今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]






2014年11月5日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は113円台半ばを挟んで小動き。貿易収支が予想より拡大していた ことでドル売りが膨らむ場面もあったが、113円23銭前後で下げ止まる。
  • ユーロドルは反発。今週の理事会では緩和策が実施できないとの見方が拡大。 ユーロドルは1.25前後から1.2578まで上昇。
  • 株式市場は方向感も出ずまちまちの展開。原油価格の大幅下落からエネルギー株 が売られる。ダウは17ドル上昇したものの、ナスダックは15ポイント下落。
  • 債券相場は小幅に反発。原油価格の下落はインフレの抑制になるとの見方から 上昇。長期金利は2.33%台へ小幅に低下。
  • 金は5日続落で1167ドルに。原油は一時、75ドル台まで売られる場面も。 引けは77ドル台と約3年ぶりの低水準。
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  • 9月貿易収支 → 430億ドルの赤字
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    ドル/円113.23〜 113.73
    ユーロ/ドル1.2505 〜 1.2578
    ユーロ/円141.83 〜 142.61
    NYダウ +17.60 → 17,383.84ドル
    GOLD−2.10   → 1,167.70ドル
    WTI−1.59     → 77.19ドル
    米10年国債−0.007   → 2.337%



    本日の注目イベント

  • 日   10月マネタリーベース
  • 中   中国 10月サービス製造業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏10月製造業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏10月サービス業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏9月小売売上高
  • 英   英10月サービス業PMI
  • 米   10月ADP雇用者数
  • 米   10月ISM非製造業景況指数
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
  • 米   グアテマラ・ボストン連銀総裁講演
  • 米   バーナンキ・前FRB議長講演
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    ドル円は昨日の早朝に114円台乗せが見られたものの、その後は終日軟調な展開でした。


    日経平均株価が思ったほど伸びず、シカゴ先物市場の引け値から900円程度の上昇が見込めた


    ものの、空振りに終わったことがドル円の上値を抑えた格好でした。


    NY市場でも同じような展開が続き、急激にドル高が進んだこともあり、ひとまず114円台は


    「ドルの売り場」といった見方も広がってきたようです。





    もっとも今のところは下値も限定的で、NY市場では113円23銭辺りまでドルが売られる場面も


    あり、欧州市場でも113円15銭近辺まで下落しましたが、いずれも113円台半ばまで


    押し戻される展開でした。


    予想外の追加緩和の実施が市場に衝撃を与え、ドル高と株高が急速に進行し、ドル円は114円20銭


    近辺まで買われ、日経平均先物は17400円台まで伸びたものの、週明けの月曜日が休日だったことが


    その後の展開に影響したと考えられます。





    ドル円は先週末の「黒田ショック」の影響を継続し、112円から113円へと素直にトレンドを継続


    させ、NYでは114円まで上昇しましたが、日本の株式市場は月曜日が休場だったことで、


    やや興奮も冷めた格好になり、冷静さを取り戻す時間を与えてくれたようです。


    そのため昨日株価は上昇はしたものの、「絶好の利益確定の場」にもなったと見え、上げ幅を大幅に縮小


    したと見られます。





    ドル円はようやく間隙をぬった追加緩和策実施を消化しつつあります。


    113−114円台が想定レンジですが、今週はこのまま終わるとも思えません。


    今夜からはADP雇用者数の発表があり、週末には雇用統計が控えています。


    米国の雇用の拡大は安定期に入ったのか、あるいはまだまだら模様なのかを判断する材料を


    与えてくれます。


    雇用者数が20万人を大きく超えているようだと、再び114円を試す展開が予想されますが、一方で


    下振れしているようだと、利益確定のドル売りをあぶり出すことになり、ドルの下値を探る展開に


    なりそうです。





    また明日はECB理事会も開催され、ドラギ総裁の記者会見も予定されています。


    日銀が追加緩和に踏み切ったことで、ECBへの緩和圧力が増し、ユーロドルは一時1.24台半ば


    まで売られた後、ジリジリと値を戻しています


    量的緩和を含む緩和策を講じる可能性は非常に高いと思いますが、市場では今回の理事会では緩和策に


    反対するメンバーもおり、実施には踏み切れないとの見方が強まりユーロドルは昨日、1.25台


    後半まで買い戻される場面もありました。


    昨日の経済紙でのインタビューでは、ECB理事のノボトニー・オーストリア中銀総裁などが、その中の


    一人と見られます。


    またドイツ連銀総裁なども財政出動に断固として反対していることから、量的緩和には否定的だと見られます。


    ただ足元の景気を考えると、ECBは行動を起こさないわけには行かないと思います。





    今日の東京時間は比較的小動きな展開を予想します。


    11時半に黒田日銀総裁の講演がホテルオークラで行われるようです。


    追加緩和を実施した後だけに、発言内容次第では相場を動かすことも考えられます。


    予想レンジは113円〜114円程度と見ます。





    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    9/6 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼ ロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演 で。  ------
    9/8 サンフランシスコ連銀調査 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想してい る様子が示されている」  ドル円105円台前半から→106円台に
    9/11 黒田・日銀総裁 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要が あれば、金融対策で対応する」TV東京の番組 で。  ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに
    9/17 イエレン・FRB議長 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標であ る2%を下回っている」FOMC後の記者会見 で。 ドル円」 → 108円台に急騰
    9/24 ダドリー・NY連銀総裁 「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」NYでの講演で。  -------
    9/29 フィシャー・ダラス連銀総裁 「強いドルは米経済への信任投票だと思う」ブルームバーグラジオとのインタビュー で。  ------
    10/07 黒田・日銀総裁 「今まで起こった円安について問題が生じている、日本経済全体にとってマイナスになっているということはない」参議院予算委員会で。  ドル円108円後半から109円23銭まで上昇
    10/14 デベル・オーストラリア準備銀行連銀総裁補佐 「豪ドル相場は大半の尺度からみて引き続き過大評価されている」講演 で。  ------
    10/16 ブラード・セントルイス連銀総裁 「インフレ期待の低下は)中央銀行にとって重要な検討事項だ。従って、現時点での論理的な政策対応は量的緩和(QE)を遅らせることかもしれないと考える」ブルームバーグとのインタビュー で。  NY株価下落を抑える
    10/17 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「景気が悪化した場合には量的緩和第4弾(QE4)を検討すべきだ」  ------

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和