今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]






2014年10月28(火)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は値幅も伸びず小動き。住宅関連指標が予想を下回ったため
    ドル売りが進み107円61銭まで売られたが、日米ともに政策会合を
    控えていることからドル売りも続かず107円80−85銭レベルで引ける。
  • ユーロドルは東京時間に1.27台前半までユーロ高が進んだが、
    ドイツのIFO景況指数が予想を下回ったことで1.2675まで
    売られたが、その後は買戻しが優勢となり1.27手前まで戻す。
  • 株式市場は高安まちまち。FOMC声明文の内容を巡って市場では
    意見が分かれており、株式市場も積極的な動きは手控えられる。ダウは
    小幅高だったが、S&P500は2ポイント安。
  • 債券相場も小動きで、引け値は先週末からほぼ変わらず。
  • 金は反落し、原油は続落。
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  • 9月中古住宅販売成約指数 → +0.3%
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    ドル/円107.61〜 107.90
    ユーロ/ドル1.2675 〜 1.2723
    ユーロ/円136.65 〜 137.05
    NYダウ +12.53 → 16,817.94ドル
    GOLD−2.50   → 1,229.30ドル
    WTI−0.01     → 81.00ドル
    米10年国債−0.002   → 2.258%



    本日の注目イベント

  • 中   中国 9月工業生産
  • 米   9月耐久財受注
  • 米   8月ケースシラー住宅価格指数
  • 米   10月消費者信頼感指数
  • 米   10月リッチモンド連銀製造業指数
  • 米   決算発表 →フェイスブック、ファイザー
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    今週は日米ともに重要な政策会合を控えていることから、為替だけではなく、株式、債券も含め


    金融市場全般が小動きで、積極的な取り引きは見れない展開でした。


    ドル円は中古住宅販売成約指数が市場予想を下回ったことで、ドル売りが勝る場面もありましたが、


    普段はほとんど値動きに影響を与えないこのような指標に反応することが、市場の材料不足を


    物語っています。





    ユーロドルもドイツの9月IFO景況指数が予想より悪化していたためユーロ売りが優勢となりましたが、


    短期的なテクニカルでは上昇を示唆していることもあり、下落も限定的でした。


    ユーロドルは1.2725近辺で一旦は上昇を抑えられましたが、ここは200日線(1時間足)が


    意識されるレベルでした。





    明日のFOMCの声明文に注目が集まってます。


    米大手メディアは今回のFOMCで、「相当な期間」という文言が外され、よりはっきりとした言い回しに


    なるとの見方や、「そのうち」といった言い回しになるといった見方を報じています。


    個人的には、今月15日のような株価の急落や、エボラ出血熱のような新たなリスクが発生していなければ、


    上記文言が外される可能性が高かったと思いますが、足元の状況ではその可能性は低下しているように


    思います。





    今回のFOMCはイエレン議長の記者会見がないことも、その可能性を低くしていると思われますが、


    12月にも最後のFOMCがあります。


    そこでは記者会見も予定されていることから、今回の声明文での変更は見送られ、今後2ヵ月の金融市場の


    動きを見極めた上で変更するのではないかと予想しています。


    市場の動きは依然として不安定な状況で、声明文だけで変更内容を公表するリスクは低くないはずです。





    ドル円はさすがに昨日から値動きが緩慢です。


    108円を挟んだ動きに終始していますが、今日はどちらかと言えば上値の重い展開を予想します。


    幸いにして、昨日羽田空港で発熱の症状があった男性は、エボラ出血熱の検査で陰性だったことが判明しました。


    もしこれが陽性だったら、今日の株式市場は混乱していたかもしれません。





    今日のマーケットは、基本的には昨日と同じように大きな値動きはないと思われますが、株価が大きく


    下落するようだと、107円の半ばを試す可能性があるかもしれません。


    昨日のNYで試した107円61銭近辺は「1時間足」の雲の下限で下落を止められた形になっています。


    ここを明確に下抜けするようだと、107円50銭以下を試すことも考えられますが、それでも全体的に見れば


    方向感が見極めにくい状況です。


    予想レンジは107円40銭〜108円20銭程度とします。





    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    8/7 ドラギ・ECB総裁 「地政学的リスクの高まりと新興市場・地域および国際金融市場の動向が、 経済環境に悪影響を与える可能性がある」記者会見 で。  ユーロドルは1.33台後半から1.3337まで下 落。 
    8/18 ドイツ連銀月報 「第2四半期の停滞後、ユーロ圏経済が回復基調を取り戻す兆候はあるもの の、春季の予想通りのペースには達しないだろう。通 貨同盟参加国の一部で景 気の勢いは予想より弱い。同時に、ウクライナやその他地域での紛争の結果であ る東欧での地政学リスクの高まりによる企業景 況感へのい悪影響が増している ようだ」    -----    
    9/6 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼ ロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演 で。  ------
    9/8 サンフランシスコ連銀調査 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想してい る様子が示されている」  ドル円105円台前半から→106円台に
    9/11 黒田・日銀総裁 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要が あれば、金融対策で対応する」TV東京の番組 で。  ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに
    9/17 イエレン・FRB議長 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標であ る2%を下回っている」FOMC後の記者会見 で。 ドル円」 → 108円台に急騰
    9/24 ダドリー・NY連銀総裁 「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」NYでの講演で。  -------
    9/29 フィシャー・ダラス連銀総裁 「強いドルは米経済への信任投票だと思う」ブルームバーグラジオとのインタビュー で。  ------
    10/07 黒田・日銀総裁 「今まで起こった円安について問題が生じている、日本経済全体にとってマイナスになっているということはない」参議院予算委員会で。  ドル円108円後半から109円23銭まで上昇
    10/14 デベル・オーストラリア準備銀行連銀総裁補佐 「豪ドル相場は大半の尺度からみて引き続き過大評価されている」講演 で。  ------
    10/16 ブラード・セントルイス連銀総裁 「インフレ期待の低下は)中央銀行にとって重要な検討事項だ。従って、現時点での論理的な政策対応は量的緩和(QE)を遅らせることかもしれないと考える」ブルームバーグとのインタビュー で。  NY株価下落を抑える
    10/17 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「景気が悪化した場合には量的緩和第4弾(QE4)を検討すべきだ」  ------

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和