今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]






2014年10月31日(金)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 東京時間に109円台を回復したドル円は、NY時間には
    GDPが予想を上回る3.5%であったことや、GPIFが
    海外への投資を増やすとの思惑から109円47銭まで続伸。
    QE終了を裏付ける経済指標にリスクオンが進行。
  • ユーロドルは前日の急落からさらに値を下げる場面もあったが、
    直近の底値である1.25が意識され、1.25台半ばまで下落した
    後、1.26台まで反発。
  • 株式市場は大幅に反発。GDPの伸びを好感し、景気に対する
    楽観的な見方が広がりダウは221ドル上昇し、1万7100ドル台を
    回復。ビザやマスターカードなどが相場を押し上げる。
  • 債券相場は小幅に上昇。GDPが予想を上回ったものの、個人消費が
    予想を下回ったことで早期の利上げ観測がやや後退。長期金利は
    2.30%台と小幅に低下。
  • ドル高に反応し金は大きく下落し、1200ドル台を割り込む。
    原油価格も反落し81ドル台に。
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  • 新規失業保険申請件数    → 28.7万件
  • 7−9月期GDP(速報値) → 3.5%
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    ドル/円108.78〜 109.47
    ユーロ/ドル1.2545 〜 1.2632
    ユーロ/円137.02 〜 138.05
    NYダウ +221.11 → 17,195.42ドル
    GOLD−26.30   → 1,198.60ドル
    WTI−1.08     → 81.12ドル
    米10年国債−0.013   → 2.308%



    本日の注目イベント

  • 豪   豪第3四半期生産者物価指数
  • 日   9月失業率
  • 日   10月消費者物価指数
  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 独   独9月小売売上高
  • 欧   ユーロ圏9月失業率
  • 欧   ユーロ圏10月消費者物価指数(速報値)
  • 米   9月個人所得
  • 米   9月個人支出
  • 米   9月PCEコアデフレーター
  • 米  10月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)
  • 米   10月シカゴ購買部協会景気指数
  • 加   カナダ8月GDP
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    ドル円は昨日の東京時間に109円台に乗せ、その後の欧州市場では109円35銭近辺まで


    続伸する場面もありましたが、一旦は利益確定のドル売りに押され108円台後半まで下落。


    しかしNYでは、良好なGDPを手がかりに109円47銭までドル高が進行しました。





    前日のFOMCではQEの終了が確認され、今後は利上げのタイミングを探る展開でしたが、


    GDPの上振れはFOMCの判断が正しかったことを裏付ける結果となり、米景気の着実な成長に対し


    楽観的な見方も広がりました。





    米国の第3四半期GDP速報値は「3.5%」と、事前予想の「3.0%」を大きく上回りました。


    だた内訳では、経済全体の7割を占める個人消費は1.8%増に留まり、第2四半期の2.5%増から


    減速しています。


    一方で国防を中心とする政府の支出増や、貿易赤字の改善が寄与し、全体を押し上げた形になっています。


    「4.6%」であった第2四半期のGDPからは減速したものの、日米欧を比較した場合「米国の一人勝ち」


    の構図は変わっていません。


    従って、ドルが買われ円やユーロが売られる展開は自然な流れで、相場の上げ下げはあったとしても、


    この傾向は来年も維持される公算が高いと思われます。





    ドル円は109円台半ばまでドル高が進み、今月1日に記録した110円09銭が徐々に視野に


    入ってきました。


    今回の動きは、今年1月に105円台までドル高が進み、その後100円台まで下落した後、約半年


    かけて元の水準を回復した展開に比べ「調整」も短期で済みそうな気配です。


    それは米景気回復の足取りがより鮮明になったことが背景かと思います。





    2008年9月のリーマンショクから続いた量的緩和策に終止符が打たれ、いよいよ「平時の金融政策」


    へ移行するタイミングを探ることになります。


    現在2015年の中頃と見られている政策金利の引き上げが、今後さらに早まるのか、あるいは先送りに


    なるのかを巡って相場が上下することはありますが、量的緩和策の真っ只中にいる日欧の状況を考えれば


    米利上げのタイミングが半年程度ずれようが、大勢に影響はないのかもしれません。





    本日もドル円は上値を試す展開が予想されます。


    NY株式市場が大幅高で取引を終えたことから、日経平均株価も上昇が予想されます。


    109円半ばが抜けられるかどうかを見極めたいと思いますが、110円を覗くのは海外市場かと


    思います。


    FOMC、GDPと、ひとまず材料も出尽くしたことから来週の雇用統計まで小幅な調整もあるかも


    しれません。


    本日発表予定のGPIFの運用比率に関する報道と、黒田総裁の記者会見にも注意が必要です。


    予想レンジは108円80銭〜109円80銭程度にしたいと思います。





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    新聞によると、相続争いが一般家庭で増えているそうです。


    「相続」を「争族」という字に変えて表現することは有名ですが、実際に


    相続人が遺産を巡って争うケースが急増しているそうです。


    特に遺産額が5000万以下では、ここ10年で5割増しとのことです。


    背景は、遺産額が少ない人ほど相続対策を行っていないことが原因のようです。


    来年1月からは相続税が引き上げられることから、課税対象者が大幅に増えると


    予想されています。


    「自分には関係ない」と思っていても、準備をしておくことにこしたことは


    ありません。


    良い週末を・・・・・。


    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    9/6 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼ ロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演 で。  ------
    9/8 サンフランシスコ連銀調査 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想してい る様子が示されている」  ドル円105円台前半から→106円台に
    9/11 黒田・日銀総裁 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要が あれば、金融対策で対応する」TV東京の番組 で。  ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに
    9/17 イエレン・FRB議長 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標であ る2%を下回っている」FOMC後の記者会見 で。 ドル円」 → 108円台に急騰
    9/24 ダドリー・NY連銀総裁 「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」NYでの講演で。  -------
    9/29 フィシャー・ダラス連銀総裁 「強いドルは米経済への信任投票だと思う」ブルームバーグラジオとのインタビュー で。  ------
    10/07 黒田・日銀総裁 「今まで起こった円安について問題が生じている、日本経済全体にとってマイナスになっているということはない」参議院予算委員会で。  ドル円108円後半から109円23銭まで上昇
    10/14 デベル・オーストラリア準備銀行連銀総裁補佐 「豪ドル相場は大半の尺度からみて引き続き過大評価されている」講演 で。  ------
    10/16 ブラード・セントルイス連銀総裁 「インフレ期待の低下は)中央銀行にとって重要な検討事項だ。従って、現時点での論理的な政策対応は量的緩和(QE)を遅らせることかもしれないと考える」ブルームバーグとのインタビュー で。  NY株価下落を抑える
    10/17 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「景気が悪化した場合には量的緩和第4弾(QE4)を検討すべきだ」  ------

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和