんが、


    105円台では買い安心感も出てきたように思います。





    依然として米国株の行方に左右される展開は変わりませんが、その米国株は高いボラティリティーが


    続いていることから、ドル円もまだ先行き波乱含みかと思われます。


    NYダウは10月に入って昨日まで15営業日を数えましたが、上げ下げの値幅が3桁(100ドル以上)を


    超えなかった日は僅か5日しかありません。


    2008年のリーマンショック以来市場に大量に資金が供給されたQEがいよいよ今月にも終了する見込み


    ですが、これはまだ平時の金融政策に戻る一歩にすぎません。


    今後FF金利の引き上げを巡る思惑が、さらに金融市場をボラタイルにすることになります。





    昨日、日本の9月の貿易収支が発表されました。


    輸出が伸びたことが特徴的でしたが、月間の赤字額は9583億円でした。


    これで今年上半期の数字が揃ったわけですが、上半期の累計では5兆4270億円の貿易赤字となり、


    過去最大の赤字額を計上しました。


    経常収支では黒字を確保しそうですが、物の動きを表す貿易収支では円を売って、ドルやユーロを買う取引が


    圧倒的に多いということです。


    ドルが下落した際には「サポート」として機能することになります。





    本日のレンジは106円70銭〜107円50銭程度を予想します。


    ユーロドルが大きく売られる展開になるとドル円でもドル買い円売りにつながる可能性がありますが、


    むしろユーロ円が下落する方が確率は高いように思います。


    これはあくまでもユーロがさらに下落基調を強めた場合のケースですが、夕方からは忙しくなりそうです。





    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    8/7 ドラギ・ECB総裁 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、 経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見 で。  ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下 落。 
    8/18 ドイツ連銀月報 「第2四半期の停滞後、ユーロ圏経済が回復基調を取り戻す兆候はあるもの の、春季の予想通りのペースには達しないだろう。通 貨同盟参加国の一部で景 気の勢いは予想より弱い。同時に、ウクライナやその他地域での紛争の結果であ る東欧での地政学リスクの高まりによる企業景 況感へのい悪影響が増している ようだ」    -----    
    9/6 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼ ロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演 で。  ------
    9/8 サンフランシスコ連銀調査 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想してい る様子が示されている」  ドル円105円台前半から→106円台に
    9/11 黒田・日銀総裁 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要が あれば、金融対策で対応する」TV東京の番組 で。  ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに
    9/17 イエレン・FRB議長 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標であ る2%を下回っている」FOMC後の記者会見 で。 ドル円」 → 108円台に急騰
    9/24 ダドリー・NY連銀総裁 「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」NYでの講演で。  -------
    9/29 フィシャー・ダラス連銀総裁 「強いドルは米経済への信任投票だと思う」ブルームバーグラジオとのインタビュー で。  ------
    10/07 黒田・日銀総裁 「今まで起こった円安について問題が生じている、日本経済全体にとってマイナスになっているということはない」参議院予算委員会で。  ドル円108円後半から109円23銭まで上昇
    10/14 デベル・オーストラリア準備銀行連銀総裁補佐 「豪ドル相場は大半の尺度からみて引き続き過大評価されている」講演 で。  ------
    10/16 ブラード・セントルイス連銀総裁 「インフレ期待の低下は)中央銀行にとって重要な検討事項だ。従って、現時点での論理的な政策対応は量的緩和(QE)を遅らせることかもしれないと考える」ブルームバーグとのインタビュー で。  NY株価下落を抑える
    10/17 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「景気が悪化した場合には量的緩和第4弾(QE4)を検討すべきだ」  ------

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和