今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]






2014年11月7日(金)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 東京時間で115円台に乗せ、その後114円近辺まで下落したドル円は
    ECB理事会の決定を受け、ドル高が進行したことで再び115円台を回復。
  • ユーロドルは1.25台前半から急落。ECBが追加緩和の準備を行っている
    とのコメントにユーロ売りが加速し、1.2364までユーロ安ドル高が進む。
  • 株式市場は続伸。失業保険申請件数が改善していたことや、ECBが追加緩和
    に踏み切る可能性が高まったことが買い材料だった。ダウは69ドル上昇し、
    最高値を更新。
  • 債券相場は続落。失業保険申請件数が予想以上の減少を示したことが背景。
    長期金利は2.38%台まで上昇。
  • 金はドル高が続いていることで7日続落。原油もOPECが需要予想を下方修正
    したことで反落。
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  • 新規失業保険申請件数     → 27.8万件  
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    ドル/円114.41〜 115.22
    ユーロ/ドル1.2364 〜 1.2526
    ユーロ/円142.18 〜 143.56
    NYダウ +69.94 → 17,554.47ドル
    GOLD−3.10   → 1,142.60ドル
    WTI−0.77     → 77.91ドル
    米10年国債+0.040   → 2.380%

    本日の注目イベント

  • 独   独9月貿易収支
  • 独   独月経常収支
  • 米   10月雇用統計
  • 米   9月消費者信用残高
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 加   カナダ10月失業率
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    ついに115円台に乗せたドル円はその後乱高下し、115円台半ばから114円07銭あたりまで下落する


    場面もあり、水準が水準だけに、達成感からの利益確定のドル売りや、さらにドルのもう一段の上昇を


    狙ったドル買いなど、「思惑」がぶつかり合う展開になっています。


    そのためボラティリティーも上昇しており、値幅が飛びやすい状況になっています。


    ここは慎重さが求められます。





    ドル円は昨日の昼ごろ115円の大台に乗せ、その後も断続的なドル買いに115円53銭近辺まで


    ドル高が進行しました。


    しかしその直後には大量のドル売りが入り、115円を割り込み、さらに上値が重くなってきたことで


    実需のドル売りなども誘発し、114円07銭あたりまで下落しました。


    高値から1円50銭ほどの急落でした。


    ただ、海外市場ではドルが再び買い戻され、NY時間ではECBの理事会の決定を受け、今度は


    ユーロドルが急落したことがドル円にも波及し、再び115円台に乗せて帰ってきました。





    ECB理事会内での不協和音が伝えらたことで、ユーロドルは1.25台前半で推移していましたが、


    ドラギ総裁は記者会見で、追加の緩和策を講じる用意があることを示唆し、景気刺激への強い意欲を示した


    ことでユーロ売りが加速。ユーロドルは1.2364まで下落し、約2年ぶりの安値を記録しました。





    ECB理事会内ではドラギ総裁のリーダーシップに批判的な見方が増えてきたと伝えられており、


    ドラギ氏の秘密主義や政策に一貫性がないといった意見があったようです。


    ただ、それでもユーロ圏が現在置かれている状況を考えれば、行動を起こさない選択肢はなく、


    ユーロの反発は限定的だと、これまでにも述べてきました。


    今回ドラギ総裁は会見で、そのような反対グループがあるのかどうかの質問に対して「政策当局者は全員、


    追加策を講じることに原則的に賛成している」と強調し、「物事についても異なる意見があるのは


    極めて正常なことだ」と述べています。(ブルームバーグ)





    ECBはこれまでにも、条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)や、カバードボンドなどの


    購入を実施してきましたが、期待した効果はあがっていません。


    やはり先週末日銀が決定したような国債購入を含む「量的緩和」に踏み込むべきだとの意見が強く、


    ECBも早ければ年内にも実施する可能性が高まってきました。


    しかし「ユーロ国債」が存在しない以上、どこの国の国債を購入するのかが問題でした。


    現実的には、ECBへの出資比率に応じて購入するという案が有力です。


    そうなると、ドイツ国債が最も多く買われ、次いでフランス、イタリアということになりそうです。


    その結果、ドイツの長期金利はさらに低下することになり、南欧諸国との金利差が拡大することになります。


    景気低迷に苦しんでいるギリシャやスペインなどの国に与える影響は限定されそうです。





    再び115円台を回復したドル円ですが、今日は115円台が維持できるかが注目されます。


    東京市場では昨日の苦い経験もあり、115円台半ばではドル売り意欲も強いように思えます。


    今夜のNYでも115円台が維持でき、115円台で越週できるようなら、113−118円の


    新しいレンジを形成できる可能性が高まります。




    一方115円台定着に失敗すると、「115円台がダブルトップ」となり、重いというイメージが


    形成されそうです。


    株価の動きと共に注目したいと思います。


    予想レンジは114円50銭〜115円70銭程度にしたいと思います。>


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    米中間選挙ではオバマ民主党が大敗し、共和党が勝利しました。


    現職大統領が不利なのはこれまでも言われたきましたが、オバマ不人気が党の議席を失ったことは


    間違いありません。


    6年前、「Yes We can!」と圧倒的な支持を集め、「黒人初の大統領」が誕生しました。


    このところのオバマ大統領の姿を映像で見ると、明らかに頭髪の色が違ってきました。


    アメリカ大統領が「世界の警察官」であることを端的に物語っており、大変な職位だということです。


    残り2年を頑張ってもらい、「最後の黒人大統領」にならないことを願っています。


    良い週末を・・・・・。


    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    9/6 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼ ロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演 で。  ------
    9/8 サンフランシスコ連銀調査 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想してい る様子が示されている」  ドル円105円台前半から→106円台に
    9/11 黒田・日銀総裁 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要が あれば、金融対策で対応する」TV東京の番組 で。  ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに
    9/17 イエレン・FRB議長 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標であ る2%を下回っている」FOMC後の記者会見 で。 ドル円」 → 108円台に急騰
    9/24 ダドリー・NY連銀総裁 「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」NYでの講演で。  -------
    9/29 フィシャー・ダラス連銀総裁 「強いドルは米経済への信任投票だと思う」ブルームバーグラジオとのインタビュー で。  ------
    10/07 黒田・日銀総裁 「今まで起こった円安について問題が生じている、日本経済全体にとってマイナスになっているということはない」参議院予算委員会で。  ドル円108円後半から109円23銭まで上昇
    10/14 デベル・オーストラリア準備銀行連銀総裁補佐 「豪ドル相場は大半の尺度からみて引き続き過大評価されている」講演 で。  ------
    10/16 ブラード・セントルイス連銀総裁 「インフレ期待の低下は)中央銀行にとって重要な検討事項だ。従って、現時点での論理的な政策対応は量的緩和(QE)を遅らせることかもしれないと考える」ブルームバーグとのインタビュー で。  NY株価下落を抑える
    10/17 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「景気が悪化した場合には量的緩和第4弾(QE4)を検討すべきだ」  ------
    11/5 黒田・日銀総裁 「物価の下振れリスクが大きくなったのであれば、追加的な措置を行うことは当然の論理的帰結だ」講演 で。  ドル円113円台半ばから114円に

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和